
ホワイ?
避妊の方法はいくつかあります。経口避妊薬、バースコントロールもその1つ。毎日ピルを飲むわけですが、これは主に女性が行う避妊方法です。では、同じピルの男性用は作れないものなのでしょうか?
米Gizと仲良しのPopSciが、ワシントン大学で男性用ピルの研究15年も行っているプロ中のプロである、ジョン・アモリー(John Amory)教授に聞いてみました。
PopSci(以下PS):なぜ、男性用のピルを開発するのにこんなに時間がかかっているのですか?
ジョン・アモリー教授(以下JA):女性は月に1つの卵子を作るのに対し、男性は毎秒1000もの精子を作ります。思春期から死ぬまで、毎日常に何千という精子を作っているのですから、その機能をオフにするのは大変難しいことです。
PS:ホルモン不妊法はそもそもどのような仕組みなのですか?
JA:男性がテストステロンという男性ホルモンを多く摂取すると、生殖腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンが分泌されます。このゴナドトロピンは、精巣に精子を作るのをやめなさいと命令する働きを持っています。ボディビルダーなんかは、テストステロンを多く摂取するので子供ができにくい人が多いと言われています。が、これがどの男性にも同じように効き目があるかと言うとそうでもないのです。
PS:というとどのくらいの割合なのですか?
JA:95パーセント以上という結果をだせたことがありません。誰はテストステロンで効き目がある、誰はないというのを調べることは可能ですが、そのためには非常にたくさんの精子をテストしなければなりません。テストなしで、これを飲めば大丈夫と簡単に言えるものではないのです。女性用ピルとの大きな違いはここですね。
PS:WHOは8カ国でのホルモン不妊方法の研究に投資をしていましたが、それが昨年ストップされました。その理由とはなんですか?
JA:鬱病等の副作用が原因です。ホルモンの変化にうまく対応できない男性もいるからです。
PS:他にはどのような方法が考えられていますか?
JA:例えば、ある研究では実験用のサルにEppinというタンパク質を投与して、精子をEppinでコーティングして泳げなくしてしまうというのもあります。精子がエネルギーを作る過程を邪魔することで精子を疲れさせるというのもあります。睾丸が精子を作るのにはビタミンAが必要としており、酵素の働きでビタミンAをレチノイン酸に変化させ精子を作成しています。つまりレチノイン酸がなければ精子はできません。私が今開発している薬は、このレチノイン酸を止める作用を持つものです。5年後には、なんらかの結果がでるのではないかと見ています。
PS:男性用ピルの需要は大きいと思いますか?
JA:もちろんです。男性はセックスに大きな興味があります。が、その多くの場合は、父親になりたいという意志を伴わない興味ですからね。
Image by Daniel Schumpert
そうこ(JENNIFER ABBASI-POPULAR SCIENCE 米版)
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