No.336

著者:石川智健

読了日 2019年1月13日

連続殺人事件が起こる、女性ばかりを狙った犯行で、遺留品など証拠が多数あるにもかかわらず、捜査が進展しない

そこで、捜査本部に二人の新戦力が加わり

一人はプロファイラー、もう一人は行動経済学を捜査に活用する経済学者、二人は捜査本部から浮いた存在となる

 

この物語のヒロインは、後ろ向きの新米刑事「木下麻耶」

彼女は心の病になり、カウンセリングに通っています

 

「麻耶」は経済学者の「伏見」とコンビを組まされます

「伏見」は難解な説明を度々「麻耶」にしますが、「麻耶」は理解できずに置いてきぼりになることも…

 

経済学を切り口に捜査をするとう斬新さが光る!

ページ数

406

読みやすさ

2/3

展開/テンポの良さ

2/3

私個人の好み

2/5

合計

6

 

2019年 009作品目「エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守」

 

私事:

この本を読んで50%満足。50%不満があります

不満①:

連続殺人事件と最初から決めかかっている節がある

大抵の場合、数件殺人が起こったからと言って、よっぽどでないと容疑者を同一と考えるのは軽率なように感じる

不満②:

経済学者「伏見」は、自らパートナーに「麻耶」を指名したにもかかわらず、彼女と行動しないシーンが多すぎる

「麻耶」は、読者に「伏見」の特殊ぶるを説明する「観測者」的な役割を果たしきれていないように思う

不満③:

後半のほとんどが、「伏見」はプロファイラーの「盛崎」と行動をしていることが多いが、二人が何をしているのか、あまり表に出てきていない

不満④:

結局、行動経済学で真犯人を追い詰めていない

読者は、「伏見」が真犯人をやり込めることをきたしていたのに

ちょっと違うな~

期待:

でも続きは読んでみたいと思う。50%は満足だから