今日は6年生の読み聞かせでした
読んだ絵本は「ももの里」
毛利まさみち 文/絵
汐文社
桃太郎は、何で桃の中に入って川を流れてきたのかご存じですか?
この絵本を読むと分かるんですよ。
昔話の「桃太郎」の、前の出来事が書いてあります。
面白いです
なるほど・・と、上手く話が繋がっていて、まとまっています。
でも、誰もこんなことは想像してなかったと思います!
作者の毛利まさみちさんは、子どもの頃、桃太郎の話を読んだり聞いたりするたびに、
あの「桃」はいったいどこから流れて来たのだろうと、不思議に思っていたらしいです。
子どもって、絵本の奥の世界にもどんどん夢が膨らんでいくんですよね。
毛利まさみちさんは、この絵本をお子さんの誕生プレゼントに手作り絵本として制作し、
1988年に、絵本にっぽん新人賞佳作を受賞されています。
そして、滝平二郎さんの切り絵に憧れ、手法を独習されていたみたいで、この「ももの里」の絵も、どことなく滝平二郎さんの絵に似ています。
しかし、この絵本、1994年に初版が発行されていますが、
もう絶版なんです
今は、なかなか出会えない貴重な絵本なんですよ。
今の時代の絵本は、漫画チックな絵本が人気で多く、この昔話のような絵本が新たに発行されるのは少なくなっています。
多くの子どもたちに読んであげたい話なのに、絶版なんてもったいない!と私は思うのです。
お話の途中に、鬼やヒイラギの葉っぱも出てくるので、節分の季節の読み聞かせにもオススメです