『ロシュフォールの恋人たち』・フランス映画特集・第6夜・今夜はミュージカル | 吐夢の映画日記と日々の雑感

吐夢の映画日記と日々の雑感

ご訪問ありがとうございます。
懐かしい名画、最近の気になる映画のことを

日記形式で書いています。

戦前のフランス映画が大好きです。

基本、鑑賞後の感想ですのでネタバレが殆どです。

ご了承くださりませ。




≪ロシュホールの恋人たち≫

こんばんは。
いつもご訪問頂きましてありがとうございます。

フランス映画特集第6夜ですが、

国際スターの夢のような顔合わせが実現したフランス製
ミュージカル映画を取り上げます。


生きる事が楽しくなる映画。

   ≪シェルブールの雨傘≫の
名コンビ、
監督のジャック.ドミーと、
音楽のミシェル.ルグランは
新しい映画を作るにあたり、
アメリカ風のミュージカル形式に
、フランス人のエスプリを盛り込み、

見事に成功した大作である。

主演は
≪柔らかい肌≫の
フランソワーズ.ドルレアック

≪シェルブールの雨傘≫の
カトリ-ヌ.ドヌーブ

≪ウエストサイド物語≫の
ジョージ.チャキリス

≪家族日誌≫や≪ニューシネマ.パラダイス≫の
ジャック.ペラン

≪フランス式十戒≫、
《うたかたの恋》の
ダニエル.ダリュー

≪獲物の分け前≫の
ミシェル.ピッコリ

≪雨に唄えば≫の
ジーン.ケリーなどなど.ワクワクするスター達の競演である。

1967年度作品

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、
フランソワーズ.ドルレアックは
カトリーヌ.ドヌーブの
お姉さんで
この頃はまだドルレアックの方が
先輩で格も上であった。

しかしこの映画の完成後に
事故死してしまった。

わたしはこの作品は劇場でリアルタイムで観てるんです。


ストーリー

フランス西南部の港町、ロシュフオール、『海の祭り』を二日後に
控えて、町中が陽気になっていた。

ソランジュ(ドルレアック)と、デルフイーヌ(ドヌーブ)は
この町に生まれた双子の姉妹。


姉は音楽、妹はバレーリーナーを志している。
姉妹たちの母、イヴオンヌは広場に面したカフエの女主人。
祭りの見本市でオートバイの曲乗りを見せるエチアンヌ(ジョージ.チャキリス)、
ビル (グローバー.デール)の
二人組、

心の恋人を求める水兵
マグザンス(ジャック.ペラン)は、
この町へ来てすぐにイヴオンヌの店のなじみ客になった.

マグザンスの理想の恋人のイメージが、
デルフイーヌにそっくりだったのは、恋の神秘のなすわざか.。

一方、ソランジュは
町でたったひとりのアメリカ人、
(ジーン.ケリー)と会い、
彼こそ自分の求めている男性であると直感した。


イヴオンヌにも10年越しの恋人、ダーム(ミシェル.ピッコリ)が
いた.

そのダームが最近、ロシュフオールに戻ってきて、
楽器店を開いているのをイヴオンヌは知らなかった。

祭りの日。
広場の舞台では、趣向を凝らしたショーが、
次々に繰り広げられた.




ソランジュとデルフイーヌもエチアンヌとビルの二人組みと
一緒に、舞台に立った・

こうして祭りは終わり、ソランジュはあのアメリカ人アンデイーと
再会、イヴオンヌとダームも10年ぶりにかたく抱き合った。

幸せそうな恋人たちを後に、デルフイーヌはエチアンヌと、ビルの
トラックに便乗してパリへと向かった。
海軍を除隊したマグザンスはキャンバスを片手にパリに向かって
ヒッチハイク。

デルフイーヌとマグザンスが、恋人として、パリでめぐり合うのも
そんなに遠い先のことではないだろう..。

あのエレガントで妖艶なドヌーブもまだ、24歳くらいで
可愛いといったほうが良いだろう。
ジーン.ケリーも衰えぬ実力を見せていた。

完全にウエストサイドを意識したダンス、群舞であるが、
ニューヨークの下町からロシュホールという明るい港町で
底抜けに明るく描いたところが違った意味で愉しめる。
単純なストーリーはミュージカルにはつきもの.
ダンスと歌と雰囲気を愉しめば良い。

アメリカのミュージカルと一味違った作品ということで
取り上げてみました。
ジャック.ペランさんの作品は、
また、近いうちに取り上げますね。