〔草原の輝き〕・ほろ苦い青春の恋愛作品 ・女優ナタリー・ウッド  1961年度作品 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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       ≪草原の輝き≫
 

こんばんは。
 

いつもご訪問いただきましてありがとうございます。

1955年から1965年にかけてのハリウッドの
 

青春スターと言えばこのひと”ナタリー.ウッド”。
 

日本でも若者に圧倒的に人気があった女優さんです。
 

今夜はそのナタリー・ウッドの紹介です。

親しみ易さと、小粒ながら均整のとれた容姿。
 

スターとしての華やかさも備えていた。

日本の若者の心を捉えたのはJ.デイ‐ンとの共演
 

”理由なき反抗”であろう.

”34丁目の奇跡”で11歳でデビューして以来、
 

上手くおとなの女優として成功した一人である。

理由なき反抗もウエストサイド物語も良かった.
 

理由なき反抗では
 

純粋な気持ちを捨てきれない不良少女をはちきれんばかりの
 

若さと瑞々しさで演じた。
 

ウエストサイド物語のマリア役も、
 

はつらつとした個性を、初々しさを、
 

切なさを無限大にアピ-ルしてくれた。

だけど、彼女でなくてはならなかった役、
 

それは”草原の輝き”のデイーニー役である。

この作品はウエストサイド物語が作られた1961年
 

と..同じ年に作られている。

監督は名匠エリア.カザン

相手役にはシャーリー.マックレーンの弟、
 

ウオーレン.ビューテイーが選ばれ、この作品でスターに躍り出た。


カザン監督のぴりりと痛い所を抉り出す手法は素晴らしいです。

1920年代のアメリカが舞台。
 

高校生は乱交パーテイーに明け暮れまた

 

世界大恐慌が襲った時代を背景に
 

若者の初恋、失恋、再生と心の葛藤、また家族の倫理観をも描いた青春の悲恋映画である。
 

好きだからこそ、恋人に、
 

体を許すことが出来ない多感な女子高校生ナタリーが
 

思い悩む純真な姿が切なく美しかった.
 

まだ彼女よりも幼かった中学性の時に観た
 

このワーズワースの詩の一節からとられた題名”草原の輝き”.

思い出すと胸がキュンとなる作品です。

この映画が高く評価されたのは性と愛とそのモラルについて
 

真正面から見つめて描かれたからであろう.


   ストーリー

カンザス州南部のハイスクールの高校生、パッドは
 

バスケット部のキャプテンで、女子高校生の人気の的であった。

だが、彼は町の食料品店の娘、デイーニーと愛し合っていた。


 

身体だけはもう大人並の発達をしているこの年代の
 

男の子の常として、彼は愛するデイーニーの身体が
 

欲しかった。

だが、彼女は厳しい母親からそれだけは
 

結婚してからでないといけないと、その上
 

セックスを不潔なものとする躾を受けていた。
 

その為にパッドとの最後の一線を許せないのであった。

パッドはゆくゆくは結婚をと考えていたのであるが.
 

石油成金のパッドの父親はそういう欲求は
 

商売女とで済ませ、エール大学を卒業しろと、
 

デイーニーとの結婚話などには耳も貸さなかった。

パッドはそんな苦しみをがむしゃらな練習で紛らわしたが、
 

たまたま、肺炎で入院中に知り合った高校生の女のこと
 

関係を持ってしまい、噂でデイーニーの耳に
 

入ることになってしまった
 

デイーニーはショックのあまり学校に行っても授業にも
 

身が入らずにとうとう、授業中にワーズワースの詩を朗読中に
 

突然泣き出してしまい、それ以来家に引きこもってしまった.



その上森を散歩中に別の男の子に襲われて錯乱状態になり、
 

精神病院に入院させられたしまう。

一方、パッドはエール大学を出て、イタリアの女性と結婚。
 

今では一児の父親となった.

デイーニーもようやく退院して、精神の余裕も取り戻した。
 

そうして久しぶりに訪ねたあまり幸せそうでもない、あの頃の輝きのない
 

パッドの姿にデイーニーは
 

一抹の淋しさを覚えたが、、。
 

彼女はこれから自分の本当の人生を考えるだけの豊さを
 

身に付けていた.
 

そして素敵な美しいおとなの女性になっていた.
 

久しぶりにデイーニーと会ったパッドはどんな

 

心境だったのでしょうか...
 

デイーニーは

 

おそらくはパッドに夢中だった頃は彼しか見えなかった。
 

でも今は自分自身を客観的に見つめることもできるそして
 

パッドと離れたからこそ成長した今の自分があることを
 

パッドを見て気づいたことだろう。


制作  米  1961年度
監督  エリア.カザン
出演  ナタリー.ウッド/ウオーレン.ビューテイー

 

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