伊坂幸太郎著 ホワイトラビットの一節
正直、本の内容は忘れてしまった
確実に惰性で読み続けているので記憶に残っていない
でも
この一節に潜んでいる意味深さに
釘付けになったのは覚えている
描かれた絵も
描こうとした気持ちも
その意味も
考えて理解できるものではないけれど
だれもが
このような絵のひとつやふたつ
あるいはそれ以上を
胸に押し抱くことを経験しているのではなかろうか
後々
できれば思い出すことのないように
さりとてなかったことにはできないものを
白いキャンバスに描くのだ
何も残っていない
けれど
確実に絵筆は描いただろうものは
そこに残る
矛盾の成す物語だ


