2023年、皆様いかがお過ごしでしょうか
昨年は、沢山の学びやご縁がありました。
今年はまた何か一つでも一歩前に進めたらいいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
昨年最後の出演作品の話ですが。。(やっと・・)
12/21にJILA主催のMy Favorite Story「宮沢賢治と中原中也」の朗読会に出演させていただきました。
宮沢賢治の作品は大好きなので、ここでも賢治の「ざしきぼっこの話」を読ませていただきました。
「ざしきぼっこ」=「ざしきわらし」らしいです。
この「座敷童子」とは、主に岩手県に古くから伝えられている話で、神霊・妖怪の一種だそう。
座敷に住む神と言われ、家人に悪戯を働く、見た者には幸運が訪れ、家に富をもたらすなどの伝承があるらしい。
怖いものを想像しますが、富をもたらしてくれるとなると、神様のようで怖くない?
でも、やっぱり見てしまったら怖いですよね。
また、岩手県に賢治と交流のあった佐々木喜善(1886-1933)という学者(資料収集者)は、オシラサマや「ざしきわらし」などの研究と、400編以上に上る昔話の収集をされ、柳田国男の「遠野物語」に題材を提供したそうです。
なので、柳田国男原作で「ざしきわらし」の絵本もでています。
佐々木喜善も『奥州ザシキワラシの話』を発表しましたが、賢治もこの文章を目にしていたと考えられており、作品冒頭の「ぼくらの方の」という言葉にはこれを意識した面があったとか。
「ざしきぼっこの話」は、賢治の数少ない生前発表童話の一つだそうで、
4つの「ざしきぼっこ」にまつわるエピソードがオムニバスのような形で紹介されていますが、最初、「僕らの方の、ざしきぼっこの話です。」から始まり、
「こんなのが、ざしきぼっこです。」で終わります。
この、始まり方と終わり方が私は大好きです。
そして、話の中で、
「10人の子どもがいつの間にか11人になっている!」
しかし、子ども達の人数を数えても同じ。。
読んでいてワクワク感がたまりませんでした。
大好きな話です。
またどこかで朗読できたらいいなと思います
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