2章 努力しないほうがラクになる
「生き方の法則」
「幸せ」は当たり前過ぎて、気がつかない。
「幸せ」に気づかないことが「不幸」。 ![]()
<海に育った魚の幸せ>
海の中に生まれ育った魚は、
一生涯、海を知りません。
海の中で生きているから、
海が当たり前で、
海に気がつかない。
そこで、
「海を見たい、海を見たい」
と願っていると、
限りない優しさを持った神・・・
別名「釣り人」が、
釣り上げてくれます。
「幸せ」という名前の海から
釣り上げられて、
2メートル上から見て初めて、
「海とはこういうものか」
とわかる。
海が何たるか
初めてわかったとき、
魚は苦しい。
息ができず、
泳げず、
口に針をひっかけられ、
必ず苦しいのです。
幸せの本質は、
自分が住み暮らしてきた、
育ってきた海です。
その外に出て初めて幸せが見える。
その中にいるときは海を知らない。
気がつかないのです。
目が見えることが当たり前、
耳が聞こえることが当たり前、
自分の足で歩けることが当たり前―
すべてが当たり前の人は、一生涯、
「幸せ」がわからない。
『楽しく上手にお金とつきあう』by 小林正観
