≪クリスタル殺人事件≫ ・ミス・マープル登場・ ガイ・ハミルトン監督 (英)1980年度 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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懐かしい名画、最近の気になる映画のことを書いています。

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≪クリスタル殺人事件≫
 

こんばんは。
 

いつもご訪問ありがとうございます。

今夜はクリステイ作品・・(クリスタル殺人事件)を取り上げます。

 キャスト 
 

ミス・マープル     アンジェラ・ランズベリー

マリーナ・グレッグ   エリザベス・テイラー

ジェイソン・ラッド   ロック・ハドソン

ローラ・ブルースター  キム・ノヴァク

マーティ・N・フィン   トニー・カーチス

ダーモット・クラドック  エドワード・フォックス

エラ・ジリンスキー    ジェラルディン・チャップリン

ヘザー・バブコック     モーリン・ベネット

チェリー・ベイカー     ウェンディ・モーガン

牧師             チャールズ・ロイド=パック

アガサ・クリステイ原作で
 

「鏡は横にひび割れて」の映画化なんですが、
 

この豪華なキャスト
 

エリザベス・テーラーはもちろんのこと
 

ヒッチコック作品(めまい)のキム・ノヴアック
 

(お熱いのがお好き)でジャック・レモンと共演したトニー・カーテイス
 

(ジャイアンツ)でも夫を演じたロック・ハドソン
 

(ドクトル・ジバゴ)のジュラルデイン・チャップリン

そしてマープル役はアンジェラ・ランズベリー
 

この方はテーラーが子役の時の作品(緑園の天使)で姉の役を演じていましたが
 

うまく年を取られて晩年はテレビシリーズ(ジェシカおばさんの事件簿)
 

なんてのに出演していましたね。

1980年度の作品で、クリステイーもののカラー作品の
 

はしりかもしれないですね。
 

もはや中年になった大女優二人の共演は懐かしくもありおかしさもありましたが
 

クリステイ作品は白黒のほうが好きなんですが、
 

ハリウッドも斜陽に成りかけた頃で大物俳優の競演で興業成績を
 

挙げようとしたのかなとも取れまする。

しかしこの作品は原作を読んだ時に、
 

動機の点でラストで新鮮さを感じたこともあったので
 

どんな風に映画化されたか興味はありました。

イギリス製作となってはおりますが
 

ハリウッド色濃い作品。だけれども・・
 

俳優さんを見るだけでも楽しめます。

監督は007シリーズを4本も手掛けているガイ・ハミルトン
 

彼はキャロル・リードの元で学んだ人で
 

作品(第三の男)で助監督を務めているんですね。
 

クリステイ作品ではこの後地中海殺人事件を撮っています。


さて、わたくしの紹介はいつもネタばれ、バレバレですので
 

ご了承くださりませ。


さて、簡単なストーリー
 

教会で上映されていたサスペンス映画が興に乗ってすわ犯人は??という
 

一番のクライマックスの時にフイルムが切れた。
 

映写機の故障で直るには時間がかかりそうだ。
 

ざわつく会場の中で、老婦人が席を立ち帰ろうとコートを腕に掛けた。
 

犯人はわかったからこれ以上見る必要はない・・・・と
 

犯人をズバリ指摘して出て行った。

 


 

この老婦人こそ、ミス・ジェーン・マーブルであった。
 

ロンドンの郊外の町セント・メアリー・ミードに住んでいた。
 

町では、映画ーースコットランドの女王メアリーーーの撮影が行なわれていて、
 

ヒロインは往年のスター、マリーナ・クレッグが主演で

 

長いこと映画界から遠ざかっていた彼女のカムバックである。
 

夫で監督のジェースン・ラッドと一緒に撮影の間借り受けた大きな邸で長期滞在を始めていた。

 


 

町中あげての歓迎パーティがその自宅で催される計画で
 

マリーナはホステスを務めることになっていた。

 


 

町中の様々な人々がやってくる。
 

マープルも、噂話を仕入れようと張り切ってやってきた。


ちょっとしたアクシデントで脚を捻挫してしまい、居合わせた仲良しの医師に
 

診てもらったが、噂話は自分がしっかり仕入れておくから
 

帰宅するよう説得された。

本人は噂好きとは認識なく、単なる情報の収集だと言っている。


婦人会のメンバーのヘザー・バブコックも参加していた。
 

彼女は、昔からのマリーナのファンで、以前一度会ったことがある、と
 

周りの人に話していた。

マープル家のお手伝いチェリーは今日はマリーナの元でお手伝いを任され
 

お酒を運んでいた。
 

事件は彼女の目の前で起きる・・・・
 

マリーナは市長に挨拶を交わし、お客の間を回っていたが、例の
 

婦人会のメンバーのヘザーにつかまって
 

彼女の一方的なお喋りにうんざりと聞きながらも
 

そばを離れずにいたところ、いきなりマリーナは固まってしまって
 

階段の壁の絵画の方を見つめて目を離さなかった。

 

 

 


 

その仕草に周りの人たちは気づき、彼女を眺めていた。
 

ちょうど、その時にプロデユーサーのマーティと、
 

マリーナとは犬猿の仲の女優であるライバルの主演女優ローラがやってきた。

 


 

マリーナのいる二階に姿を現したローラは会うなり毒舌を投げかけた。
 

マリーナも負けてはいない。
 

階下からざわめきが聞こえた。
 

ヘザーが死んでいた。
 

彼女の死を一部始終??見ていたチェリーはマープル家に帰ると
 

待ち構えていたようにマープルが乗り出してきた。
 

チェリーは、パーティでの模様を詳しく語った。
 

町の警察ではどうも埒があかなかったようで
 

事件解明のため、スコットランド・ヤードの警部、クラドックがやって来た。


 

クラドックはマープルの甥であった。
 

ヘザーの死がカクテルに盛られた毒物によるものであることを
 

マーブルに知らせにきたのだった。
 

     

 

その上、その毒入りカクテルは、マリーナが飲む予定だったものらしい。
 

捜査が難行しているころ、
 

撮影現場ではマリーナとローラがまたまた火花を散らせていた。


やがて秘書エラが用意したマリーナのコーヒーから再び毒物が発見された。
 

その件で容疑が深まったエラだったが、
 

常用していた鼻炎用の吸入器に仕込まれた毒で彼女も殺されてしまった。

 


テリーが語った、マリーナの表情が、一瞬氷のように固まったという言葉を
 

考え続けていたマーブルは、
 

その時ヘザーがマリーナに何を語ったのかが大事な鍵だと気づき
 

調べるのだった。
 

その内容は、以前、ヘザーがマリーナの舞台を見たときにえらく感激し
 

舞台裏で彼女に思わず頬にキスしてしまったというものだった。
 

それを聞いてマーブルは神父が語っていたある言葉を思い出した。
 

ヘザーがその時風疹にかかっていたという事実だ。
 

マリーナは、妊娠中の風疹が原因で障害児を産んでいた。
 

その時ヘザーが移した風疹が原因だとしたら…。
 

マーブルがマリーナの滞在している館に着いてすぐにクラドックもやって来た。
 

なぜかマリーナに会わせようとしない夫ジェースン。
 

マリーナを愛する彼は全てを知っていたのだ。
 

そして事件を解いてみせるマーブルに、
 

彼はマリーナの名誉を守るため、昨夜彼女が眠りにつく時に運んだ
 

ホットチョコレートの中に毒を入れ、彼女を永遠の眠りにつかせたと告白した。
 

マリーナの部屋に入った三人が見たもの。
 

マリーナは飲み物チョコレートは飲んでいなかった。
 

夫が気づいたと知りその上彼を殺人犯にしたくなくて
 

自ら、毒を飲んで死んでいったマリーナの最後の姿がそこにあった。




どうやって殺したか・・・
 

マリーナとヘザーは二人ともダイキリを持っていて
 

ヘザーにわざとぶつかった。ヘザーは当然グラスと落っことした。
 

毒の入った自分のグラスをにこにことヘザーに渡したマリーナ。

 

マリーナは自分が狙われたように見せかけた自作自演のお芝居でした・・・・

 

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