Merry Christmas!
日頃拙ブログをお読み戴いております皆様に、一年の感謝を込めてクリスマスにお贈りします
Christmas short Story❤
それでは、おしまいまで、ごゆっくりご覧ください。
メリークリスマス!
(恵比寿ガーデンプレイスで)
古き佳き昭和の時代には、映画館でハリウッド映画が頻繁に上映されていたものでございます。
そして、その中の一つに印象的な映画もありました。
ご存知のお方もおいででしょうが、「ミクロの決死圏」というサイエンス・フィクションでアカデミー賞も獲りました。
これは、ある瀕死の人体に、医療チームを微細ミクロ化して、その患者の血管に送り込んで人体内部からオペ外科手術を執刀する、限られた時間内での葛藤ドラマで、その斬新なアイデアと特撮は銀幕史に残る名作でした。
また、こういうラジオドラマも記憶に残っております。
それは、「火星人襲来」のニュースです。
ラジオ番組 ON/AIR 中に、地震のような大きな物音がして、騒音が多数から聞こえてくる。
キャスターは、動揺し、「近くに大きな隕石が落下した。という速報が入りました」
「少々お待ちください」と言って、その間CMで繋いでいた。
しばらくあって、隕石落下の現場に近いプリンストン大学付近から、興奮した現場リポーターが、生々しい実況で「粉じんが舞っている落下現場からお伝えします」と言っている。
「粉じんが薄れ、次第に落下物とおぼしき形状が見えてきました。……い、石ではないようです。
何やら金属のような丸い大きな物体のようです」
リポーターの声が裏返って緊張感が真空管から伝わってくる。
「こ、これは、えっ、円盤型の未確認飛行物体……」
そして、七色の閃光が回ったかと思うと、金属のドアが音もなく開いた。
凝視していた現場リポーターが我に返り、けたたましい喚き声を出した。
「わぁ~~な、中から、な、なんか出てきたぁ~、ひええ~~」 ガーガーP P P P……
「オーマイガァ~~……」
食い入るように聴いていた聴衆は、ラジオをドンドン叩いている。
キャスターの緊張したキンキン声が入る。
「プリンストンの現場、逃げないでしっかり中継を続けてください!」と、ヒステリックな指示がとぶ。
「で、できれば、出てきた火星人にインタビューしてください」
一方、現場近くの農場では、バーボンを傾けていたある、アル中の帰還兵がラジオでこれを聴いていて、火星人が襲ってきたと思い込んで、「すわっ、一大事!」とばかり、ライフル銃を抱えて表に飛び出していった。
という実話も記録に残っている。が、あとはどうなったかまでは関知しません。
これらのお話しを踏まえてX'マスらしく非日常のイマジネーションを楽しんでみましょう。
それでは、現在のコロナ禍に遭って、この地球が抱える共通の課題、感染対策や免疫などX’マスらしくパロディ化して、顕微鏡でミクロン~ナノの世界を覗いてみましょう。
場所は60兆個ある人体細胞のうちの左上腕部付近の一血管内。
「うっ、何だこれは?」
対峙した吾らの吟大尉は、いやらしいいかにもバイキンといったグラサンかけて、不愉快そうにこっちを見下している触手パンチパーマ風の異物に出遭った。
その異物の周囲には、倒され喰われた地域住民である細胞の残骸が……。
「そうか、こいつが、この平和な地域に強引に侵入してきた鬼クロン株だな」
「さて、どうする……司令本部に報らせるか?」
「先ず合法的に警告、退去勧告からだな」
スマホのスピーカー機能で、
「アーアー、当地域は侵入禁止地帯である。速やかに退去されたい」
応じる様子さえ見えない。
「やむを得ん。実力行使に移行する。が、奴の凶器は?」
何本も伸びる太い触手と、そこから吐き出す有害な毒素、毒気、毒ガス……
こいつ鬼舞辻無惨か?平和地帯に不法侵入してきて無実の細胞を殺傷するとは。
「よおっし、正義の秩序敢行で排除!」
シュルシュル伸びる触手の間隙を縫って吟大尉は鬼クロン👹の急所へ、渾身の中段突きを入れた。
鬼クロンの胴体がへっこんだ。ヌルッとした。
が、しばらくすると何も無かったかのように元通りになった。再生細胞か…。
不気味な笑いを浮かべ、触手を一斉にこちらに向けてきた。
ヒットアンドアウェイで一瞬素速く踏み込んで後ろ回し蹴りを後頭部付近に入れ素早く離れた。
奴の頭が落ちた。が、しばらくすると奴の首から頭が生えてきた……。
これは、いかん。きりがないな。応援を頼まねば……。
「こちら鬼殺隊、もとい偵察隊の吟大尉。宿主の人体左上腕部に鬼クロンと見られる異物が不法侵入し、増殖中。人体バディの細胞は多大なる被害。本部、本部。至急、応援頼む」
「本部了解した。至急人体バディ自律神経と連携し、応援部隊を送る。バディには安静にして貰うべく、副交感神経に引き継ぐ」
「こちら副交感神経指令所、リンパ球部隊を当該部位にスクランブル出動させる。敵の牽制に務められたし」
リンパ球部隊と連携する。と言う事は、人体バディには無理をしてもらいたくない自然なる自律神経の願いである。無理をすると免疫性能の副交感神経が機能しないからである。
人間には快食・快眠・快便のリズムが大事で、睡眠によってメラトニン(睡眠ホルモン)が機能し、血中のリンパ球が人体を修復する作用がある。
この場合、感染で侵入した一連のコロナウイルス菌が、増殖に必要なたんぱく質を求めて、或いは、稀にワクチン接種部位である左上腕筋に妨害目的で予防線を張っていたものとみられる。
ワクチン未接種の場合は、人体内のマクロファージ、及びリンパ球が、侵入してきた異物に対抗、駆除するのであるが、鬼クロン株の場合新型なので、まだ最も効果的なワクチン、及び対処法が確立されていない状態であるが、人体内の自律神経、特に副交感神経はゲノムに忠実であるため、果敢に立ち向かって行ったのであった。
できれば、人体バディには、帰宅したら手洗い、うがい、をして除菌、安静にしてもらいたいところだが、体内で細胞が闘っているので気が回らないことだって考えられなくも無い。多分宿主である人体もさぞ苦しいのであろう。熱発で発汗が凄い。
体温が38度越えか。ん?F86の朝鮮戦争?なんとかそこで食い止めなければいかんな。
バディにはリラックスしてもらって副交感神経優位な状態に保って貰いたいが、このタイミングで入浴はどうなんだ?
汗を流してさっぱりしたいのだろうが……
今バディの中に、ウイルスが潜んでいるのが分かっていないのか、このまま入浴すれば、ウイルスの増殖に協力することにならないか……
日頃から栄養と運動で体力を養っていれば良かったが、疲れ気味で免疫性能が上がらない。
バディには、この際グリコーゲンで瞬発活性してもらいたいが、即効は期待できないだろう。
このままじゃ、ウイルスにやられてしまうぞ。
なんとかして、このバディを助けなければ……。
多分食欲もないのだろう。繁殖性欲も無ければ、HP生命力だって上がらない。
できれば、ビタミンCのあるみかんでも喰って、60兆個ある細胞の1兆個ぐらいは新陳代謝して有害な活性酸素を体外に排出してもらえれば……。
さてそうこうしているうちに、リンパ球部隊が現場に着到した。
佐々木中尉の指揮で部隊は鬼クロンとその増殖した分身を取り囲んだ。
さすまたを先頭にジワジワと円陣を狭めていった。
さすまたが、奴らの間近に迫ってもう一息という時、奴らは、口々から蜘蛛の糸のような白い粘液を辺り一面に吐き散らし始めた。そこから、毒気ガスがもうもうと立ち昇ってくる。
「う、くさっ、何だこの匂いは」手で鼻を抑え腰砕けになる友軍。
さすまたにもそれがかかり、そこからガスが発生して煙が出ている。
さすまたを持っていた捕り手がバタバタ倒れていく。
「退けひけー」佐々木中尉が注意した。一隊は退いたが、一帯はもうもうと毒ガスで近寄れない。
しかし、バディーの健康状態を思うと、一刻を争う。これ以上ウイルスを増殖してはバデイを自律できず、重症化してしまう。そうなれば我々細胞軍も滅んでしまう……。
戦闘が拡大してバディ本体の炎症、発熱が他人事ならず懸念される。
「本部、本部!敵は毒ガス使用。バディ本体のおなら、屁、ガスの類に非ず。特別兵器の応援を求む。本官は、時間稼ぎの為、敵に特攻を試みる」
思い余ったのか、佐々木中尉がニトロ手榴弾を手に鬼クロン株の親玉に突進していった。
なんとか敵の手をかいくぐって親玉に辿りついた。
ガオー。口を大きく開けた親玉にニトロ手榴弾を突っ込んだ。
ガガーン!大音響と共に、鬼クロンの首から上が吹っ飛んだ。
しかし同時に、親玉の触手に撒き着かれ、中尉は身動き取れなくなった。
と、見る間に親玉の首から上が再生されてきた。
「何だこいつ。きぶつじか……」
鬼クロンは拳や剣、ニトロ爆薬などいっこうに効き目が無いかのように嘲笑っている。
そして大きな口で佐々木中尉を呑みこもうとしている。
佐々木中尉も、その大蛸のような鬼クロン株にかぶりつかれまいと、焼け糞になって鬼クロン株の下部にかぶりついた。
おっ、佐々木中尉が鬼クロン株を食べているぞ。
いかん、その株は大根じゃないぞ。そんなもん食ったら毒が回るぞ。
やめろー!ちゅうい~!
・・・・・・。
く、喰われた……。
毒が瞬時に全身に回って身動きできなくなったところを……。
食われた中尉の胴体から、犬に食われたリカちゃん人形のようにちぎれた四肢がバラバラ地表にこぼれて行く。
ああ、無惨。
不逞の鬼クロン株は憎々しげに舌なめずりして、小狡そうな目でギロリと四囲を舐めまわす。
ア~ア~、あれほど中尉に注意したのに……食べられちゃった……。
敵の増殖、進撃を食い止めるための時間稼ぎのために、自ら犠牲となって毒鬼ミクロンウイルスを、一身を以って粉砕しようと……献身的に食い止めようとした……なんたる自己犠牲の戦闘士官魂。
落涙を抑えて、勇猛果敢な顆粒球隊長の佐々木中尉に対し奉り、塹壕から不動の姿勢で敬礼っ!
その精神は、まるでイエス・キリストみたいだな。折しも本日はクリスマス。めでたいな。
なんて、言ってる場合じゃないぞ。 くっそお~~もう許さん!
なんとか人類の叡智の限りを尽くして毒鬼ウイルスを退治しないと……吾々の明日もない。
なんとか弱点を見つけて複合的にダメージを与えなければ……。
止むを得ん、ここは剛よく柔を制す、いや柔よく剛を制す、でいくか。
その道のエキスパートに頼むか。特別スワットのリンパ球部隊。
ん。確かあそこのチームにはNK(ナチュラルキラー)サイボーグのナオミ中尉がいたな。
股の名を別名、「くのいち中尉」
何をしてる?応援のリンパ球部隊はまだか。ナオミ中尉は?
何?
ナオミ中尉は今入浴中だと? このバディ危機に……
構わん、すっぽんぽんでもいいから早く呼んで来い。
それにしても、宿主である人体本体はどうしてるんだ?
リラックスして栄養分でも摂取していてくれれば、回復力リジリエンスが機能して吾々の負担も減るのだが……それどころか白血球のリンパ球徴募徴兵が盛んになって友軍兵力が増すのだがな。
なに?宿主のバディも風呂を沸かして入ろうとしているって?
なんでみんな風呂に入るんだ?寒いからか?
それじゃ先輩たちの「八甲田山死の彷徨」に顔向けが出来んぞ。ソルジャーに温泉は禁物だ。白金カイロで我慢しろ。今は戦闘中だ。
おっ、脇の方からミニクーパーに乗った、くだんのNKキラー細胞具、ナオミ殿のお出ましだ。ん?女性に殿はおかしいな。ナオミ姫、いやナオミ嬢?いかん、それじゃ水泳の師範だ。戦闘員っぽくない。ナオミチューイで行こう。ナオミと言えば……ヘドバとダビデの「ナオミの夢」ってのがあったな。そのもっと前は、谷崎潤一郎の「痴人の愛」の奈緒美……
いや現代はおーさかナオミ、グローバルなところでナオミ・キャンベルか……しかし、外国籍だと任官できない法がある……ブツブツブツ
ナオミ中尉、到着。敬礼っ!「ご苦労様です」
ん、略帽の下は水着? いや下着か……
「ああ、それは構わないのよ。これが私の戦闘服なの」💕
いかん、アドレナリンが一気に分泌。おい、落ち着け。捧げ銃はしなくていい……。
ナオミ中尉はうろたえる吟大尉を横目に見て、「お先に失礼」と、自分のミニクーパーで、前線を突破し、敵中に踊りこんで行っだ。ワンダフォー❗️
敵を敵とも思わないクソ度胸はあっぱれ。
いや、寧ろ敵軍も彼女の奇抜な衣装の制服に呆気にとられ、毒気を抜かれているようだ。
ミニクーパーのスピーカーから大音響の音楽が流れる。
ナオミ「オープン・ザ・ミュージック」
えっ、なんだこれは? ♪「ハーレムノクターン」
なんだか妖しい楽曲だな。
ナオミは腰を振りながらモンローウオークで敵軍の本陣に入っていく。
敵ウイルス分身の群れは、押して来るナオミの迫力に圧倒され後じさりし、そわそわし腰が引けていく。
やがて妖しげなナオミのスマイル・オーラや甘い香りに包まれて、次第に顔が柔和になり戦意を喪失していく。こうなれば「戦争と平和」「武器よさらば」だな。
ウイルス軍が持ち込んでいたと思われるM24戦車を見つけたナオミは、その砲台に昇り、妖しげなポーズで、ゆっくり回転する砲台から観衆に流し目を送り、さまざまなエロいポーズでウイルスの群衆を魅了する。
おっ、逆エビ固め、いやブリッジだ。曲に合わせてなんとも艶めかしい。なおも砲台は回り続ける。回転寿司のように……。砲台にまで魔法をかけたのか。砲台射手が悪乗りしているのか……。
恍惚の表情をしているナオミ。流し目を送りながらゆっくりブラのホックに指をかけた。💕
ゴクン。思わずため息が漏れた。 スポットライトならぬサーチライトが照たる。(気の利いたウイルスもいるもんだな)
一瞬、溜めの間があったあと、胸を左手で押さえ、その胸を覆っていた布きれを、右手でヒラヒラさせながら、はにかむような表情をして一同の欲情を煽った。
まるでジャンヌ・ダルクかマリリン・モンローかマリーネ・ディートリッヒの化身かと見紛うばかりの神々しさだ。このパワーに抗う生命体の存在は確認できない。💕
そうこうしているうちに、敵の親玉・鬼クロン株が、いつの間にかかぶりつきの特等席に陣取っていた。グラサンがだらしなくずり落ちて、目尻まで垂れ下がってにやけたスケベ面丸出しだ。👎
「ありゃ、あの野郎いつの間に。おいおい、あの野郎、手を伸ばして女の尻を触ろうとしているぞ」
「こらっ」素早くスマホのスピーカーを出して、ピーピー笛を吹き、
「あーあー、そこのっ、踊り子さんには手を触れないでください!」
「ちょっとだけよ~」
「ダメ!お前は加藤茶か。そんな汚い手で触ったらバイキンがつく。触るなっ」
「ケチッ」
ばい菌は手を引っ込めて、今度は縄かムチのような触手をのばしてきた。
ヌルヌルとナオミ嬢にのびて絡みついて行く。何本も何本も、ヌルヌルと蛇のように……。
ナオミ、たまらずよがる。嫌嫌し、悶える。
左手で押さえていた乳が露出した。場内、オオーと歓声。
なおも、鬼クロン親玉、蛇だかうなぎ千匹だかバイヴのようにリズミカルにナオミの肌にまとわりついていく。
そしてそのうちの数本が、ナオミの下半身を覆っていた布きれをずり下げた。
照明の蔭に隠れて視界不良。想像してもらうしかない。が、場内一段と大きなどよめき。
ズッドーン。
M24戦車の砲台から空砲が発射された。
煙が辺り一面にキナ臭い匂いと共に漂う。
煙の中からナオミ嬢が両手で前を押さえて立っている。「おにいさん、若いわね」してやったりというような晴々とした表情だ。
ん、全裸?スッポンポンなのか? まずいな、それじゃ公然ワイセツで捕まっちまうぞ。
いや、ご心配なく。
よーく目を凝らして見ると、彼女のデルタ地帯に、何やら白いガーゼのようなものが。
そしてその周囲にはガムテープ?
何だこりゃ、マエバリ(前張り)じゃないか。
すると、これは、ナオミ中尉の替え玉で、緊縛の女王と言われた、あの伝説の谷ナオミか?
「ピンポーン」とあっかるいトーンで脱いだ服を(と言っても2枚)着始めた。
道理でフェロモンむんむんだった訳だ。
(これは、補足が要るだろうが、昭和の娯楽全盛時代に「にっかつロマンポルノ」という平和を象徴するような健全な?邦画があり、そこから谷ナオミなど次々とスターが銀幕に躍り出ていった一つの平和時代文化でもあり、吾々も多少それに育ててもらった感さえある。)
そして、その銀幕、じゃない煙幕の漂っている間に、一連の動き攻防があった。
ナオミが敵の眼を逸らして囮となって舞っていたいた間に、特別スワットのリンパ球部隊が、鬼クロン軍全菌を忍者のように音もなく取り囲み、すばやくNaCl 、ソルト、塩を菌全員に振りかけ、触手は勿論、検体ごとナメクジのように溶かしてしまっていたのである。
地面には溶けたあとかたが塩辛のフンのように点々と残っているだけで、やがてバディの血液循環、新陳代謝でサラサラにクリーンになるであろう。まもなく腎臓から尿道や肛門伝いにフン尿として人体より排出されて、それでおしまい。
あとは、リジリエンス、快復力次第。
さて残っていた鬼クロン株の親玉だが、単体だとあっけなく脆いもんだな。
人体マクロファージの処理部隊によってSaltワクチンをかけられ、無力化したところをガブッガブッと食いちぎられて、手も触手もあっけなく鬼舞辻無惨の最期みたいに見るも無惨だったな。
問題はその検体から毒のある触手のDNA塩基配列を解析して、変異の過程を分析し、変異のパターンから予測し対応策を練る事だ。
それによってはじめて人類がウイルスに打克った記念碑、金字塔が打ち立てられる。
一方、宿主の人体バデイは、うんうんと高熱にうなされ、食欲が無かったが、それでも何か食わなければ、と思い、多少古びたミカンを一つ剝いて口に入れた。そんなミカンでも正直美味いと感じもう一つ食った。すると、無性にお粥が食いたくなって、フライパンに湯を沸かし、だし汁を入れ、ラップで冷蔵してたご飯を入れ、玉子を割って入れ、コトコト煮込んで、丼に移し、カツオ梅干しを乗っけて、たくあんと熱々のお茶も添えて、ふーふーしながら胃腸に送り込んだ甲斐があって、みるみる元気に回復したのであった。
ただ、その体内でどんな犠牲やどんな戦いがあったのかは知る由もない。
元気になればそんなもんだ。熱さ喉元過ぎればなんとやら……。
しかし、それで本当にいいのだろうか?
昔はこんなに世界中で電気やらプラスチックやらが氾濫していなかった。
気候変動とか、地球温暖化の影響で地球の生態系が変化し、氷山に覆われていた微生物や太古のウイルスなどが現代に甦り次々と変異の限りを尽くして人類に挑戦しようとしている現状、後手に回っては人類破滅の危機に陥らんとも限らん。
これは、どこかでなにかが間違っていたことの証ともいえる。
基本に戻って、一つずつ、チェックして正していかなければならないような気がする。
医は算術ではない、仁術だ。
経済的に恵まれなくても、命を救う医者を養成する医科大学もある。国費の防衛医科大学校だ。
個々の免疫力強化と人間性の向上を求めて、今年2021年もありがとうございました。おしまいまでお読みいただきあつく御礼申し上げます。
来年2022年もご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。
【参考文献】
安保 徹・著「病気は自分で治す」/「こうすれば病気は治る」/「疲れない体をつくる免疫力」/「自分ですぐできる免疫革命」/「40歳からの免疫力がつく生き方」/免疫の新常識」/「最強の免疫学・病気は自分で治せる!」/
帯津良一・著「いつまでも元気・今日から始める養生訓」
立川昭二・著「すらすら読める養生訓」
邦光史郎・著「死ぬまで元気・新『養生訓』」
新谷弘実・監修「図解・腸から始める幸せ健康法」
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット・著「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」
塚口直史・著「コロナショック後を生き残る 日本と世界の シナリオ」
AERA WITH Baby for Mom 「ママの心と体 セルフケアBOOK」 ほか
ブログの付録
ここに於いて医学道の社会的使命に感謝し、医学の先人、緒方洪庵先生の家伝を再掲す。
「 扶氏医戒之略 (緒方家所蔵巻軸より)
一、医の世に生活するは人の為のみ、をのれがためにあらずといふことを其の業の本旨とす。
安逸を思はず、名利を顧みず、唯おのれをすてゝ人を救わんことを希(ねが)ふべし。
人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外他事あるものにあらず。
一、病者に対しては唯病者を視るべし。貴賤富貴を顧みることなかれ。
長者一握の黄金を以て貧士双眼の感涙に比するに、其心に得るところ如何ぞや。深く之を思ふべし。
一、其術を行ふに当ては、病者を以て正鵠とすべし。決して弓矢となすことなかれ。
固執に僻せず、漫試を好まず、謹慎して、眇看細密ならんことをおもふべし。
一、学術を研精するの外、尚言行に意用ひて病者に信任せられんことを求むべし。
然りといへども、時様の服飾を用ひ、詭誕の奇説を唱へて、間達を求むるは大に恥るところなり。
一、毎日夜間に方て、更に昼間の病按を再考し、詳に筆記するを課定とすべし。
積て一書を成せば、自己の為にも病者の為にも広大の裨益あり。
一、病者を訪ふは、疎漏の数診に足を労せんより、寧一診に心を労して細密ならんことを要す。
然れども自尊大にして屡々(しばしば)診察することを欲せざるは甚悪(にく)むべきことなり。
一、不治の病者もすなわち其患苦を寛解し、其生命を保全せんことを求むるは、医の職務なり。
棄てゝ省みざるは人道に反す。たとひ救うこと能はざるも、之を慰するは仁術なり。
一、片時も其命を延んことを思ふべし。決して不起を告ぐべからず。
言語容姿みな意を用いて之を悟らしむることなかれ。
~Fin~









