小川未明の「犬と人と花」の朗読が、青空朗読のサイトで掲載されました🥰
お時間あるときにお聴きいただければ幸いです。
小川未明(1882-1961)は、「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれた作家です。
小川未明のウィキペディア(Wikipedia)を読むと、出身地や最終学歴、代表作など書かれていますが、一家四人がスペイン風邪に罹り、一時は危篤に陥ったと書いてあります。
そこで目が止まってしまいました🤔
スペイン風邪は聞いたことがありましたが、果たしてどんな風邪だったのか調べてみたところ…
今から100年まえに流行したウイルスとのこと。
今の新型コロナウイルスに似ていると言われています。
1918年から1920年にかけて流行し、世界の人口(当時18億人)の半数から3分の1が感染し、全世界で5000万人以上の人が死亡したとされています。
第一次世界大戦の死者数が1000万人だったので、なんとその5倍もの人々がスペイン風邪で亡くなったということになります

スペイン風邪は、患者1人が2~3人にうつす感染力があったとされ、パンデミックとなって世界で多数の死者を出したことなど、今回の新型コロナウイルス感染症とよく似ていると言われているそうです。
(あおい小児科HP引用)
日本での流行は第3波まであり、感染終息まで、集団免疫を得るまでおよそ2年かかり、第3波まで自粛や制限などの予防措置は行われなかったそうです。
その時代から今を比べると、かなり人口も増えていますし、新型コロナウイルスの終息はまだまだ先になってしまうのでしょうか?
恐ろしいです

暗くなってしまいます

そのスペイン風邪に小川未明も罹ってしまったのですね😂
大変だったと思います。
当時は、除菌スプレーやシートもなかったと思いますので、みなさんどのような対策をとっていたのでしょうか。
新型コロナウイルスのことを考えると憂鬱になります

小川未明の話に戻ります

同じ作家さんの作品には、似たような作品が多かれ少なかれありますよね。
小川未明の作品の中にもいくつかあります

この「犬と人と花」に何となく似てるなと思う作品は、「ものぐさじじいの来世」という作品だと思います。(個人的な考え)
この「ものぐさじじいの来世」は、以前小学生で読み聞かせをして喜んでもらえたお話です。




どこにも出掛けず、ただじっとしているのが好きなおじいさんがいました。
でも、悪いおじいさんではなく、皆から好かれて子供たちも集まってくるのでした。
そして、そのおじいさんが亡くなり極楽へいきますが、子供たちには優しくしていたので、ひとつだけ望みを叶えてやろうと仏様から言われました。
そしたらおじいさんは、次は人間ではなく何もしなくていい、のんきで楽なものにしてくださいと頼みました。
そして、仏様は、雲にしようか・・・いろいろ考え悩んだ結果
生まれ変わったものは・・





「犬と人と花」も犬が生まれ変わって人間になり、
そして次は花になる…
という話。
生まれ変わるとか、来世とか、
なんとなく似てます(笑)
朗読を聴いたあとは、
この「ものぐさじじいの来世」も読んでみてくださいね〜

そして小川未明は、現代では使わない言葉の言い回しや、難しい表現があります。
これもまた、古典に触れているような感じで、だんだんと楽しめるようになりました

100年前の児童文学作品を今も多くの方が読んでいるなんて、なんて素晴らしいことかと思います
