明治時代を生きた作家・小川未明(1882-1961)はご存知ですか?




「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、生涯に1200編ほどの作品を書き、綺麗な言葉で想像力を掻き立てる作品が多いです。




しかし戦後、未明の童話のテーマは、ネガティブで子どもの文学にふさわしくない、その文章もわかりにくいとも言われたりしました。




また、未明の作品は、大人の文学からはっきり分かれた子どもの文学になっていないという意見もありました。




このような批判もあったのですが、日本を代表する日本のアンデルセンの作品は没後60年近く経った今でも愛され続けています。





私の中で知る小川未明の代表的な作品は、やはり

「赤い蝋燭と人形」です。



とても悲しく、人間の身勝手さや本性が現れていてとても切ない物語です。


この「赤い蝋燭と人魚」は絵本にもなっています。





絵・酒井駒子

偕成社



これは「よるくま」の絵本で有名な酒井駒子さんの絵です。






「よるくま」とはまた違った雰囲気の絵で、物語を上手く表現していて素晴らしいです。




他にも数多くの作品がありますが、その中から今回私は「雪だるま」を朗読して青空朗読で公開されました。




少し不思議な話ですが、小川未明の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです。




小川未明・作「雪だるま」