「ママー!お手伝いしたい!」



平日の夕方。


一番バタバタする時間です。




夕飯作り、下の子たちの相手、片付かない部屋。


母の頭の中は、いつだってやることだらけです。




そんな時間に、小2長男が突然そう言いました。




……え。


今なんて?




さっきまでSwitchに全集中して、


マイクラの世界で忙しそうだった人が?



あまりに予想外すぎて、数秒止まりました。





でもこの日は不思議と心に余裕があって、


「いいよ、何する?」



そう返していました。




私にも、そんな日があったらしいです。






【👦理由はまさかの"暇だから"】


ゲーム時間を使い切った長男。



急にやることがなくなり、


リビングをフラフラ。




この世の楽しみが


全部終わったみたいな顔で歩いていました。





そして言ったひと言。



「だって暇だから」




なるほど。



母を手伝う





その発想、嫌いじゃない。



妹や弟にちょっかいをかけられるより、


100倍いい。





ということで、長男には急きょ


味噌汁作りをお願いしました。







【👦気まぐれシェフ、想像以上だった】



豆腐を切って、


具材を入れて、


味噌をとく。




私は横で教えながら、ほぼ見守るだけ。




これまで気が向いた時だけ現れる、


超気分屋さんのお手伝い係。




でもこの日は違いました。


まあ、気分屋には違いないですが。




ちゃんと話を聞いて、


手順通りに進めて。



内心、多少はヒヤヒヤしていたけれど、


思っていた以上にしっかりできている。




え、ちゃんとできてる。


頼もしくなってる。




ついこの前まで、


包丁を持つだけでこちらが緊張していたのに。



さすがに1人で任せることはできませんが。




でも子どもの成長って、


親が気づかないところで進んでるんですね。







【🍽️夕飯の時間、主役は完全に長男】



食卓につくなり、長男が宣言。



「この味噌汁、僕が作ったんだよ!」



誇らしげな顔。





そして一口飲んで、


「お豆腐おいしーい!!」





そりゃそうだ。


今日はいつもよりおいしく感じる日です。





その横で5歳長女は、


「いいなぁ。にいにいいなぁ」





はい、出ました。



兄がやれば自分もやりたい。


妹あるあるです。




さらにミニ息子まで、


「ぼくの!おちる!」





……たぶん、「ぼくのお味噌汁!」の意味です。





しっかり参戦しながら、


満足そうに食べていました。




食卓はもう、賑やかの極みです。







【👦最後のひと言で、ぜんぶ報われた】



ニコニコしながら長男が聞いてきました。



「ママ、僕の作った味噌汁おいしい?」




その顔を見た瞬間、


あぁ、この子もちゃんと大きくなってるんだなぁ。


そう思いました。




「おいしいよ!すごくおいしい!」




本音です。




味噌汁そのものもおいしかった。



でもそれ以上に、


誰かが私のために作ってくれたこと。


その気持ちが、うれしかった。





毎日作る側の母にとって、



子どもが作ってくれた一杯は、


想像以上に沁みました。





忙しい平日の夕方。


その一杯に、疲れた母はしっかり救われました。