コーヒーブレイク・《しあわせの百貨店へようこそ》・魅力溢れるレデイたち・2018年 (豪) | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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コーヒーブレイク   

 ≪しあわせの百貨店へようこそ≫   2018年(豪)

 

 

 



こんばんは。いつもご訪問いただきましてありがとうございます。

    邦題につられて鑑賞した作品だが
 

1959年のオーストラリアのシドニーを舞台にした作品で
 

その当時のこの国を知るにはもってこいの楽しい作品でした。
 

原題のladies in Blackを見たときに ん?黒人の売り子さん??がふと
 

頭によぎったが、映画がスタートしてすぐに女性たちが着替えをする場面で
 

ああここの百貨店の黒い制服を表したのだなと気づいてなるほど・・・・
 

豪州の映画というのもメッタに出会うこともないのでついつい
 

引き込まれてしまった。

≪しあわせの百貨店へようこそ≫・・・終わってみればこの題名のほうが
 

内容にはぴったりの題だった。
 
 

     キャスト
 

ジュリア・オーモンド  マグダ(ファッション・デザイナー、スロベニア人)
アングリー・ライス  リサ(レズリー)・マイルズ
レイチェル・テイラー  フェイ 
アリソン・マクギア  パッティ
ノニ・ハズルハースト  カートライト夫人(フロア責任者)

スージー・ポーター   リサの母マイルス夫人
シェーン・ヤコブソン  リサの父マイルズ 

ライアン・コア   ルディ(亡命ハンガリー人) 
ニコラス・ハモンド  ライダー氏(マグダの夫、ボスニア人
ヴィンセント・ペレス   ステファン(パッティーの夫)

舞台は1959年のシドニー。

 


 

高校卒業間近のリサは、グッズ百貨店のドレス売り場で
 

クリスマスシーズンのアルバイトをすることになる。
 

初めは失敗続きだったリサだが、
 

次第に仕事に慣れてきて機転を利かせるようになっていく。

 




そこで知り合うのは、
 

一人は洗練されたマグダいう名の40過ぎの
 

ファッションデザイナーで
 

ヨーロッパ(スロベニア)からの移民。
 

一点物の高級品を扱っている。


そして一応生粋のオーストラリア人である30歳の美人のフェイ、
 

次に子供が出来ず、夫との関係に悩むパティ。
 

リサはこのの二人の下につけられる。
 

ここは庶民が買えるドレス売り場。


そしてその上にずーっと年配の気配りがあり、、
 

人の目利きもすごいフロアの責任者である
 

カートライトがいる。      。
 

と、売り場ではこの四人と関わり合うことになるのである。
 

リサの本当の名前はレズリー。この名前が嫌いで百貨店ではリサで通すことに。


パティは、ピンクの挑発的なネグリジェを社員割引で買って、
 

夫の気を引こうとする。パテイにとっては満足な結果だったが、
 

夫は彼女を満足させられなかったと思い込み、年末に失踪してしまう。


 

マグダは、大晦日の自宅パーティーにリサとフェイを呼ぶ。
 

フェイをハンガリー移民であるルディと引き合わせる。
 

ルデイから生粋のオーストラリア人の恋人が欲しいと頼まれていて
 

リサの機転でフェイを推したのだった。
 

リサもハンガリー移民の子供であるマイケルと出会う。
 

二人とも、卒業試験を受けたという状況が同じですぐに親しくなった。
 

ーーーオーストラリアは12月卒業時に統一試験を行い、点数に応じて進学する大
 

学が決まるらしいーーー。
 

リサは、奨学金をもらって名門シドニー大学に入学したいと思っていた。
 

父親は優しいが女が大学に行って何になる??という旧い考えであったが
 

何とか奨学金の申請書へのサインをもらうことが出来た。

 


 

この父親は娘がとても優秀であることを知らない。

 

ママは優秀な娘の願いを何とか叶えてやりたい・


 

リサが欲しいワンピースが150ギニーと高くて、
 

ずっとずっと売れずに、マネキンが着たままだ。
 

夏のセール(日本では正月セールの時期)で、
 

半額の75ギニーに値下げされた。
 

それでもリサには高すぎる。
 

でもこのドレスはステキです。
 

もし売れ残ったら50ギニーまで値下げされることになっている。
 

リサは、誰かに買われていないかと、ハラハラどきどきで、
 

毎日見に来る・・・。




さて、フェイはルデイとデートを重ねる。

 


 

教養は低いもののルデイはそんなこと問題にしない。
 

モーツアルトもシェークスピアも僕が教える、それよりも
 

優しくて純朴なフェイに結婚を申し込むのだった。


 

売り場のパテイの前に失踪していた夫が現われ、パテイは気絶する。
 

夫はパティに嫌われたと思い込んで消えていたのだった。
 

誤解が解けた二人はやり直すことに・・・・


 

カートライトさんが35ギニーまで値下げしてくれたドレスは
 

リサの元に・・・
 

そして優秀な成績で卒業試験をクリアしたリサは
 

念願のシドニー大学にいけることに。もちろん反対だった父親も承諾。


 

マグダも自分のお店を開くことに。
 

こうしてみんな百貨店グッズを去ることになる。
 

マグダの自宅でリサの卒業祝いのランチにみんなが集まった。
 

リサの両親もマイケルも・・・


マグダがリサに大学を卒業したらどうするの??と聞くと
 

リサは   女優か、詩人か、小説家か・・三つとも全部かも・・・


 

まあ悪人も出ない、話も出来すぎだが見ていて本当に
 

ホットな気分になる。


 

そして複雑な移民問題も絡ませ、1959年のオーストラリアの様子も
 

垣間見れ、
 

リサの存在がみんなを幸せにしていく過程と、
 

少しの間にリサの成長が感じられる。
 

最初は、眼鏡のどん臭い女の子だったリサが
 

レデイへと変身していくのがごく自然でよい。
 

ハリウッド映画の派手さもなく
 

イギリスの硬さもなく、ヨーロッパの理屈っぽさもなく
 

たまにはこういう作品もよいものだ・

 

名作 《ドライヴイング・ミス・デイジー》の監督である

 

ブルース・ベレスフォードの作品です。

 

お茶一服の作品紹介でした。