No.010

声のサイエンス あの人の声は、なぜ心を揺さぶるのか (2018年4月)

出版社:NHK出版新書

著者:山崎広子

読了日 2018年10月29日

メモ:

 はじめに より

「自分の声が嫌い」と思っている人は8割以上

 

 第一章 聴覚、脳の驚くべき仕組み より

①人は「声という音」によって人の感情を動かす

②声の恐るべき力は、言葉を無視して心の奥底に届き、「顕在意識(自分で考えて行動できる意識)」「潜在意識」の両方に作用する

③新生児は「あらゆる言語のいかなる複雑な発音」も聞き分ける聴覚を持っている

④声の情報から、身長、体重、顔の骨格、性格、生育歴、体質から心理状態まで明らかになる

⑤背が高いほど声が低く、低いほど高い

 

 第二章 病気になるとどうして声が変わるのか より

声には病気などが如実に現れる、心臓に疾患があると「サ行」「カ行」が不明瞭になる

 

 第三章 あなたの声は社会によって作られている より

①日本人女性の声は非常に高い

②女性アナウンサーの声は、社会が求める声の反映

 

 第四章 教会の天井はなぜ高いのか より

①アメリカは「声の先進国」、アメリカでは、ビジネスリーダーや政治家は人を動かす「自分の声」をもっていて、その声の力で自分を取り巻く環境と自分自身をプロデュースしている

②カトリック教会の天井が高いのは、司祭の声を増幅するため、教会は論理を超えた神秘をこえと音によって作り出された

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 第七章 どうして人は自分の声が嫌いなのか より

①日本人は世界でも突出して自分の声が嫌い、人前で話すことが苦手で、また、人前で話すことの苦手意識と自分への無能感は比例している

②教育によって抑圧されたことが、自分の声が嫌いになる一因に、それは、幼稚園や保育所

小中学校でも「大きな声で、みんな揃えて」を強調されて、間違えたら叱られたり、笑われたりして、子供たちは「失敗しないように」と、それしか考えられなくなる

③自分の声を活かすことは、「自分の声を客観的に知る」ところから始まる、自分の声を知ることは、なかなかわからない自分というものを真剣に見つめるきっかけになる

 

などなど......

 

筆者の山崎広子先生は、「声」には、人間それぞれの特徴を表すものであると同時に、他者を引き付ける「魅力」のような「力」があると、そして、それは自分を知ることで、個人によって身につくものだと、その方法の一つが、声を録音して、分析して練習すること、またそういうことをしていると、「声」の出し方や感情の出し方などの技術面だけでなく、自分の健康状態や精神状態の起伏なども自分でわかるようになる、そんなことを語られているんではないでしょうか

 

私事:

「声」に好みってありますよね

 

人に心地よい「声」に憧れます