(凶悪の街)=復讐のビッグ・ガン・・なんとアラン・ドロンとジャック・ペラン夢の共演 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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ちょっと休憩

      ≪兇悪の街・刑事の勲章≫1985年度作品。


    アデルプロ製作

 

 

 


こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。

 

今夜はちょっと休憩ということで

 

アラン・ドロンとジャック・ぺラン共演のハードボイルド作品

 

     (凶悪の街)という作品を取り上げてみます。

 

今は、(復習のビッグ・ガン)という題になっているようですが。

 

まずはストーリーから

 

ダニエル(アラン・ドロン)は、娘メリーヌとアフリカの海辺の町で

 

暮らしていた。

 

 10年前にパリに住んでいたときに

 

妻を殺され、犯人の挙がらぬまま、

 

 警官を辞職し、アフリカのこの町へやってきた。

 

 娘メリーヌは半年をこの町で、後の半年を

 

 パリの学校で過ごすという生活だ。

 

ダニエルは 8艘の船を持つ漁師として、また酒場も経営している。

 

 現地の黒人達に愛され、人気者であった。

 

 仕事の合間には仲の良い黒人の友人とまるで喧嘩をしているのかと

 

間違うように戯れ、

 

 身体も鍛えられていった。

 

 酒場でもカードをやっていて、その友達が

 

 ちょっかいを出すが、

 

 筋肉隆々の彼の腕さえ跳ね返すほどの腕力が

 

 あるダニエルだった。

 

 

パリ・・・・

 

 

 ダニエルの娘、メリーヌは気乗りしなかったが、

 

 誘われるままに男の子達の火遊びに付き合った。

 

それは倉庫からなにやら盗み出すというものだった。

 

 

まさか本当にそんなことをするとは思わなかったが、

 

彼らをまるで待ち伏せていたかのように

 

そこへ襲って来た覆面の銃殺隊・・・・・

 

   に殺されるという

 

巻き添えを食ってしまった。

 

 目撃者もない、全員、皆殺しという、

 

それも残忍な撃ち様であった。

 

 海で子供達と戯れていて娘の死を知らされたダニエルは怒り狂い

 

必ず、犯人を突き止めると決心してパリへと向かう。

 

 喧嘩仲間のアイツが空港まで送ってくれた。

 

”ダニエル、、待ってるから!”と・・・・

 

娘の死体に対面したダニエルを

 

親友の警視、レイモン(ジャック・ペラン)が

 

待っていた。

 

 警視はクラメントと名乗る女性の警部を紹介した。

 

 凄腕の刑事だったと聞かされていた彼女はダニエルに

 

事件の経過を説明した。

 

 

このような残忍な事件は今回だけではなく、

 

 毎夜のように行われているとの話だった・

 

 

麻薬常習者や密売人など、

 

 法の手を掻い潜っていう者や、チンピラまで

 

 パリ警察は手が足りないほどだった。

 

 警視は”妙な気を起こすな、

 

クラメントは優秀な刑事だ、任せておけ!

 

 君は海へ帰るんだ”と忠告したが、ダニエルはそんな言葉に

 

耳を傾ける気はなかった。

 

 

その三人を遠くから見ている若造がいた・・・

 

案の定、泊まっているホテルの部屋でダニエルは

 

 すんでのところで命を失うところだった。

 

ダニエルはクラメントのアパートを訪ね

 

一晩泊めて貰う事にした。

 

ここなら安全だと踏んだ。

 

しかし、ふとしたときに見せるダニエルの憂いを帯びた表情に

 

 クラメントは惹かれ、自然とふたりは結ばれた・

 

蛇の道は蛇で前科モノや訳あり人物のリストを持つ男を

 

訪ねたダニエルは箱ごとリストを頂戴して帰った。

 

あたりをつけたカフエで

 

 ダニエルは背後で呼ぶアベルという名に

 

振り向き、彼の顔を確認した。

 

いかなる敵が来ようとも、備えとしての身体の鍛錬を

 

怠らないようにここパリのジムでも、トレーニングをしていた。

 

そして彼がその夜襲う現場に待ち伏せ、

 

 一人の男の手を撃った・

 

翌日、その男を訪ねるダニエル・

 

 その男はコンビにの店主。

 

ダニエルはその男を叩きのめし、

 

 今度は足を狙って撃った・・・彼は口を割った・

 

 が・・・網にかかるのは雑魚ばかり・

 

警視レイモントと待ち合わせるが

 

淋しそうな表情で、彼はダニエルをまたもや気遣い

 

危険を冒すなと制止したが、ダニエルの決意は固かった。

 

 

 三人目は建築現場監督の男、

 

 建設現場での争いは相手が柔道を心得ていて手ごわかったが、

 

あの筋肉の腕の力がここで冴えます。

 

 見事、男を片腕で現場の高所から掴み投げますね。

 

そうです。かれは一人も殺してはいません。

 

 黒幕のボスを見つけたいのです。

 

だれかが街のチンピラや、金で請け負った殺戮者を

 

操っているのは明らか。

 

 四人目はデイスクジョッキーをしている男。

 

 手榴弾を持ち、訪問しますね。

 

ここでも彼は男の足を撃ちます。

 

 

”娘を殺ったのは、俺じゃない、

 

ボスの名は””神の怒り””と言われているやつだ!”

 

ところが彼らは報復しようと

 

 オンナ警部のアパートにダニエルを探して襲います。

 

そこで彼女は敵の弾に・・・

 

重体です!!

 

 

 

アベルは怖くなって

 

岸壁で待ち合わせた”神の怒り”に

 

逢いに行きます・

 

 

”ダニエル・フラットはお前達の敵ではないことは分っていた。

 

 計り知れない強靭な男だ!”と・・・・

 

 ・・・・レイモン警視は言った。

 

 

そして、

 

”私が直接手を下すしかないな!”と吐き棄てた。

 

 

アベルに逢いに来たダニエルを待っていたのは、

 

レイモン警視の部下で、

 

ダニエルは包囲され、これまでか??と思われたが、

 

そこはドロンさん、一筋縄では行きません。

 

 

”如何してここが分った?”

 

 ”警視に聞きました。”

 

 ”何十人いたって俺は負けんさ!”と車で逃走しますね。

 

 

そしてカーチェイスの後は、車ごと海へドボーン!

 

さて、見知らぬ船に這い上がった彼はそこで

 

体調を整え、警視に向き合う為に彼の自宅を訪問。

 

ここまではもう、ワイルドなワイルドなアラン様

 

 日焼けの後も頼もしく...

 

 

船でスーツに着替えた彼はハンサムアラン様に変身!!

 

 

 警視が息子とサーカスへ出かけたと聞き、急ぎますね。

 

 観覧席に警視を見つけたダニエルは

 

 アル中の道化師を丸め込んで、自分が

 

ピエロに変装して

 

子供達の前に踊り出ます・・・

 

 

 ピエロのメーキャップをする時のアラン様の表情がいいですねえ・

 

 

結構、これは良い線!!

 

いけてます。アランさんのピエロ・

 

上手く警視を自分の仕掛けの箱まで誘い出します。

 

 箱へつめて楽屋へ・・・

 

 レイモン警視はここで弱音を吐き、真実を述べ、

 

 娘を殺してしまったことは

 

予想外のことだったと謝りますが、

 

ダニエルは、吐き気がして殺す気もない・・・と吐き捨てる。

 

 

”俺の私刑警察だ。俺にもなにかできることが・・と・・・

 

 レイモンは話した。

 

ダニエルが、

 

 鏡に向かい、化粧を落としながら

 

話を聞くこのシーンはいいですねえ・

 

”黒幕は必ず殺すつもりだったが。

 

 止めた! 汚らわしい!”と言ってダニエルは去った。

 

この言葉はレイモンにとって何より堪え難い屈辱だった・

 

”ダニエル!!”と叫んで背後から銃声がした・・・・

 

倒れたのは警視だった・

 

倒れたレイモンの額に・・・自殺だった。

 

アラン様のアップは・・・眉のラインが残ったまま・

 

 この演出はアランの考えたものでしょうね。

 

 彼の気持ちを表すかのように。

 

アフリカの広い海・・・・

 

 ・・・・船で待つダニエルは泳いでくる誰かに

 

手を差し伸べた。

 

 

 

そう、クラメント警部・・・快癒したのですね・

 

 ここでアランさんと女性歌手のデュエット曲が流れてくるのですが

 

アランさんの歌も結構いいです!!

 

その上、

 

  この曲画面がエンドしてもまだ流してくれて最高!!

 

中々の作品に仕上がっています。

 

曲名は♪ I don‘t know ♪

 

映画とは逆にソフトで覚えやすくていいんです。

 

 

ストーリー  は何の変哲もないものです。

 

でもよいのです。

ドロンファンとしては

ただ、いつものように彼が今回はどんな手段で悪党一味を

 

倒すか・・・が楽しみであり

 

今度も期待は裏切らなかった・

 

 

 ドロンさんファンに限って、

 

 

 彼のズッコケや愛嬌、迫力、

 

 構成、隅々にある遊び、

 

そしてちょっとした仕草や、表情に

 

 あれ?あの作品のあの表情と同じ??とかね。

 

    ファン特有の見方がそれぞれあって、分るんですよ・・

 

そして、映画を作る上での日頃の彼の努力、鍛錬、

 

 身体の鍛え方、いろんなものが年とともに

 

熟成していくのが分ります。

 

 生半可ではない努力だと思いますね。

 

 道化の芝居は、本当にもう、

 

なりきってました。

 

アランの魅力たっぷりのアクション、

 

ジャック・ペラン様には申し訳ないほど

 

引き立てて頂きましたわ.・

 

 

顔はいくら年をとろうが、彼の鍛えられたボディと

 

若々しさは

 

 やはり彼の生きる姿勢の表れだと改めて

 

納得しました。

 

.
普通の人々にはあくまでも礼儀正しく、やさしく、

 

 悪には徹底的に非情に立ち向かうアランさん。

 

 1988年度の作品ですから、

 

アレから随分とお年を召しています。

 

でも、あの若々しさは変らないし、

 

 長生きして欲しいです!!

 

今は舞台が主だとか聞きましたが、再度の引退説はどうなんでしょうか??

 

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