第八話 遠足
俺「あ~ダルイな」
たぬ「確かにな。正直めんどくさいよ。まあ授業ないだけイイじゃん」
宿題テストも終わり学校、部活共に慣れた5月中頃。
1年だけ「仲良くなろう遠足」なるものがあった。
場所は隣の県の海辺。
この季節に海って。
わざわざバスで2時間って。
俺「あ~着いた~」
たぬ「だね。で、どうする?」
俺「どうするも何も・・・どうするよ?」
髭「こっちに振るなよ。ダラダラするしかねえよ」
なんて感じで昼まで過ごし昼飯を食った後はクラスでレクリエーション。
俺「なんで」
髭「ん?」
俺「浜辺で」
髭「おう」
俺「ドッチボールなんだよ!!」
髭「知らねえよ!」
俺「動きにくいって!!」
髭「だから知らねえって・・・イッテー」
俺「ってかたぬ本気じゃねえか」
髭「かっこつけて~んじゃね?あと頼むわ」
俺「お前も本気かよ。りょーかい」
遊びのドッチボールかと思いきやなぜかみんなマジ。
とにかくみんな負けず嫌い。
最初は普通に和気藹々ムードだったのにな・・・
俺は基本逃げ専門。
何回やっても一回も当たらない、もしくは最後まで残る。
そんなのの繰り返し。
早く当たっとけば楽なんだろうけど・・・
俺も負けず嫌いなんだよね。
・・・
帰りのバスにて
俺「あ~しんど」
たぬ「お疲れ。凛結構頑張ってたじゃん」
俺「たぬには負けるよ。指大丈夫?」
たぬ「ん~多分。つき指だと思うけど。なんだかんだで楽しかったな」
俺「いや疲れただけだよ。帰って寝てえ」
たぬ「うそつけ(笑)」
そこそこ楽しめたけど正直ここまで来なくてもよかったじゃんって気持ちもあった。
浜辺でドッチって結構キツイんだよ。俺逃げ専門だし。
まあでもたまにはいいんじゃないかな。
そしてたぬの指は骨折していましたとさ。
第七話 初テスト
俺「はじめまして凛といいます。希望ポジションはボランチです。よろしくお願いします」
パチパチパチ
サッカー部入部後初のミーティングのこと。
1年の自己紹介を簡単にした後、それぞれの希望ポジションを黒板に書いていった。
俺の希望のポジション(ボランチ)は俺を含めて4人がかぶった。
プレイスタイルが違うとはいえ現時点では同率2番手ってとこかな。
ボランチはウチのフォーメーションでは2人置くからまあそのうち試合には出れるだろうな。
キャプテン「じゃあこれを加味して来週の試合いろいろ試してみるからそのつもりで。その前にテストあるけど欠点とかとるなよ。」
・・・
テ・・・ス・・・ト・・・?
・・・
そういえば宿題テストがあるとかないとか・・・
まあ宿題テストだし何にもしなくてもいけるだろ。
・・・
結果
英語 67点
数学 54点
クラス順位 22/40 学年順位 265/320
やばいって・・・笑えないよ・・・これでも中学の時は学年トップクラスだったんだけどな・・・
ってかウチのクラスあほだな・・・
「おいやべえって」「ホントすごーい」「まさかまさかだよな」
なんだ?クラスの一角がやたら騒がしい。
近くにいたたぬに聞いてみる。
俺「何の騒ぎ?」
たぬ「ウチのクラスに学年トップがいたらしいよ」
俺「マジで!?誰誰?」
たぬ「大西さんだって」
大西さん!?マジかよ・・・
自慢じゃないが女子とはほとんどしゃべっていない。ましてや名前なんて覚えてるはずはない。
はずはないんだけど一人だけ覚えていた名前がある。それが大西と言う子だ。
なぜかって?
学校初日。たっちゃんが可愛いと言ったあの子
それが大西さんだったからだ。
第六話 部活確定
部活勧誘があった翌日まず1番目をつけていたテニス部に見学に行こうと思った。
・・・思った。
思っただけ。
というか見学者数多くね?
校庭の隅にあるテニスコートにわんさか人が集まってる。
女子だけでもどんな人がいるか見たかったけどそれもできそうにない。
帰りました。
家にて
母「早いね。クラブは?見学してきたんじゃないの?」
俺「人多いからだるい」
母「じゃあ何に入るの?」
俺「帰宅部ってのもありかな」
母「何も入らないとか絶対ダメ!!ならサッカー部に入りなさい」
俺「え~やだよ。しんどいし」
母「運動しないと太るよ。とにかく明日サッカー部見てきなさい」
俺「はいはい」
ってわけでまた翌日サッカー部を見学。
一応サッカーができる用意もしてきたら「じゃあやろうか」みたいたノリでなぜか練習参加。
そこでは既に1年が10人ほど練習に参加していた。
顧問「おっ!凛は結構ボールに触れるな。」
俺「あざ~す」
顧問「もう入るの決めてるのか?」
俺「いや。まだっす」
顧問「そうか。まあ期待して待ってるよ」
ざっと見た感じ1年でめちゃめちゃ上手いと思う奴はいないな。
1番上で俺と同じかちょい俺より上手いぐらいか・・・
先輩は・・・3、4人かなり上手い人がいるけどあとは並かな。
一応俺はサッカー経験者だ。小学校の時は市の選抜に選ばれてたし、中学ではチームで3番目に上手かったと自負している。1番手と2番手は推薦もらってたからレベルが違った。
自分のレベルとしては強豪校にいかなければ「そこそこ上手い」って感じだと思う。
正直なところレベル的にはもの足りなかったけど「サッカー部に入るか」という気持ちが大体固まっていた。
やっぱりサッカー楽しいしね。
とはいえやっぱり他の部も見てみた気はするから確定はもうちょい先かな。
マネさん「お疲れ様。はいこれ。
」
俺「あっ・・・はい。あざっす。」
飲み物を貰って一気に飲み干す。そっか。高校はマネージャーがいるんだ。これはいいな。
ってかこの先輩めちゃ綺麗。やべえな。
マネさん「凛君だよね?」
俺「え?あ・・・はい」
もしかして俺って有名人?
中学時代3番手といえどやっぱにじみ出る実力は隠しきれなかったとか!?
このまま一気にこの人と仲良くなって・・・
マネさん「実は中学の時お姉ちゃんと同じクラスだったんだ。ずっとサッカーやってたんだよね?しかも結構うまいって聞いてるよ!サッカー部入ってくれるよね?」
俺「あー・・・え、はい」
マネさん「それじゃあこれからよろしくね!」
・・・残念ながら俺はたっちゃんのようにはなれなかったみたいですね、はい。
っていうか急にまくしたてられたから今ノリで返事しちゃったよ。
俺サッカー部入るか聞かれて「はい」って言ったよね?言っちゃったよね?
これで俺入らなかったら・・・気まずくね?いろいろと。
・・・
サッカー部入部確定