私が小学校の読み聞かせを始めたのは、2016年の春からでした。
なので、今年で6年目になります
それ以前にも絵本と関わってましたが、小学校の読み聞かせは、対象が全員同じ年だということ。なので、選書も反応もとても分かりやすく勉強になります。
1学年違うだけでも、好みの本が違ってくること。
絵本を選ぶとき、子ども達が喜びそうな顔が浮かんでくるようになったこと。
これを読んだら笑ってくれるかも。と笑顔が想像できるようになったこと。
学んだことは沢山あります。
子ども達の本に対する興味や感心が高まって貰いたい。
読書を楽しんでもらいたい。
そんな思いが強く、私は読み聞かせを続けています
今日は、3年生の読み聞かせでした。
読んだ絵本は「とらとほしがき」
パク・ジェヒョン/作
おおたけきよみ/訳
この絵本は、韓国の民話です。
作家のパク・ジェヒョンさんが子どもの頃、おばあちゃんから繰り返し聞いて育ったという話。
その記憶をもとに書いたそうです。
絵も迫力があり、書き方も工夫されています。
話は、お腹がすいたトラが牛を襲い食べようとおもい、牛小屋に入っていくと、何かが聞こえてきます。
それは、家の中からお母さんが赤ちゃんをあやしている声。
お母さんは、泣き止まない赤ちゃんに対して、
「ぼうやの泣き声を聞いて狼がくるわよ」と脅しますが泣き止みません。
次は、「熊が来るわよ」と脅します。
でも、泣き止みません。
そして、何度か同じ事を繰り返し、最後は「ほしがきよ」と言うと、やっと泣き止みました。
狼は、その泣き止んだ「ほしがき」は、よほど怖いものなのだと、怖くなり、山へ帰ろうとしますが、そこで、とんだ目に遭います。。。
この話は、日本の民話「ふるやのもり」に似ています。
このような話は、世界各国にあるみたいです。
国は違っても同じような話がある。
口から口へ語り継がれてきた話。
民話。
いいですね。
3年生の子ども達は、「干し柿」を知らない子が沢山いました。
なので、お話を読む前に「干し柿」の説明をし、読み終わった最後は拍手をしてくれました
これ、嬉しいです。とっても
韓国の話には、よくトラが出てきます。
韓国の山には、その昔、トラがすんでいたそうです。
だから、韓国の人にとって、トラは恐ろしい動物であると同時に、とても親しみのある動物なんですね。
この物語に出てくるトラもとても愛嬌のあるトラですよ
絵も大きく迫力があるので、読み聞かせにオススメです