今年は宝塚110周年記念の年で、元々中村先生のショーというのは決まっていたのでしょうけど。
現在の揺れる宝塚の今の時期に、安定の中村先生のショーが見られるのは大変適していたと思います。
どちらかというとオーソドックスな作りで新鮮さはないかもしれませんが、舞台いっぱいに大人数が繰り出して、ノンストップ！のダンスシーンの連続。
体力が心配になる程踊り満載で、且つ美しく華やかで安定感のある王道ショーでした。
退団者にも見せ場があり、娘役さんたちにも配慮があるのはやはりうれしいです
月組カラーの黄色を基調としたお衣装で登場するれいこちゃん。
月組生はゴールドでキラキラ感いっぱいのお衣装、華やかな幕開きにテーマ曲「Grande TKAKRAZUKA」が歌われます。
帰り道に頭の中でリフレインするような、１度で覚えられる親しみやすいメロディー。
これで掴みはＯ.Ｋ.ですね
仮面舞踏会で豪華なお衣装を纏うれこうみコンビ、そして風間・彩のペアにも注目。
「アヴァンギャルド」
彩海せらさんのソロから始まるのにはびっくり！
赤のメッシュの髪の鳳月さんが銀橋渡り、金の手袋に金のブーツという派手さですがカッコいい！
「ルナ・ルージュ」
礼華はるさんのソロ歌で始まるスパニッシュのシーン。
れいこちゃんのスパニッシュってあまりないような気がします。
中詰めで月組生が銀橋に総並び、そして客席降りがあり。
実際に劇場で観劇された方にはとてもうれしいシーンですね
大劇場の千穐楽のライビュでも感動しましたが、今回も月組生が懸命に踊る姿に涙が。
「SETSUGETSU 雪月」
「荒城の月」の歌にのせながら、雪の精が月組に舞い降りて、最後は月に帰っていくという演出。
雪組から月組へ組替えしたれいこちゃんを表現したシーン。
まるでかぐや姫のように、月へ帰ってしまうよう…
なんだか寂しさを感じるシーンです。
それにしても、れいこちゃんの狩衣姿の美しさはタメイキもの
白に近い淡いブルーの色が儚げで夢のように美しい
「応天の門」の時かられいこちゃんの狩衣姿を見たかったので、夢が叶ってうれしいです
「フィナーレ」
大階段を降りてくる黒燕尾の月組男役がずらりと並ぶのは、いつ見てもワクワクして壮観な眺めです
涙目になりながら、れいこちゃんの姿を目に焼きつけておこうと懸命でした。
「ピアチェールダモール」にのせてのデュエットダンス。
淡いブルーのお衣装のれいこちゃんは、月の王子様のよう
れいこちゃんのラストステージに相応しいと思える、ジャズ・ラテン・和物を取り入れた大変盛りだくさんな素敵なショーでした。
中村先生、本当にありがとうございました。
男役としてのれいこちゃんがもう見れなくなってしまうのは、すごく残念で寂しく悲しいのですが。
ライビュとはいえ、最後までお見送りができてよかったです
続いてサヨナラショーについて。
少年ギャツビーの『誓い』の言葉にハッとする始まり。
もう１度この歌が聞けるなんて！
(≧∇≦*)
プレお披露目の「川霧の橋」
珠玉の名曲で綴られた「DEATH TAKES A HOLIDAY」
れいこちゃんの軌跡を巡るどれも大好きな作品で、胸がいっぱいになりました。
退団者さんたちも銀橋渡りに歌もあるのがうれしいですし。
うみちゃんも思い出の曲として見せ場が用意されていて。
れいこちゃんは自分１人のためだけでなく、月組生を思っての構成だったのでしょう。
公演が始まってから、宝塚・東京と無事に完走できるよう祈っていました。
月組生が誰１人欠けることなく、全員で千穐楽を迎えられて本当によかったです。
大変暑い日になりましたがお天気にも恵まれ、七夕の日という忘れられない日に千穐楽を迎えられたことを、大変うれしく思います
