父の「婆さん連れて一緒に死ぬから放っておいてくれ!」の言葉にぶち切れた私。

 

あろうことに、死期が迫っている父に向って

「ふざけないでよ!!なんで婆ちゃんを連れて死ぬの!?

 一人で死ねばいいでしょ!!」

やら

「家族の事を思っているなら緩和ケアに入るとか思わないの!?

 男らしく潔く決断してよ!!」

などとまくし立て、看護師さんに

「あらあらどうしたの?」と心配されてしまう始末。

 

おそらくこの一件を真剣に受け止めてくださった看護師さんが、

家族も疲れてると訪問ドクターに話をしてくれたようで、

後日の訪問時に先生が

「そろそろ病院に戻ろうか?

 主治医がベッド空けて待ってるよ。」

と言ってくださいました。

一瞬返答に詰まった父でしたが、一切の治療を拒否しているうえ、

わがままを聞いてくれる家族の元に居たいため、首を縦には振りませんでした。

次いで、

「気分転換に車椅子で室内を移動したり、訪問入浴のサービスを受けてみたら?

  寝たままお風呂に入れるよ。」

と提案してくださっても、

「家族がやってくれるからいいんです。」

と断る父に さすがの先生も

「何でも、ご家族頼りなんですね。」とチクリ・・・

 

その後、身体の異常なだるさを訴えたため、張るタイプの麻薬シールを毎日同じ時間に張り替える

ミッションが追加されました。

そして、今後現れるかもしれない”せん妄”のための精神安定剤もお守りで処方してくれました。

 

喧嘩をしてから、私は怒りが収まらないままいったん隣県の自宅に戻ることに。

父に挨拶もせず帰宅しました。