ţ『いそしぎ』・円熟期の美しいエリザベス・テーラーと心地よい調べ♬  1965年度 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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戦前のフランス映画が大好きです。
基本、鑑賞後の感想ですのでネタバレが殆どです。
ご了承くださりませ。

      

 

        ≪いそしぎ≫

      
          

監督    ヴィンセント・ミネリ

脚本    ダルトン・トランボ

    マイケル・ウィルソン


キャスト

     エリザベス・テーラー

     リチャード・バートン

     エヴア・マリー・セイント

     チャールズ・ブロンソン



主題歌『シャドウ・オブ・ユア・スマイル』は第38回アカデミー賞の歌曲賞を受賞した。

この曲大好きです。ボサノバの代表曲となっていますよね。

 

♬ The Shadow Of Your Smile ♬
わたしも楽器を少々たしなむのですが、時々この曲を弾きます。



それでは お話の方を・・・



はるか、太平洋は一日中波が打ち寄せ、

いそしぎが啼く海辺に、美しい女流画家(テーラー)が

息子と暮らしている。

 

    

息子は9歳。彼女は息子は世間から隔離するかのように、

学校へは行かせずに手許で教育してきた。

俗世間の汚れに染まらないように。


しかし、その子が森に住む子鹿を射殺してしまった為に、

近くにあるミッションスクールに入学させねばならなくなった。


そこで出遭うのがこの学校の校長であるバートンさん。



ミッション・スクールの校長で牧師でもあるエドワード(リチャード・バートン)は、

温順な妻のクレア(エヴァ・マリー・セイント)と一緒に

学校を切り盛りし、

新しい礼拝堂を建設するための寄付金集めに奔走していた。

 



新しい礼拝堂を建てる計画を進めローラにも協力を求めた。

しかし彼女は、その建築費を貧しい子供たちの教育費に使ってはと提案した。


また、

学校に礼拝堂を建てるための寄付集めするのは理事たちの口実で、

実は彼らの脱税の隠れ蓑だった。


エドワードは、校長の座を守るために、理事たちの計画を黙認していた。


しかし、ローラの影響で若い頃の情熱を取り戻したエドワードは、

理事からの賄賂を突き返す。




エドワードは、神や社会的な常識を否定するローラを感化しようとするが、

何度か会っているうちに

逆にローラの自由なものの考え方に感化され、

密会を重ねるようになる。

 




自ら無神論者だと言いきるローラの前で、エドワードの宗教観はくずれそうになった。


ローラの過去はほとんど謎で、ただ学校の理事ヘンドリックスによると、

彼女は不幸な恋愛のすえ、私生児ダニーを生み、彼の援助で美術学校に通ったのだという。


数日後、ありあまる自由の中でも、孤独だったローラは、訪ねてきたエドワードに身を任せてしまった。

それは、自然の成り行きだった。

 




校長は、罪の意識を失くして妻を偽った。


傷の手当てをしたいそしぎが、大空をはばたいていったように、

校長はローラと共に旅に出るのでした。



彼は敬虔なクリスチャンらしく

妻と静かに暮らしていたが、テーラーの美しさと自由奔放な

生き方に心奪われ、狂ってしまうんですね。


テーラーさんも男らしい威厳のあるバートンさんに惚れてしまう.


そして、超えてはならぬ一線を超えてしまうのです。


が、2人の関係がそれとなくクレアーに知られてしまった。。



ところがなんと、男は妻に全てを告白してしまう。

むろん彼女は夫を許すことができない。

そして、ローラにしても、自分たち2人だけのことを、

たとえ妻であろうと、他人に話したということは絶対に許せなかった。


そりゃあないでしょうに.ふたりの女性に対する侮辱でしょうが・・・

もう、そんなオトコ 嫌いです。あまりにも幼稚だねえ。


妻の怒りに追われるようにひとりで、


伝道事業に専念する為、メキシコへ旅立ちました。


テーラーさんは息子の為に、

バートンに永遠の別れを告げて

このいそしぎの鳴く海辺に残る覚悟を決めるのでした.

 



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テーラーとバートンが結婚後はじめての共演作で、円熟期を迎えたふたりは

きれいだし、魅力的ですよね。

そして『愛情の花咲く樹』で共演したエヴアさん、

トライアングルに またまた絡む役ですね。

海岸の風景と 鳥ーいそしぎ とテーラーさんとテーマ曲と 

溶け合った画だけで、もう魅力の世界ですね。

ヴインセント・ミネリ監督はミュージカル映画に実力を発揮した方で

思い当たるところでは  順不同で

『巴里のアメリカ人』、『バンドワゴン』、『恋の手ほどき』が浮かびますし、

吐夢の日記では、『花嫁の父』、『お茶と同情』、を取り上げています。

キレイなきれいな作品が多いですね。

最近、テレビで『バンドワゴン』を見たばかりです。

ローマの休日の原案者のダルトン・トランポが脚本を書いているんですね。

感想は・・・大人の女性の相手にしては幼稚な男だと思うよ。相手にとって不足なんじゃないかと

思うけどねえ。

テーラーさん、寂しかっただけじゃないかな。

美しいテーラーさんを見るだけでも価値あり。