2章 努力しないほうがラクになる
「生き方の法則」
家族だから感謝が薄れる。
家族だから感謝ができる。 ![]()
<妻は隣のおばさん>
私は21歳で家を追い出されて、
30歳で結婚しました。
9年間独り暮らしをしていたわけです。
結婚して今年で27年経ちますが、
「こんなの食えるか」
とテーブルをひっくり返したことは
1度もありません。
(「そんなにまずいものは出していません」
と妻に言われそうですが、
そういうわけではありません)
もちろん喧嘩もしない。
独りで暮らしている人間に、
食事は自然には出てきません。
結婚をしてから、
妻のおかげで食事が出てくること自体が、
ありがたくて仕方ないのです。
夫婦も、もともとは赤の他人ですから、
他人が自分のためにしてくれていると思えば、
ありがたくてありがたくて仕方ありません。
食事を
「隣のおばさん」が持ってきてくれる。
給料を
「隣のおじさん」が持ってきてくれる。
そう考えたら、
とてもありがたい。
なのに、
食事をつくったのが
「妻」になったとたんに
感謝できなくなってしまう、
給料を持ってきたのが
「夫」になったとたんに
当たり前になってしまうのは、
おかしいと思いませんか。
『楽しく上手にお金とつきあう』by 小林正観
