宇宙船がアール星を出発してからすでに三ヶ月がたっていた。
「水がある星なんて意外とないもんだな」
「そんなに簡単に見つかったらほかの宇宙人に見つけられてるよ」
アール星の飛行士の中から選ばれたエルとエムは、たった二人で水と大気のある星を探査していた。
そんな会話をしていると水を感知するセンサーから大きな音が鳴った。
「おお、やっと水のある星を発見したぞ!」エムが興奮してエルを見て叫んだ。
「たしかに青い星で水がありそうだ。だがもしかしたら誤作動かもしれないぞ、もう少しあの星に近づいてみよう」
エムを制止するようにエルは冷静につぶやいた。
やがて宇宙船は青い星の上空に到達し、この星を調査するために小型のUFOを二機発射した。
「水がある星を発見したことを早くアール星に報告しよう」
エムは待望の水と大気のある星を見て喜んだがエルはまた冷静につぶやいた。
「もう少し調査してからにしよう。もしかするとこの星に攻撃的な危険な住民がいる可能性もある」
小型UFOには小型のカメラがあり一台が先に、もう一台は少し離れて飛行して青い星を調査した。
お茶碗ぐらいの大きさの小型UFOの一台は円形の大きな建物を見つけて近づき、少し離れて二台目の小型UFOもその建物に向かった。
「とても大きな構造物あるがなんの施設だろう」
小型UFOのカメラはやがてその大きな建物の中に沢山の人が入ってるのを映し出す。
「建物の中に沢山の人がいるが何をしているのだろう」
初めて見るこの星の光景に、エルとエムはUFOから送られてくる映像を見守った。
そして先頭を飛行するUFOが建物のすぐ上空に入った瞬間、大きな音と衝撃で小型UFOは一瞬で破壊された。
「爆発した•••」
「いや、攻撃を受けて破壊された•••」
エルとエムは先頭の小型UFOが破壊される瞬間を、後ろを飛行する二台目のUFOの映像で目撃し言葉を失った。
「おそらく我々の偵察用の小型船がこの星の人間に発見され、いきなり攻撃されたのだ」
「恐るべき破壊力、それにこの星の人間は恐ろしいほど攻撃的だ」
「それにあれを見ろ。偵察機を撃墜してあの大きな建物の中の人間達は抱き合って喜んでいるではないか」
「なんて恐ろしい人間達だ•••」
「このままではこの宇宙船も撃墜されるかもしれない」
宇宙船の二人は青い星の人類の先制攻撃にこの星から早く離れるべきだと判断し、すぐさまこの星から飛び立った。
「水のある星には危険な人類がいるので、この星には近づかないようにと報告しよう」
「打ちました!バックススクリーンに逆転ホームラン!満員の観衆は熱狂し抱き合って喜んでいます!」
「バックスクリーンを直撃する強烈なライナーのホームランで壁が粉々に飛び散りましたね!」
「いやあ、本当に強烈な一打でしたね!バックスクリーンが破壊されたと思いましたが壁は壊れていないようですね」

