No.277

著者:坂木司

読了日 2018年10月4日

タイトルから、きっと「恋愛もの」の要素がある作品なんだろう、と思いながら読んでいたら、それは全く違っていて

 

読了後に、これは「人」と「人」とが織りなす繋がり(人生)と友情の話なんだと

今まで読んだ「坂木先生」の作品との違いが、とても新鮮で、

「推理小説」としての楽しみと、「人情物」としての展開も全体として魅力的になっている

 

《話のパターン》

主人公は、クリーニング店の二代目「新井和也」の友人「沢田」が、とにかく名探偵なのだ

「和也」は、「お客」の異変を発見する

喫茶店員で大学からの友人の「沢田」へ相談する

「和也」は、「沢田」から「魔法の言葉」を承る

それを「お客」に伝言する

すると不思議にも、会談が許諾される

「沢田」と一緒に「お客」に会いにいく

なんやかんやあって

「お客」さま大満足

 

「沢田」は、物事の出来事のほんの断片から、謎の真相を暴き出す洞察力と推理力が光る

だが、主人公は、彼ではなく、見るからに平凡で、鈍感で、情に流されやすい「和也」が主人公だというのも面白みなのでしょう

 

やっぱり、「坂木司」は、はずれがなわー

 

 

ページ数

411

読みやすさ

3/3

展開/テンポの良さ

3/3

私個人の好み

3/5

合計

9

 

私事:

この小説で「職住接近」という四文字熟語をはじめて知った

「職場と自宅が近い」とただそれだけの意味だが...

 

「不可侵条約」という表現が出てくる

それは、女の子同士が違うファッション、違うグループの子たちとは関わらないようにすることを指してのことだった

この表現「うまいな」と思った