「弟くん、お兄ちゃんとそっくりだね」
「お姉ちゃんの笑顔によく似てるね」
……そう言われるたび、
母は毎回、心の中で同じことを思う。
え、そんなに?
毎日、朝から晩まで顔を合わせている私には、
正直そこまで分からない。
似てる?
うん、たしかに似てる。
でも、それ以上でもない。
【🙋♀️先生は、母より先に気づいていた】
先日、2歳ミニ息子のお迎えで聞いた話。
クラスに入った先生は、
7歳長男が年長のときに
お世話になった◯◯先生だった。
産休と育休を経て、久しぶりの職場復帰。
ミニ息子とは初対面。
──のはずだった。
「長男くんの弟なの?
あぁ〜、なるほど。ほんとにそっくりだね」
その言葉を聞いて、
胸の奥が、じわっとあたたかくなった。
あぁ、この先生は、
ちゃんと"この家族"を見てくれているんだ。
【👩ママ友の一言は、遠慮がない】
別の日のお迎え。
久しぶりに会ったママ友が、
ミニ息子の顔を見るなり言った。
「大きくなったね!」
「あはは、弟くん、パパそっくりだね〜!」
迷いゼロ・即答。
……うん。
それは私も思う。
【👨そして、パパの一言で混乱する】
その話をお家でパパにすると、
帰ってきた言葉は、予想外だった。
パパ「え?僕はママに似てると思うけど」
……え、私?
兄?
姉?
パパ?
ママ?
「似てる」が、家の中を行ったり来たりして、
母だけが、
置いていかれる。
【❓母だけが、よく分からなくなる】
外の人は、よく分かる。
先生も、ママ友も、パパも、
みんな迷いがない。
でも、
毎日見ている母だけが、分からない。
それって、たぶん──
いちばん近すぎるから。
【✨結論は、いつも同じ】
兄にも似てる。
姉にも似てる。
パパにも似てる。
ママにも似てる。
つまり、
この家族は
ちゃんと家族をやっている。
顔が似てるかどうかなんて、
きっとどうでもいい。
今日もまた、
「誰に似てる論争」が起きる我が家は、
たぶん、とても平和だ。