(宮本武蔵) 5部作・・・ 銀幕の男優⑩ 中村錦之助さん 仏の慈悲を描く | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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                (宮本武蔵)  1961年~1965年  5部作品

                           内田吐夢監督

 

        .≪銀幕の映画ーー
              宮本武蔵と大菩薩峠とそして
         ドラマ徳川三代の剣≫の魅力

     

 

こんにちは。

 

いつもご訪問ありがとうございます。

 

今日の日本列島も酷暑が蔓延しているようですね。

 

幸い、今日のうちの温度はエアコンなしで29度と過ごしやすいです。

 

さらっとした風が吹いています。

 

さて、

 

思い出せば亡くなった母は、

 

月に一度は、ー(宮本武蔵)中村錦之介ーの映画を

 

ビデオ鑑賞していた。もう二十年も前のことです。

 

何度観ても飽きないのだそうで

 

一諸に観る私は、そらんじて話せるようになってしまった.

 

 

宮本武蔵の魅力もさることながら、この時代に登場する剣豪や

 

権力を駆使するだけではない豪商や権謀術数の大名たち。

 

そして利休から派生していった茶人たち、

 

また彼らに関わる女人たち。

 

関が原以降徳川三代の時代にはとにかく魅力ある人物が目白押しに登場して

 

大好きな時代である。

 

ということで今夜から、

 

宮本武蔵と、大菩薩峠の机 龍之介と徳川三代ーー石州斎、宗矩、十兵衛親子の

 

生き様を比較してみたいと思います。

 

今夜はまず,

 

吉川英治原作、

 

内田吐夢 監督の時代劇の最高傑作  ≪宮本武蔵≫のストーリーを。

 

この役はなんと言っても中村錦之助の代名詞ともいえる・・・

 

この人をおいてほかにはいない。

 

中村錦之助といえば私が初めてスクリーンで会ったのが子供の頃に見た《ひよどり草子》や《笛吹童子》でした。

 

東映城では青年剣士や少し年が行っていても白塗りで活躍する時代劇のヒーローに溢れていました。

 

そして東映城のお姫様たちがいっぱい。

 

錦ちゃんの作品では《一心太助》や《源氏九郎颯爽記》 のシリーズものまた、《獅子丸一平》《美男城》

 

それから《清水の次郎長》では森の石松・・《大菩薩峠》の宇津木兵馬役・・と

 

二枚目からひょうきんな役、股旅物や 織田信長役では豪快な男を演じました。東映城では役柄が一番広かったのでは

 

ないでしょうか。 この方も歌舞伎界出身ですよね。

 

今夜はまたちょっと長いかもしれませんがお付き合いくださいませ。

 

 

 中村錦之助 主演

 

「宮本武蔵」 (1961年公開)

「宮本武蔵 般若坂の決斗」 (1962年公開)
「宮本武蔵 二刀流開眼」 (1963年公開)
「宮本武蔵 一乗寺の決斗」 (1964年公開)
「宮本武蔵 巌流島の決斗」 (1965年公開).


この映画は、5年の歳月を費やして製作され、関が原のシーンから

 

始まり、徳川家光の世 巌流島の決斗までの映画である.

 

5部作で8時間という長きを付き合わねばならない.

 

武蔵の成長と役者錦之助の成長が重なり

 

五部の巌流島の決闘の時の錦ちゃんは立派な役者になっていた。

 

さてストーリーですが大河の物語ですのでポイントだけを書いてまいりますね。

 

第一部

 

凡その キャスト

新免武蔵    中村錦之助 
お通      入江若葉 
本位田又八   木村功 
お杉婆ア    浪花千栄子   
沢庵      三國連太郎 
青木丹左衛門  花澤徳衛 
池田輝政    坂東簑助 
お甲      木暮実千代 
朱実      丘さとみ 
辻風典馬    加賀邦男 

 

 

 

慶長五年・・1600年の九月、関ヶ原の合戦で

 

西軍は惨敗。

 

今でいう岡山県の作州宮本生れ、郷士の伜、新免武蔵と本位田又八は

 

野望を抱いて西軍に加わったが、今は泥の中を這い蹲るようにして逃げ、

 

傷ついて彷徨っていた。

 

お甲という色っぽい年増女とその養女の朱実に助けられた。

 

この母娘は戦場荒しを稼業とする大した盗賊だった。

 

ある日、お甲の家を襲った野武士辻風典馬の一行。

 

武蔵は典馬を殴殺し、又八は手下を追いちらした。

 

そんな二人にお甲の誘惑の手がのびた。

 

又八には許嫁のお通がいながら、それを忘れ、お甲の色香に惑わされ

 

二人は姿を消してしまった。

 

豊臣方残党の詮議は厳しく、宮本村に向かった武蔵は途中人殺しを重ねていので

 

 

武蔵召捕りのため、姫路の役人ーー青木丹左衛門が村の七宝寺を本陣として

 

武蔵を待ち構えていた。その頃、

 

お通のもとに又八からの縁切状が届いた。

 

又八の母お杉婆と権六叔父は、又八の出奔は武蔵のせいだとわめいてまわり、

 

沢庵坊主が居候していた七宝寺にまでその声は届いた。

 

みかねた沢庵はお通と二人で武蔵を生け捕りにしてきた。

 

同じ捕るなら仏の慈悲ーーという沢庵の言葉に、武蔵は観念した。

 

だが、沢庵は境内の千年杉に武蔵を吊るしあげた。

 

そして人間としての道を諄諄と武蔵に説いた。

 

だが暴れん坊武蔵の耳にはまだその心が届かない。

 

沢庵の大きな心を知らないお通もまた

 

武蔵を哀れに思い、深夜、武蔵を助け、共に宮本村を逃れるのだった。

 

武蔵は、囮として捕えられている姉を救出しようと

 

日倉の牢に向ったが、姉はすでに沢庵に救われていた。

 

沢庵は武蔵を、姫路の白鷺城に連れていった。

 

そして天守閣の開かずの間に、武蔵を幽閉し、沢庵は去っていった。

 

そこには山ほどの書物が置かれていた。

 

強いだけの武蔵に

 

学問を習わせようとして。

 

ここを暗黒蔵として住むのも、

 

光明蔵として暮らすのも武蔵の心にある、

 

という沢庵の言葉に、

 

武蔵は学問にうちこんだ。

 

この一室を母の胎内と思い、生まれ変わって世に出れるよう

 

決心したのである。

 

一方、お通は花田橋の竹細工屋喜助の店で

 

武蔵が出てくるのを待つことになった。

 

宮本村では、権六叔父を供に連れたお杉姿が

 

又八の許嫁のお通と武蔵 成敗の 悲願をかけて旅立った。

 

 

二部ーー般若坂の決斗

 

 

 

 

 

キャスト

吉岡清十郎    江原真二郎 
林彦次郎     河原崎長一郎 
祗園藤次     南廣     
城太郎      竹内満 
庄田喜左衛門    堀正夫 
日観       月形龍之介 
宝蔵院胤舜    黒川弥太郎 
阿巌       山本麟一 

 

白鷺城の暗黒蔵で学んで三年が過ぎた。

 

武蔵は名を新免武蔵から 

 

宮本武蔵と改め、沢庵に礼と別れを告げて剣の旅に出た。

 

待っていたお通が約束の花田橋に駈けつけたときには、

 

武蔵の姿はすでになかった。

 

それからまた三年後、

 

京は祗園の色里で吉岡清十郎が、どうやって知り合ったか

 

お甲の娘、朱実にうつつを抜かしていた。

 

武蔵の幼馴染の本位田又八は、お甲の名ばかりの亭主だ。

 

清十郎が伊勢に旅立った日、

 

吉岡道場に現れた武蔵は

 

門人数名を敗った。

 

清水坂で武蔵に果し合をいどんだのは待ち伏せていた

 

本位田家のお杉婆と権叔父だが、

 

武蔵は相手もせずに逃げ去った。

 

木賃宿で逢った城太郎少年が青木丹左衛門の一子と知り、

 

武蔵は弟子にすると約束した。

 

醍醐道≪京都の東山から山科へ向かう道≫で

 

追いついた城太郎は、武蔵に又八からの書状を渡した。

 

吉岡道場千人の門下が遺恨をはらしたく、武蔵を捜していると。

 

武蔵は翌春の一月、

 

道場を訪ねた折に清十郎に返事を書いた。

 

 

一方、奈良奥蔵院の裏の畑で、武蔵は鍬を手にした老僧ー日観師ーの

 

ただならぬ気魄に舌を巻いた。

 

訪ねる宝蔵院の胤舜は不在。

 

訪ねくる修業者も

 

その高弟阿巌の敵ではなかった。が、武蔵の鋭い木刀に

 

阿巌は血を吐いて息絶えた。

 

その武蔵に「強さをためねばならぬ」と戒しめたのは日観で、

 

武蔵は「敗れた!」と呟いた。

 

その頃、奈良大和には素性の知れぬ浪人衆が多く流れ込み、

 

町を荒らし回っていた。

 

そして、武蔵に恨みを抱く浪人たちは

 

宝蔵院の荒法師たちを煽動して、武蔵を取り囲んだ。

 

武蔵は斬って斬って斬りまくった。

 

加勢するはずの法師たちは、逃げる浪人衆を片端から突き伏せた。

 

奈良の町を大掃除しようと、日観師が胤舜に、策を授けた結果であった。

 

南無妙法蓮華経の題目を記した供養の小石を

 

武蔵は空に投げた。「殺しておいて何の供養ぞ!」と空を見つめ続けていた。

 

 

三部ーーー二刀流開眼

 

 

キャスト
柳生石舟斉     薄田研二 
祇園藤次      南 廣 

 

奈良の般若野≪般若寺近く≫で

 

不逞の浪人の群を倒した武蔵は、城太郎をつれて柳生石舟斎宗厳の邸に向う。

 

この剣聖と剣を交えようとしたが果せない。

 

吉岡清十郎の弟伝七郎もまた石舟斎に会おうとするが、

 

お通(石州斎の邸にいる)を通して拒絶されてしまう。

 

一方、武蔵は柳生四高弟と剣談を交えるところまでこぎつけたが、

 

城太郎が紀州公より賜った柳生家の愛犬を

 

打ち殺したことから、高弟たちと対立する結果となってしまった。

 

そのとき、お通の笛の音が流れ、

 

ハッとした武蔵の袖口が相手の真剣に大きく裂けたのだった。

 

瞬間、武蔵は小刀を抜き放って、両刀の構えとなっていた。

 

これが二刀流のはじめですね。

 

翌日、右舟斎の庵の前に立った武蔵は庵内にお通の姿を認め、

 

お通も武蔵に気付いた。が、

 

次の瞬間、武蔵はまたも逃れるように姿を消してしまった。

 

一方

 

、吉岡の門弟の祇園藤次は、旅先で燕返しの秘剣を身につけた剣豪、

 

佐々木小次郎を知った。

 

更にふとしたことから清十郎も彼の太刀さばきを見て、

 

小次郎は吉岡道場の客となった。

 

さて、伏見城の改修工事に従事していた本位田又八は、

 

小次郎あての免許皆伝の状を偶然手に入れ、

 

小次郎の名を名乗って京に出たが、そこで、清十郎に体を奪われた上、

 

母お甲は藤次と逐電、とう悲運に見舞われた朱実に逢った。

 

それがもとで又八は小次郎に化けの皮をはがされる。

 

一方、清十郎ばついに宿敵武蔵との対決を決意した。

 

洛北の蓮台寺野で、九日の卯の下刻。

 

五条大橋に立てかけてあったこの高札を朱実も、お通も見ていた。

 

そして武蔵も見ていた--。が、

 

武蔵の眼は遠く枯柳に寄りかかっている小次郎に注がれていた。

 

二人が宿命的ななにかを感じた瞬間だった。

 

小次郎に”武蔵は清十郎の相手ではない!”と 止められたが、

 

清十郎はもはや引くに引けない。

 

そうやってその日は来た。

 

吉岡の門弟約四十人が取り囲む中で、武蔵の一撃は清十郎の肩を砕いていた。

 

第四部ーーー  一乗寺の決斗

 

 

キャスト

 

林吉次郎      河原崎長一郎 
吉岡伝七郎     平幹二朗 
本阿弥光悦     千田是也 
吉野太夫      岩崎加根子
伊織        金子吉延   

 

洛北蓮台寺野で、

 

名門京八流の宗家ー吉岡の御曹子清十郎の左肩を一撃のもとに打ち砕いた武蔵は、

 

今度は清十郎の弟伝七郎から仇敵とされ、

 

吉岡道場の門弟一同から居所を探られる破目となった。

 

武蔵を探しているのは彼等ばかりではない。

 

佐々木小次郎に追われる朱実、

 

お杉婆ア、

 

病床にふけるお通と、

 

そして城太郎少年も武蔵の行方を追っていた。

 

或る日、

 

本阿弥光悦

 

(江戸初期の書家であり陶芸家であり、まあ総合芸術家。茶人でもある)に

 

誘われ遊廓の扇屋行く途中、伝七郎から果し状をつきつけられた。

 

場所は蓮華王院三十三間堂、

 

酒の席をそっと抜け出し、

 

雪の三十三間堂で、武蔵は伝七郎と相対した。

 

 

青眼と青眼、二本の刀がひらめいた瞬間、


武蔵は伝七郎と吉岡の門弟を薙ぎ倒していた。

 

息を切らすこともなく、何事もなかったように、秘かに扇屋に戻った武蔵。

 

だが、吉野太夫は武蔵の諸行を見破っていたかのようにやさしく諭した。

 

翌朝、お通の居場所を知った武蔵は

 

総門附近で吉岡一味にかこまれた。

 

が突如佐々木小次郎が現われ、

 

武蔵との決斗を決めた。

 

明後日の朝、寅の下刻、

 

場所は叡山道、一乗寺の麓、薮之卿下り松と。

 

そして名目人は壬生源左衛門の一子ーーー源次郎を立てることに一決した。

 

 

高札を見た群衆がひしめき、

 

お杉婆アは息子又八の弔合戦と張り切った。

 

やがて当日、武蔵が叡山道にかかった時、病身のお通に会った。

 

武蔵が斬り死にすれば自分も生きてはいないつもりというお通の言葉に、

 

剣に生涯をかけた武芸者武蔵の心に、お通に対する恋慕がふとよぎった。

 

一足先きに一乗寺下り松に着いた武蔵は、

 

松を中心に地形の頂点に立ち、地形を頭に入れるべく眺め、書いた。

 

やがて吉岩方の姿が現われた。

 

(73対Ⅰ)・・・・瞬間、

 

武蔵は相手方の配置を読み、地形を利用した自分の行動をその時すでに決めた。

 

しかし自問自答した・・・勝負は何で決める、

 

敵はおれ一人が目的、その俺の目標は73人ではない。そうだ本陣だッ、

 

総大将だッ!!”

 

武蔵の見取図は源次郎少年を中心に引かれた--

 

白鉢巻の間の手裏剣を挟み、大小の二刀流の体ごと、

 

下り松に向って疾風のごとく突き進んだ。

 

剣は風をも切った。

 

そして増水した田んぼの中で切りまくる武蔵。

 

泥 泥のぬかるみは足を取られ数倍の体力がいる。

 

そして吉岡道場の高弟で破門になっていたがこの決闘に加わった

 

林 吉次郎は両目を斬られてしまった。

 

第五部ーーー   巌流島の決斗

 

 

 

キャスト
佐々木小次郎   高倉 健
長岡佐渡     片岡千恵蔵
細川忠利     里見浩太朗 
柳生但馬守    田村高廣 

 

一乗寺下り松に吉岡一門を葬った武蔵は、

 

宿敵・佐々木小次郎との再会をその場で約束して、

 

再び修業の旅に出た。

 

その冬、武蔵は生活力のたくましい童子・伊織を知り

 

その厳しい生活態度に心打たれ、伊織と共に鍬を持ち荒地を耕す。

 

やがて、武蔵の苦労が実り、二俵の米を得た秋、

 

野盗が村を襲った。

 

武蔵の眠っていた剣は怒りとなって唸り、

 

野盗は撃退された。

 

農作期も終り伊織を連れて江戸へ出た武蔵は、

 

計らずも立ち寄った研師、厨子野耕介の家で、小次郎の愛刀・物干竿を見かけた・

 

小次郎は、細川藩、家老岩間角兵衛に見出され、細川家の指南役として

 

召抱えられていた。

 

一方、宿に旅装を解いた武蔵は、

 

彼の腕前にホレこんだ博喰・熊五郎の世話で

 

のどかな日を送っていたが、ある日小次郎から、

 

居所をつきとめたお杉が町奴・半瓦弥次兵衛らを連れて乗りこんできた。

 

が、この騒ぎも、

 

武蔵を迎えにきた将軍家指南役の北条安房守の駕篭で難を逃れた。

 

安房守の屋敷に入った武蔵は、

 

そこで柳生但馬守と沢庵に会った。

 

沢庵は柳生の庄で石舟斎の看病をするお通を呼び、

 

将軍家指南として身をたてることを勧めた。

 

だが、閣老会議は武蔵が、年端もゆかぬ吉岡源三郎を斬ったことを理由に、

 

これを却下した。

 

数日後、武蔵は小次郎からの果し状を受け取った。

 

決闘の場は豊前小倉。

 

武蔵は伊織と長岡佐渡守宛の、別れの書状を沢庵に渡すと京を後にした。

 

一方、お通も沢庵から武蔵の消息を聞き、

 

武蔵の後を追って小倉に向った。そして途中、

 

又八、朱実、さらにお杉にも再会した。

 

お杉は又八と巡り会え、真実を聞き、武蔵への恨みは消えたのだった。そして

 

むしろ自分をコケにした小次郎を倒して欲しいと武蔵へ手を合わせていた・

 

お通への誤解も解け自らの非を詑びるようになっていた。

 

その頃武蔵は巌流島で小次郎と相対していた。小次郎の物干竿が抜かれた。

 

がそれよりも一瞬速く、武蔵の剣は小次郎を倒していた。

 

うつ伏した小次郎を見下す武蔵の姿は凄まじいばかりの静けさをたたえていた。

 

待たしてあった小船にすばやく乗り込んだ武蔵。船頭の櫓は早かった・・・・

 

 

とまあ8時間に及ぶ映画のストーリーです。

 

取り上げたい名場面、名台詞は山ほどありますが・・・・

 

簡単に、まとめました。

 

この作品は前にも書きましたが錦之助さんの役者としてのターニングポイントに

 

なった作品です。

 

そして作品からは知られすぎた物語は別として、

 

歴史としての史料、人間としての品格とはどういったものであるか

 

学ぶべきものは何か・・・・

 

また剣豪と武芸者の違いがはっきりと分かる。

 

武蔵は剣の中にも品格と知性を感じさせるまでの剣士となっていった。

 

お通さん役は 入江若葉さんこの方をおいて適役はないといってよい。

 

内田吐夢監督作品は、(飢餓海峡)でもそうであったように、仏の慈悲というものが画面から伝わってくるのですね。

 

武蔵はその慈悲の心と人を斬る剣の矛盾に煩悶するわけで、その中から人として大きくなっていくんです。

 

だからいつも誰かが手を差し伸べてくれる。護ってくれるんですね。

 

剣だけでなく学問から己を磨いてゆくそんな姿勢を学び取れればいいのではないでしょうか。

 

 


次回は、テレビ東京が1993年の正月12時間ドラマとして放映した

 

松本幸四郎(現 白鷗)主演で撮られた

 

柳生石舟斎、柳生宗矩、柳生三厳十兵衛の物語を・

 

宮本武蔵がちょうど宗矩と光厳十兵衛との中間位の年齢なんですね。

 

宗矩と武蔵は寛永御前試合あたりでかぶる。

 

一乗寺から巌流島あたりで十兵衛がかぶる。

 

武蔵側から見る剣と柳生側からみる剣の比較も面白いかも。

 

 

それと石州斎と宗矩と十兵衛の剣に対する考え方の違いが面白いところです。

 

その後に

 

できたら、やはり内田吐夢監督の大菩薩峠・・・片岡千恵蔵さん扮する
机 龍之介の邪剣を分析してみたいと思います。

 

時代は幕末です。

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