《裸の町》・コーヒーブレイク ジュール.ダッシン監督サスペンス・1948年度作品 米 | 吐夢の映画日記と日々の雑感

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今夜の
コーヒーブレイク

ジュール.ダッシンの作品

≪裸の町≫


ドキュメンタリータッチで作られた元祖 捜査もの作品.

最初、確か
テレビの連続ドラマで
出会って、毎週見てましたね。

後に、映画が最初にあったことを知りました。
わたしと同世代の方!

この名作を思い出してくださあ‐い!

主役といえば”我が道を往く”の老神父を演じた
名優、バリー.フィッツジェラルドを配す他は
殆どノースターという映画である。

オープニングとクロージングが、同じニューヨークの街角という
構成も印象的であった。その後このスタイルはよく使われましたね。



ウイリアムスバーグの塔のてっぺんに追い詰められる凶悪犯.
目の前には摩天楼の景観が広がり、のどかで何事もないように
テニスコートでプレイを楽しむ人たち。
追われる者のあせりと孤独を感傷抜きで淡々と描いた
画像として映画史上最も有名なラストシーンのひとつを
持つドキュメンタリースタイルの犯罪映画の傑作である。

映画の殆ど、、全編といっていいほどロケーションで撮っている。
映画がセットではなく町に、街頭に、出た記念碑的な
作品なのである。
後にテレビシリーズになるほどだったんです。

ポリスアクションの走りであるが、
元祖はちょっと違う。

ドラマとして、良き時代に入るアメリカの情緒をも描くという面を
残しているからです。

ただのポリスアクションではなく、この時代の
ニューヨークの生活と風景が生きているのです。
映像のお仕事をなさる方の教本でしょうね。

実際、黒沢明監督の
≪野良犬≫では
この作品から
発想を得たと言われているのです。

フイッツジェラルドがいい!ですね。
もう 可愛い。

当時の大人達は(私の父などこぞって)フイッツジェラルドは
スペンサー.トレーシーと並んで好んだ俳優だったようです。
味があり、品があり
茶目っ気がある。

今観ても充分フアンを掴む要素があるし、わたしなどは
ずっとフアンである。

≪我が道を往く≫での老神父はビング.クロスビーの歌う子守唄を聞きながら
スヤスヤと眠る
まるで わらべのような
彼独特の
役どころで大好きな作品でもあります。

日本の笠 智衆にお二人とも重なる役者である。

だから、笠さんにもこういう地道な刑事の役で
一本撮って頂きたかったと思うのであります。

若い刑事はドン.テイラーという役者.
この人はヒッチコックの”疑惑の影”で若い新聞記者を
演じていましたね。

この当時にもう”デイスク.ジョッキーつまり、DJが
活躍していたこと、

盲導犬の存在など
まだまだ日本では縁のない世界が
溢れていた映画でした.

捜査ものとして、
ベスト30のなかには入る傑作である。

ビデオで観れないにしてもいつかケーブルテレビなどで
映すかもしれない.

その時にはご覧になってほしい作品です。
映画のなんたるかを教えてくれます.

ジュール.ダッシン監督は
この《裸の町》が
監督デビュー二作目で
この作品で脚光を浴びる。
が、赤狩りにあい
ヨーロッパへ渡り
ギリシャで
かのヒット作ーー
《日曜はダメよ》で、監督のみならず、俳優としでも
出演。ヒロインのメリナ.メルクーリーと結婚。
オシドリ夫婦として、
添い遂げた。

製作  米 1948年度
監督  ジュール.ダッシン
出演  
バリー.フイッツジェラルド

ドン.テイラー


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