「母親には頭があがりません。」


そんな男性は多いはず(笑)


いろいろ迷惑をかけて、失望させて、泣かしてしまったこともあったり。


息子は全部覚えてますよ。
その傷の分だけ、申し訳ない気持ちでいっぱい。タイミング見て償いたい。謝りたい。ありがとうって言いたい。感謝してますって言いたい。



……だけど、照れから、またまったく逆のことをしてしまったり。

まるで、好きな女の子のスカートをめくったりいじめてしまうみたいに(笑)


唯一は、一度も誕生日と母の日のプレゼントは欠かしたことがないくらいかな。棒読みで"おめでとう"って(^^;





歌い手は、さらに迷惑かけてきた人がいっぱいいそうな気がする(笑)


でもいいな、"歌"という手段を使って、感謝の気持ちを伝えたり、懺悔したり。
聴いてる人まで感動させて、なんかズルい。



そんな歌、いっぱい用意しました。







さて、「大人のJ-popカレンダー 5月」


今月がラストになります。本当のラストは次回。だから今回はラス2ですね。監修は音楽評論家の田家秀樹さん。



テーマはまさに今日。「母の歌」

今回知らない歌が多かったけど、さすが良い曲が多かったなぁ。






CD① / 「母の歌」


1、「母に捧げるバラード」/ 海援隊


2、「おかえり」/ 絢香


3、「遠い母への子守唄」/ 小柳ルミ子


4、「お母さんの詩」/ 伊禮俊一


5、「秋桜」/ 夏川りみ


6、「おかあさんの手」/ 西岡たかし


7、「木戸をあけて〜家出する少年がその母親に捧げる歌〜」/ 小椋佳


8、「ありがとう」/ 大橋卓弥


9、「MOTHER」/ SEAMO


10、「アンマー」/ かりゆし58


11、「バイバイ子守唄」/ 桃井かおり


12、「九月朝、母を想い」/ 萩原健一


13、「無縁坂」/ グレープ


14、「純情」/ 玉置浩二


15、「未来へ」/ Kiroro






1、「母に捧げるバラード」/ 海援隊

同じ九州人として小さな頃、こんな歌ありかよ!と爆笑しました。方言を歌詞にするなんて(笑) 斬新でしたよね。楽しませつつホロリとさせる、武田鉄矢の凄さがもう溢れでていた初期の大名作だと思います。73年リリース。




2、「おかえり」/ 絢香

私は一人暮らしが長いのですが、「おかえり」の声は、実家に帰った時だけなんですよね。
帰った時は豪華な食事を用意してくれることもあるけど、翌日当たり前のように出される味噌汁の方が嬉しくてホッとするのと同じような言葉です、「おかえり」は。2008年リリース。
絢香が自分の転機を見つめ直すために実家に帰った時の心境をそんな言葉に託したそうです。




3、「遠い母への子守唄」/ 小柳ルミ子

幼少の時から宝塚のスターにするため何種類ものお稽古事をさせ、彼女に最も影響を与えていたのが母親だったそうです。2006年に86才でなくなられた。それだけに喪失感は大きく深いものだった。2011年リリース。作曲は彼女の育ての親だった平尾昌晃。




4、「お母さんの詩」/ 伊禮俊一

(解説抜粋)その人にとって、最初の音楽的体験となるのが母親が歌う子守唄ではないだろうか(なるほど)。有名な子守唄とは限らない。時にはどこにも売ってない、その母親の即興だったりもするだろう(笑)。伊禮俊一は82年生まれ、沖縄県伊是名島出身のシンガーソングライター。琉球王国の末裔という。年配になるほどに三線を弾く人が増える音楽の島ならではの感謝の歌。2012年アルバム「風の彼方」収録。




5、「秋桜」/ 夏川りみ

77年リリースの山口百恵のシングル。嫁入り前の娘が母親の人生を思うという設定。この時まだ18才だったそうで、今のAKBとかの同年齢とはえらく雰囲気違いますよね。この前のシングルが阿木耀子と宇崎竜童の「イミテーションゴールド」で、この曲はさだまさしという振り幅(笑)。で、きっちり歌いこなす流石は歌姫。




6、「おかあさんの手」/ 西岡たかし

「秋桜」は母親の人生を男性が書いて女性が歌ったが、こちらは女性が書いて男性が歌っている。作詞はイルカ。男性は母になった時の心境はわからないけれど、そんな気にさせてくれる歌です。77年芸術祭参加アルバム「子供達に贈る愛の詩」の中の曲。




7、「木戸をあけて〜家出する少年がその母親に捧げる歌〜」/ 小椋佳

"家を出る"ことは大人になる一歩だけど、地方在住者には進学や就職で機会はあっても、実家暮らしにはないですよね。極端には"家出"になっちゃうのかな。72年アルバム「彷徨」の中の曲。小椋佳は東大生だった時に詩人、寺山修司主宰劇団「天井桟敷」の門を叩いているそうで、その寺山の名著に「家出のすすめ」があり、何か影響を受けたのだろう。しかも、音楽デビューは寺山脚本の映画「初恋地獄編」の挿入歌だったそうだ。




8、「ありがとう」/ 大橋卓弥

(解説抜粋)母親のありがたさ、故郷のかけがえのなさは、若い頃には気付かない。むしろ疎ましく、そこから離れることばかり考えている。家出はもとより、親元を出ていく時に、どんな気持ちで見送ったかなどは到底考えも及ばない。スキマスイッチの大橋卓弥結婚した翌年、30才の2008年3月リリース。音楽やると親の反対を押しきって上京した頃を振り返る歌。親を泣かせたことがある人間には染みる。




9、「MOTHER」/ SEAMO

男であれば、母親を泣かせてしまったこと、あるんじゃないかなぁ。音楽やっている人なんかなおさら多いような(笑)。その事実は、いつまでも傷として心に残っています。。そのことがどういうことだったか分かった時に、こうした歌が生まれるような。名古屋のクラブシーンのパイオニア、SEAMO2008年リリース。最大のヒットになったらしい。男が聴くと、胸がキリキリ痛みますよ。




10、「アンマー」/ かりゆし58

(解説抜粋)親の気持ちは自分が親になった時に分かる。それが女の子ならなおさらだろう。"不良"と呼ばれたことのある男の子の母親に対しての"懺悔の歌"の決定打ともいえるのがこの曲。アンマーというのは沖縄の言葉で母親のこと。かりゆし58は2005年に結成された沖縄在住の4人組ロックバンド。58は国道58号線。"かりゆし"は"祝い事"。2006年発売のデビューシングル。恥ずかしながら初めて聴いた時泣きそうになった曲だ。…私も車で聴いた時泣きそうになりました(^^;




11、「バイバイ子守唄」/ 桃井かおり

桃井かおりが出演した81年のテレビドラマ「ダウンタウン物語」主題歌。天国に行ってしまった母親への想いをレトロなジャズ風にして歌います。本当に母親をなくした方って、こんなことあんなことしてあげれば良かった、といろいろ思うことあるんだろうなぁ。最近年老いた母親を見ると、なんか気持ちの中で予行演習してしまう自分がいます。その時のために、悲しみのどん底に落ちないようにするため?なんだかなぁ。。




12、「九月朝、母を想い」/ 萩原健一

親不孝の代名詞というと語弊があるだろうが、数々のスキャンダルも魅力の要素にしてしまった稀代の個性派アーティストがショーケン。とか書かれてますが、私の世代はギリギリ活躍を知りません。いや、いるのかな?
鈴虫の鳴く声で、母を思い出す繊細な歌。
84年アルバムからのシングル。




13、「無縁坂」/ グレープ

76年、"お母さん"がテーマのドラマ主題歌。坂を人生に例えるのは、出身の長崎も坂が多いから?冒頭の二行は、高校時代に書いた小説の一節だったそうだ。恵まれなかった母親の思いを淡々と綴る。"運がいいとか悪いとか""そういうことって確かにあると"のフレーズが昔から悲しく思ってました。23才の時の歌だとは。。




14、「純情」/ 玉置浩二

2013年リリース。ジャケットには母親と一緒に写真が使われていたそうだ。母親の一言が人生の支えになる。それが言葉足らずでぶっきらぼうであっても。こういう歌を情感豊かに歌い上げるのはまさに独断場。




15、「未来へ」/ Kiroro

(解説抜粋)誰にでも母親がいる。それがどんな親であれ、全ての人の人生はそこから始まり、未来へ向かう命のバトンタッチが続いてゆく。母の歌の最後は、そんな明日に繋がる歌で締めくくりたい。這えば立て、立てば歩めの親心という言葉が理解できるようになる頃には、もう親がいなかったりする。いくつになっても未来へ向かってゆっくり歩いて行く。98年に発売されたメジャー2枚目のシングル。全ての人に、この歌を贈りたい。






今日は母の日。どんな1日を過ごしますか?


母親と一緒にいられない人も、すでに天国にいる人も、母親に想いを馳せれたら、きっとどこかで繋がっている、そんな気がします。


そんな特別な存在ですよね。私たちは、その人のお腹の中にいたんですよ(^^)




今回のピックアップ


かりゆし58 / 「アンマー」




SEAMO / 「MOTHER」



次回、一年続けた「大人のJ-popカレンダー」
本当のラストです(>_<)





 




何気にテレビ見てたら、


若い男性で世界的イケメン、日本とドイツのハーフ、ロサンゼルス在住、インスタで話題……等々(あるある)、


男がまったく興味がない、凄まじく興味がない話題で、女性タレントさんたちが盛り上がってました。




チャンネル切り替えようとしたら、若い男性って言ってもなんと、11才の男の子でした。子供じゃん。

翔くん、とか。




どれどれ、顔くらい見てやるか、どうやら事務所争奪戦が始まってるらしいし、人気確実らしいし……



ガーーーーーン。

か、カッコいいじゃねーか。な、なんなんだ、この顔立ちは!



女性タレントに、

「Shall we HUG」とか言って(言わされて)抱いてもらってるし。子供とイケメンの特権で羨ましい野郎だ(妬みしかない)。


ちやほやされて、ロクな人生送りませんように(妬みしかない)。



YouTubeを貼ろうと思いましたが、オヤジが美少年を貼ると勘違いされそうなので辞めます(笑)

興味ある女性の方々は検索してくださいまし。
次元の違うカッコ良さは確かに保証します。




でもまぁ、どの世界でもハーフはスゴく重要になってきました。見た目だけじゃなく、文化とかいろいろ日本に足りない何かをもたらし、引っ張っていく立場になるかもね。





そういえば今日、歩いてたら、「こんにちは」って挨拶してきたハーフの小学生の女の子も可愛かったなぁ(ヤバく思わないでください)。


最近防犯で小学生のほうから挨拶してきますもんね。…ん?






あ、これ貼れば良かったんだ、今まで気がつかなかった…










さて、大人のJ-pop カレンダー 4月、DISC②は、「花の歌」。

個人的にはハマった選曲です。



監修はいつもの田家秀樹さん。


皆さんは「花の歌」と聞いて、どんな歌を想像しますか?








DISC② / 「花の歌」



1、「白い色は恋人の色」 / ベッツィ&クリス


2、「この広い野原いっぱい」 / 森山良子


3、「ハナミズキ」 / 一青窈


4、「くちなしの花」 / 吉田拓郎


5、「シクラメンのかほり」 / 小椋佳


6、「サルビアの花」 / もとまろ


7、「サボテンの花」 / チューリップ


8、「百万本のバラ」 / 加藤登紀子


9、「赤いスイートピー」 / 松田聖子


10、「エリカの花散るとき」 / 西田佐知子


11、「亜麻色の髪の乙女」 / ヴィレッジ・シンガーズ


12、「リンゴ追分」 / 美空ひばり


13、「ひだまりの詩」 / Le Couple


14、「花」 / ORANGE RANGE


15、「花(すべての人の心に花を)」 / おおたか清流






1、「白い色は恋人の色」 / ベッツィ&クリス

69年リリース。70年の年間チャート11位の大ヒット。作詞・北山修、作曲・加藤和彦のフォークルコンビ。60年代にアメリカ西海岸で起きた"フラワームーブメント"の申し子。
なんとなく耳にしていたけどちゃんと聴いたのは初めて。YouTubeで見て、やっぱり外人さんだったみたいな。ウィキると、1969年、サウンドオブヤングハワイのメンバーで来日した時スカウトされ、デュオとしてデビュー。73年まで活動。現在も2人別々ではあるが、ハワイで音楽関係に携わっているそうです。はっきりしたぁ。




2、「この広い野原いっぱい」 / 森山良子

60年代後半に起きたフォークソングブームの先陣を切った一人。67年デビュー曲。作詞の小薗江恵子は絵本作家で、たまたま訪れた画廊で目に止まった彼女の詞に曲をつけたものだそうだ。じわじわ来るんですよね。想像通りかな?背景をもっと調べよう。




3、「ハナミズキ」 / 一青窈

(解説抜粋) 100年以上前に当時の東京の市長がアメリカのワシントンに贈ったのが桜。その返礼として贈られたのが北アメリカ原産のハナミズキだった。この曲は、2001年にマンハッタンがテロの被害にあった時にアメリカの友人がくれたメールをきっかけにして書いたという曲。"君と好きな人が100年続きますように"という背景になった。2004年リリース。
音楽に託したものが伝わってきますね。




4、「くちなしの花」 / 吉田拓郎

70年代、カバーなんて、"曲の行き詰まり""手抜き""もうけ主義"と批判になる対象だったそうだ。77年アルバム「ぷらいべえと」から渡哲也が歌った曲を唄う。つくづく吉田拓郎という人は茨の道を歩くというか(笑)でもその分切り開いてきた偉大な人なんだと感じる。本人が作ったから歌ったと思ってた。




5、「シクラメンのかほり」 / 小椋佳

75年の布施明の大ヒット。これは小椋佳本人の作詞作曲。自分の中ではお蔵入りしていた曲らしい。わからないもんだ(笑) 当時はなかった薄紫のシクラメンも開発されたらしい(すごっ)。
実は私、静岡県浜松市に転勤したド新人の時、某銀行の責任者だった小椋さんと仕事上でちょっとだけ関わりがありました。先輩の付き添いでしたけど、自慢ですっ!




6、「サルビアの花」 / もとまろ

72年の女子大生デュオ。初めて知りました。オリジナルは早川義夫の69年ソロアルバム「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」から。歌詞はダスティンホフマンの映画「卒業」みたい。




7、「サボテンの花」 / チューリップ

2003年福山雅治と江口洋介共演ドラマ「ひとつ屋根の下」主題歌。私は兄がチューリップの大ファンだったので、物心ついた頃から頭に染み着いてました。兄が得意げにギター弾いてましたしね。75年リリースなんですね。種類によっては花を付けるまでに何十年も時間が必要らしく、時の流れの表現に一役かってますね。




8、「百万本のバラ」 / 加藤登紀子

オリジナルは81年にロシアで生まれた。ご本人の訳詞で87年リリース。売れない画家が女優に抱いた儚く一途な恋心。その模様が私たちの目の前に映像として浮かぶようです。薔薇はドラマを生みます。
最近、桑田佳祐がソロでリリースした「百万本の赤い薔薇」。こちらは世の中の儚さから女性への愛情に向かう象徴として薔薇を唄い上げます。名曲が生まれやすいテーマとも言えますね。




9、「赤いスイートピー」 / 松田聖子

作詞の松本隆は、80年代初頭にメディアを賑わせた"性の低年齢化"に対しての「そんなはずがない」という違和感から書いたらしい。
"手も握らないカップル"の純情を女子の側から歌う。そんないじらしい気持ちを象徴するのが線路脇の赤いスイートピー。




10、「エリカの花散るとき」 / 西田佐知子

63年の紅白歌合戦でも歌ったヒット曲。見たことない花を訪ねて旅をする。それは伊豆の山中に咲いている。ばんばん想像が膨らみますよね。作詞作曲は「アカシアの雨がやむとき」の水木かおる、藤原秀行のコンビ。




11、「亜麻色の髪の少女」 / ヴィレッジ・シンガーズ

そういえば島谷ひとみがカバーしたのは知ってたけど、オリジナルは知らなかった。もうね、女性が歌わないとおかしい感じに思えてしまいました。しかもシャンプーのCMで、本人がキレイな髪を揺らせながら出演してたからなおさら(笑) 68年リリース。島谷ひとみは2002年。
花束を女性に渡したのは、紹介でラジオのDJをやってる女性と初デートの時。メディアの人だからこういうのが普通かなと頑張りました。今でも恥ずかしいエピソードとして友人に茶化されます。あの空気感…(笑) 良い経験でした(^^;




12、「リンゴ追分」 / 美空ひばり

1952年リリース。だからか、後期に聴いていた低い歌声と違って新鮮でした。追分って、明確なリズムがなく、節回しが全てなんですね。海外の人が聴いたらどんな感想を持つだろう。歌もウマイし。表現力がスゴい。
歌詞の情景が浮かぶ。津軽平野とリンゴ畑。




13、「ひだまりの詩」 / Le Couple

(解説抜粋) 房総半島や伊豆半島の海岸沿いに一面に咲く黄色い花の絨毯。その中で撮影した写真が二人の最後の思い出、というのがこの歌のカップル。別れた相手との時間を"ひだまり"と思えるのは今が満たされているからだろう。
Le Coupleはフランス語の"カップル"。97年に大ヒットしたのは、こんな風に振り返られ、という誰もが持っている願望だからかもしれない。




14、「花」 / ORANGE RANGE

ラップバラード、となるらしい。2000年代に入って新しい音楽の発信地となったのが沖縄。上京せずに活動もできるようになった。破天荒なロックをしながらもメロディいいよな、と密かに思ってた人も多かったはず。そんな中"きた〜っ!"って感じでしたよね(笑) 彼らにしかできない、あのタイミングだからこそ。あれから似たようなグループがたくさん出ては気持ち悪かった。絶妙でしたな。




15、「花(すべての人の心に花を)」 / おおたか清流

車で久しぶり聴いたら、涙が出てきました。
いろんな名曲を聴き流してたんだろうな、なんとなく聴いて。それともそんな歳になったのかな?
1980年リリースの喜納昌吉とチャンプルーズのアルバム「BLOOD LINE」の中の曲。(え、シングルじゃなかったの?) 紅一点メンバー、喜納幸子が歌った。90年、カバー。CMソングとなってヒット。「すべての人の心に花を」という言葉は、東京オリンピックの実況から生まれたという。





今回のピックアップ


ベッツィ&クリス / 「白い色は恋人の色」




おおたか清流 / 「花(すべての人の心に花を)」


 

Le Couple / 「ひだまりの詩」


次回、最終回。












さて、大人のJ-popカレンダー 4月。

今回も監修解説は、田家秀樹さんです。


今回のテーマは、だいたい想像つきますよね?

ただ、レコード会社は限られてますので、あれないこれない…があるかも知れませんが、その分、珍しい選曲があるのもこのシリーズのお楽しみです。







DISC① / 桜ソングと春の歌



1、「桜」 / 川本真琴

2、「さくら証書」 / 八神純子

3、「桜前線」 / 小柳ルミ子

4、「春雷」 / ふきのとう

5、「桜ヶ丘」 / 木根尚登

6、「さくらの花の咲くころに」 / 渡辺美里

7、「サクラ色」 / アンジェラ・アキ

8、「ひらり―SAKURA―」 / 中森明菜

9、「桜雨」 / JUJU

10、「桜」 / 河口恭吾

11、「夜桜お七」 / 坂本冬美

12、「桜」 / 早川義夫

13、「さくら」 / 高野健一

14、「桜の歌」 / 藤澤ノリマサ

15、「春を愛する人」 / GLAY





1、「桜」 / 川本真琴

(解説抜粋)桜ソングは、シンガーソングライターにとっては自分の個性を発揮するこれ以上ないテーマと言えそうだ。この曲は98年リリース。"ひとりぼっちになる"ことの象徴としての桜。情緒的な感傷や思い出に浸らない個性的な表現。ピアノの弾き語りで歌う姿ともどもインパクトがあった。  私は女性版"岡村靖幸"みたいに思ってました。実際プロデュースにも関わってましたしね。




2、「さくら証書」 / 八神純子

震災を機に、アメリカより帰国。2012年リリース。作詞作曲に本人と大江千里の名があります。海外での子育てを終えた実感が歌に。ただ、卒業するのは子供だけでなく親も一緒、という視点が面白いし、共感する方も多いでしょうね。相変わらず歌うまいなぁ。




3、「桜前線」 / 小柳ルミ子

桜ソングって、70年代でもかなり探さないとないくらい新しいものらしい。まだ、「同期の桜」的な戦争のイメージが残っていたかららしい。ジェネレーションギャップはここにもある。小柳ルミ子さん、声の艶は無二のもの。サッカーもいいけど歌を唄う姿をもっと見たいですね。




4、「春雷」 / ふきのとう

札幌出身のデュオ。でも特に沖縄で根強い人気があったそうだ。79年リリース。1年で250本も廻るようなライブバンド。タイトルのつけかたが古い感じというか、でも、最近の桜ソング連発の中で、逆に趣深いなぁとも思いました。サビを聴いて、あー知ってる!って歌でした。
"♪はーるの かみーなーりーいいに〜"




5、「桜ヶ丘」 / 木根尚登

TM NETWORKの木根さん。ソロになるとフォーキーになるんですよね。デジタル一色の中での癒しの存在でした。2007年のアルバム「道」の中の曲。




6、「さくらの花の咲くころに」 / 渡辺美里

桜の歌には別れや旅立ちのテーマが多いが、これはさくらの季節には"思い出してほしい"と願う側の歌。88年アルバム「ribbon」の中の曲。作詞は本人。作曲は先ほどの木根さん。




7、「サクラ色」 / アンジェラ・アキ

アンジェラ・アキさんはアマチュア時代、アメリカにいた。ワシントンD.C.のポトマック河畔に植えられた桜を見ながらいろいろ葛藤していたそうだ。この2007年シングルは当時を思って書いた曲だそうです。




8、「ひらり―SAKURA―」 / 中森明菜

2016年シングル。51枚目。歌詞がすごく和風情緒で雰囲気があるんですが、なんと作詞はポルノグラフィティの新藤晴一。中森明菜さんはずっとアメリカ暮らししてたんですね。でも一聴してすぐわかる歌い方。大事な個性です。




9、「桜雨」 / JUJU

ここ3曲連続でアメリカ暮らしだったアーティストが紹介されるのは偶然?だからこそ感じる日本情緒もあるかも知れませんね。2004年デビュー、2010年シングル。散ってしまう桜の儚さと雨に流そうとした悲しみ。雨に打たれる桜の風情。作詞はR&Bブームの仕掛人、松尾潔。




10、「桜」 / 河口恭吾

桜がテーマの歌は、ソングライターの登竜門の一面がある。なかなか結果が出ず、発売元のレコード会社は解散。それでも有線の問い合わせチャート独走、再デビュー、大ブレイクといういきさつを持つ。桜の季節よくかかるよなぁ。




11、「夜桜お七」 / 坂本冬美

(解説抜粋)"櫻の樹の下には屍体が埋まつてゐる"というのは作家、梶井基次郎の有名な一節。月明かりに浮かび上がった夜桜の妖しさに不穏な色気を感じるのは作家だけではないだろう。94年に発売されたシングルは歌謡史に残る劇的な歌。作詞は歌人の林あまり、作曲は三木たかし。若草恵のアレンジもジャンルを超える。"お七"は江戸時代に恋人に会いたいと放火事件を起こした八百屋お七だ。これこそ日本の歌だ。
…傑作ですね。背景を知って、なおさら。




12、「桜」 / 早川義夫

94年アルバム「この世で一番きれいなもの」の中の曲。つくづく、このコンピレーションに出会わなければ一生聴かないであろう曲。アルバムの中の曲だし。こうやって紹介することに意義があるんだろうな。魂と会話するような深淵な歌は他を寄せ付けない。しばらく音楽から身を退いてたんですね。たしかこのアルバムに、桑田佳祐も曲提供していたような。「アメンボの歌」だっけ。




13、「さくら」 / 高野健一

この歌詞に出てくる"君"や"さくら"は犬だそうだ。桜の季節に生まれたから思い出す。2007年シングル。




14、「桜の歌」 / 藤澤ノリマサ

(解説抜粋)J-popの面白さはジャンルがないことだろう。欧米のシーンでは考えられない自由なミクスチャーが音楽の楽しさを倍加してくれる。父が声楽家、母はカラオケ教室の講師という藤澤ノリマサが掲げるのはポップスとオペラを融合した"ポップオペラ"。これは2011年シングル。チャイコフスキーの「くるみ割り人形」がフューチャーされている。"咲き誇れ"という見事な歌唱が桜ソングのフィナーレを盛り上げてくれる。
…今回のCDで一番"ハッ"とした歌でした。これは面白い!もっともっと有名になれ!




15、「春を愛する人」 / GLAY

監修の田家秀樹さんは、GLAYがかなりお気に入りのようでよく出てくる(笑)
TAKUROがアイスランドを旅行した時に感じたことがモチーフになったという。96年のアルバム「BE LOVED」の中の曲。なぜ知ってるのかと思ってたらこのアルバム聴いてたな。ファンの間では絶対的な支持がある曲だそうです。





今回のピックアップ



藤澤ノリマサ / 「桜の歌」

聴いたことない方、是非。なんか新しい感覚と、背中を押してくれるようなリズムと荘厳でポップなオペラに"ハッ"とするはず。





春眠暁を覚えず

授業中、仕事中の眠たい言い訳でこの言葉を。
頭、叩かれると思いますが…(^^)