夏のような陽気の秋だが、秋も深くなってくると、なぜかテレサテンなど情の深い演歌などが心に沁みてくる。
私の行きつけの・・・・・・といってもスーパーだが、そこにはもう1か月前からジャックオーランタン(カボチャのくり抜き)がレジ台に置かれてあって、アメリカ時代を思い出させてくれた。
米国滞在中10月になると各戸の門や塀にカボチャを上図のようにくり抜いて中にロウソクとか豆球を灯して飾る、というか魔除けの風習があった。
今も多分残っているであろう。
これは古代欧州、特にケルト系の英国人の間で昔は収穫祭から来た伝統であろう祖先感謝で霊的な悪魔祓いがサプライズ文化的傾向のあるアメリカに広まり、
お祭り好きな滞米邦人などには米国土産として、また各種学校を通じて(なかには邦人留学生の不幸な銃撃事件もあったが)国内でも広まった経緯もある。
そして今ではTDLとか商戦に結び付けた菓子メーカーなどのキャンペーンもあってこんにちハロウィン=仮装パーティーのイメージで本邦では子どもたちのコスプレアトラクションとしてお馴染みともなった。
その際のおまじない、合言葉は?というと・・・・・・。
そう”Trick or Treat!”
(トリック オア トリート) だね。
直訳すれば品がないが「驚かせるか、何かおくれ」 だが、米国の幼児児童たちは年長者に連れられて近所の家々を回ってキャンデーなどお菓子をもらって回る公然と貰える習慣でもある。
これと似たような習慣も日本の地方で見かけたことがある。
中国地方だったか、「亥の子(いのこ)」の風習が残っていて、これは杵の周りに縄をつけて回る家々の庭先で子どもたちだけで、
杵をその土地に打ち馴らしながら亥の子節をめでたく声を合わせて家内・地域安全を願うしきたりで、各戸では用意していたおひねりをご苦労様ですと子どもたちに上げるのである。
いずれにせよ万国の子どもたちは穢れを知らない清純な天使が清めに来てくれた、おめでたいことだと感謝せずにはいられない。
だから1年に1度のハロウィンも今年はどんな格好をしようとか何日も前からそれぞれのガレージなどで工夫を凝らすのである。
そして当日、幼子までがゾンビとかのメイク(誰に描いてもらったのだか……)で、ノリノリで多少オーバーアクションながら役になりきって、多分テレビか何かで見たのだろうそれらしい演技をしてこの時とばかり自己アッピールするのである。
怖がらせようとして、ちっちゃい鼻の穴を
めいっぱいふくらませて
頬もプクッとふくらませて
目ん玉を上に吊り上げて……
それが却って可愛くもあり
笑っちゃいけないと思いつつ
プッと吹き出して……
つい思い出してしまうのであった。
その純真な集中力とエンターテイメント性に思わず
拍手をせずにはいられず、
座布団ならぬキャンデーを10個もあげたのでした。
人の事は言えない。
私だって、ずっと奉行の衣装のままだ・・・・・・w
おかげでコロナ感染者数は減少している。
ハロウインの悪魔退散のおかげか……。
しかし、未だにコロナは油断できない……
今年は11個用意しておかなくては……。
ありがとう、リン・ロバーたち、米国の素直な子どもたち。 しーゆー。 Take it easy