CTを撮りに | 清らかにうつくしく毎日を生きる

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次男が2歳の時に横紋筋肉腫を発症しました。
手術、抗がん剤、陽子線治療を受けました。
数少ない病気であり、同じ立場の方たちと繋がりたいという想いから。
現在息子は9歳で元気いっぱい過ごしております!

翌日、診察室に入るなり涙が止まらない私。
その時の私はもう深刻そのもの。
お父さん『お母さん、まだ再発って決まってないよーそんなに泣かなくていーよー。
いやぁ、我々は炎症反応じゃないかなーって思ってるけど、放射線医師は厳しめに判定してるからねー』
と、私の想像より軽い感じで話を始め、
先生のキャラにも救われ涙はとりあえず引っ込んだ。

その日は子供がCTを撮る前の点滴確保との闘いだった。CTは鎮静掛けなくても撮影出来るものの造影剤を入れるために必須だ。
普段は採血も、点滴確保も一回で決めてもらえるので泣かずに頑張れる息子。
その日に限って全く入らない。
3才の息子君、1回目の刺しには我慢できたけどまさかの2回目ブスッには大泣き。
入らない、入らない、ブスッ、ブスッブスッ。
結果的に両腕だめ。グルグル巻きにされ、足にブスッブスッブスッ。
入らない。
トータル10回くらい刺されて最終的に足に点滴繋がりました笑い泣きあし
大人でも1回でも嫌だよ。息子も頑張ったし、先生も頑張ったと思うよ。
子供に激しく泣かれ、両親も目の前にいる、CTの予約時間もとっくに過ぎてでも入らない点滴。自分しかいないプレッシャーとかね。
これにて注射へっちゃらな息子もさすがに予防接種でも大暴れするようになりました。
でも今はまた点滴確保も1回は泣かずに我慢できる強い息子ですえーん

CTを無事撮影し、耳鼻科の診察が終わるとまた翌日電話します。とその日は家に帰ることに。

翌日は祝日で病院は休みですが主治医は電話をくれました。
『耳鼻科の先生とも相談してみたけどね、CT上骨破壊も起きていないし、耳鼻科の先生の診察では滲出性中耳炎起こしてるみたいだから今のところMRIで映ったモヤモヤは炎症の可能性もあるということでしばらく様子を見ましょう。また3週間したらMRIやって評価します。
ただ100%大丈夫と言うわけではないので』
と付け足すように最後のメッセージを伝えられ電話は切れました。

とりあえずその時はホッとした。
MRIの結果電話では急に再発を示唆するような内容で本当に崖っぷちに突如立たされた気分だった。またあの生活に戻るのか。残されたお兄ちゃんの心の傷だってまだ癒えていない。家族で揃う生活をこのまま続けたい。 
色んな思いが走馬灯のように駆け巡るけれど考えれば考えるだけ苦しいだけだから考えないように。と思考を無理矢理ストップさせてみたり。本当にどう自分が立つべきかすらわからないくらい戸惑った。

それが、幾らか再発は否定できないけど炎症の可能性が高いとなった。急を要する状況ではないということ。
次回3週間後のMRIの日程が決まった途端、とにかく家族で過ごせる時間が本当に本当に貴重で何よりの幸せであるということがそれまで以上に強く感じ、家族でやりたいことを週末は目一杯楽しむ、家族の時間が何よりだと、目の前の幸せを心から楽しむ自分に変われた。悪いことは考えたら幾らでもそこに堕ちていける、今の私はそんなことしてるどころではない、今ある幸せを心から楽しむこと。
旦那とも特にそんなことを話したわけではなかったけど、お互いにそれは感じ私たちは家族の時間を大切に大切にした。

因みに記録としてモヤモヤ画像が映った時の息子の様子。
・発熱なし
・耳だれ、難聴なし
・痰絡みの咳あり
・鼻水詰まってる感じ ダラダラではない
・汚い目やにがひどい
多少の風邪を引いてる感じはあった。近所の耳鼻科には頻繁に通っていたけど、中耳炎とは言われていなかった。

3週間後のMRIに向けて鼻水と中耳炎は落ち着かせたいから薬を飲んだ方が良いとなりましたが、特に鼻水を培養検査しても何の菌も検出されず抗生剤を飲む必要性もなく、ムコダイン処方のみでした。

とにかく3週間後まで1日1日を大切に感じ過ごしました。