オードリーとジバンシイとフェラガモと・・・・ | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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戦前のフランス映画が大好きです。

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《オードリーとジバンシーとフェラガモと・・・》

こんばんは。
いつもお立ち寄りくださいましてありがとうございます。


ブログ書き始めてちょうど二年経ちました。
考えてみると
ヘップバーンの作品の投稿が少ないことに気づきまして・・・・
二作しか投稿していないんですよね・

それは多分、  あまりにも彼女のフアンが多いということで
殆どの方が彼女の作品を網羅しているだろうと思ったからです。
今更取り上げる必要もないか....と漠然と思ったのでしょう。

ある方が
<ローマの休日>を劇場で久しぶりにご覧になったと聞いて
ふと考えたのです。
なぜ、みんなローマの休日=オードリーなんだろう・

答えは歴然としているのに。
でも我々世代だけではなく若い、それも若い男性が
ローマの休日を観て、彼女に憧れるとは....なぜ?

少し、オードリー様に触れてみようかなと思いまして。

1950年代から1960年代にかけて確かにアメリカでも
若い娘達の理想像だったようですね。
つまりオードーリーのようになりたい...ということらしい。

彼女は、なによりも女性のロマンチックな夢の体現者だったのである。
<ローマの休日>や、<昼下がりの情事>を観て
彼女のような恋をしたいと思わない女の子がいるだろうか?

オードリーの映画の半数近くは、
パリ,ローマ、ロンドン、ニューヨークなどの
大都会を舞台にしている。
彼女はそこであでやかなファッションに身を包み、
  ♪魅惑のワルツ♪ や ♪ムーン.リバー♪といった
名曲の伴奏を受けながら,洗練されたラブ.コメデイーを演じたのだ。

彼女には「妖精」という言葉がついてまわったけれども、

映画のほうも総ての女性にとっての
まさに
”おとぎ話”だったのかもしれない。

彼女の最大の魅力は思春期の娘のロマンチックなイメージを
常に持ちつづけたことではないだろうか。

それとまるで父親のように歳の離れた男優達と共演したことも
このイメージを助けた。

つまり同じ年頃の男優では生々しく現実味を帯びてくるからだ。
登場する歳の離れたこの男優たちは

彼女を真剣な恋の相手とは思っていない登場の仕方をする。

次に彼らは彼女の「お守り」をさせられている事に気付く。

最後には彼らはすべて彼女の虜になっていることに気付く,,,
ということだ。

わたくしが一番最初に彼女と会った映画は、
<昼下がりの情事>...小学校四年生のときの
リアルタイムでの鑑賞でした。

もちろん,彼女の魅力もありましたが、ゲーリー.クーパーにも
惹かれました。初恋ですね。

それから彼女の作品を観るごとに私の好きな男性もくるくると
変っていきました。

<ローマの休日>は17,8歳ごろにリバイバルで観たのが
最初ですから、
それまでにもう他の作品をリアルタイムで何本も観た後でした.

そういった中で
わたしが個人的に好きなのは<昼下がりの情事>、<麗しのサブリナ>

そしてベストワンは <尼僧物語>です。
 二番目が<噂の二人>ですね。

まあ,この4本ということになりますか。

ローマ.。。。がなぜ入らないかと申しますと、

わたしの好きなタイプがローレン.バコールのようなまた、
キャサリン.ヘップバーンという女優が好きなので、
俳優,女優オードリーとしてみるなら

尼僧物語と噂の二人を挙げてしまうという単純な理由です.

ローマの休日の私的魅力はと申しますと
人生にはどうにもならないことがあるのだなということを
どうにもならない恋というものがあるのだなということを
教えてくれた映画。
さて、
女性であれば、皆A.ヘップバーンに憧れ、嫌いと言う人に
出遭ったことがない.

いろんな映画好きの方がすでに彼女を取り上げているだろう.
で 私なりの思い入れを書いてみる。

1929年ベルギーはブリュッセルで生まれ、その後
父とともにロンドンに住む。
バレエを始める。そして、その後父と別れた母に引き取られ、
オランダのアンヘルムで暮らしバレエリーナを目指す.
フランスの作家コレットに出遭い
ミュージカル”ジジ”の主演の座を得、
映画”ローマの休日”のカメラテストを受けるきっかけを得る。

と  1993年結腸ガンでなくなるまで、
私生活では再三の結婚、離婚はあったものの映画界においては
シンデレラであり、アン王女のままであり、一流モデルであり、
礼儀正しい気品と愛らしさに満ちた全世界の女性の憧れを一身に
受け そして、2度と再び現れないたぐい稀な女優であった.
誉めすぎかなあー.

修道女のような聖ではなく、人間臭さもある聖である.

彼女の作品はもちろん全作品を鑑賞!!

他の作品が嫌いなわけではない.全部好きだが、最初に書きましたように
最も好きなのは
”尼僧物語”と ”噂の二人”

そして、
リアルタイムで、封切りを待ちわびれることが、出来た幸せ。

これだけは若い方たちに羨ましがられるんです。

デビュー作”初恋”は別にして、
”ローマの休日”での衝撃的な真の意味のデビュー.

2作目の”麗しのサブリナ”で かのファッションデザイナー
ジバンシーと出遭う。彼との付き合いは仕事を離れても生涯続く。
ヤンキー娘がフランスから帰ったその変身ぶり、
ジバンシーが精魂込めて彼女を最高に飾った。

その着こなしは生まれついてのもので誰もがお手本にしたところで
盗めるものではない。世の女性たちよ諦めなさい。

そして、フェラガモの靴バレッタは彼女が履いて
世界的人気商品となる.

”パリの恋人””昼下がりの情事””緑の館”シャレード”などなど
一連の可愛さと都会性とキュートな感じの共通性がある.
が、(尼僧物語)と(噂の二人)は、完全に女優である.
理性と気品と凛とした魅力が全面に出ている.

(尼僧物語)は
厳格なシスターの戒律と医療現場の使命の狭間で
苦悩し還俗するまでを巨匠フレッド ジンネマン監督が
丁寧に端正に撮った名作である.

(噂の二人)は
大学の同期の二人(オードリーとS.マクレーン)が私立の
寄宿制女子学校を共同経営し、
あることで注意を受けた富豪の娘がそのことを根にもち、
二人が同性愛だという嘘をついたことから、街の噂になる.
気丈なカレン(オードリー)は村の人たちに立ち向かうが、
マーサー(マクレーン)は気弱で、神経症になる.
なだめるカレン.
カレンには婚約者もいる.
閉鎖的な町の住民は彼女達を村八分にする.
しかし、ラストに衝撃的な結末が、.。
女の子の作り話が嘘だと、住民に分かった時
マーサーは苦しみの余り首を吊って死ぬ。
本当にカレンを愛していたというメッセージを残して。
これは、二大女優共演で見応えがありました・
(ローマの...)の監督W.ワイラーの作品です.

そして、彼女の作品は全部で21作
大監督の演出の作品が並びます.
年代順に並べようかと思いましたが、

監督別で並べてみます.
(ソロルド デイッキンスン監督作品)
     初恋

(ウイリアム.ワイラー作品)
      ローマの休日
       噂の二人
      おしゃれ泥棒


(ビリー.ワイルダー監督作品)
      麗しのサブリナ 
      昼下がりの情事...。

(キング ヴィダー監督作品)
     戦争と平和

(スタンリー ドーネン監督作品)
    パリの恋人    
     シャレード
     いつも二人で

(メル ファーラー監督作品)-- 

      
       緑の館

(フレッド ジンネマン監督作品)
        尼僧物語




(ジョージ キューカー監督作品)
   許されざる者  母親役は

   リリアン ギッシュ


マイ フェア レデイ

(ブレーク エドワーズ監督作品)
テイファニーで朝食を


(リチャード クワイン監督作品)
        パリで一緒に

(テレンス ヤング監督作品)
    暗くなるまで待って
    華麗なる相続人ーー

(リチャード レスター監督作品)
       ロビンとマリアン

       ニューヨークの恋人たち
         オールウェイズ      

の2本は、1980年代ですね.

みなさまは
いずれがお気に入りの一作かなあー.