”城” (Castle)研究 | 地球の日記☆マーク♪のblog☆

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お城の研究

 

以前「城下町と社会秩序と民意」に関するレポートを公開した経緯があるが、今度はそれをベースとして世界のお城との比較など掘り下げて調査・研究してみたい。

 

数え歌にもある「尾張名古屋は城でもつ」と謳われる名古屋城。実際に現地に行って眼近に観れば新たな感慨もある。「あっ、こんなんだったか……」と。

もっとも現存のお城は観光用に建て替えられたりして、歴史的実用性はどうなのかなと疑問が生じないわけではない。

だが、現存の資料から推測する愉しみはある。たとえば三名城のうち名古屋城と姫路城とではどちらがでかいか?とか戦時の工夫など、また梁の耐用年数は?とか歴史と人智の偉大さに新たな発見がある筈。

 

そして今回はそれに加え、外国の城。世界の観光古城のように歴史に残る誰しもがまた訪れたくなるような華麗で感動的な日本ならではの世界に誇る世界遺産「城」を探ってみたい。

 

 

【名古屋城】

『天下の名城といわれる名古屋城は天守閣の高さでは、江戸城や大坂城(徳川時代)にかないませんが、総延床面積4424.5平方メートル(約1,339坪)と最大規模の建物でした。本丸御殿は約3,000平方メートルの平屋建ての建物で、高さは、一番高い所は約12.7メートルありました』

(名古屋城公式ウエブサイト~) http://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/

 

誰が建てたかは、名古屋城の前に加藤清正の銅像が建てられているが、主な城主は尾張徳川家とされている。

 

 

 

名古屋城 photo by gin

 

その解剖図 photo by gin

 

 

 

 

 

 

【姫路城】

「大天守の高さは姫山(標高45.6m)、石垣が14.85m、建物が31.5mで合計海抜92

内曲輪(うちくるわ)以内の面積は23ヘクタール(230,000平方メートル)。また外曲輪(そとくるわ)以内の面積は233ヘクタール(2,330,000平方メートル)。内曲輪の面積を甲子園球場のグラウンド部分(14,700平方メートル)と比較すると、約15.9倍に。また皆さんが座られるスタンド部分も含めた球場全体(39,600平方メートル)と比較すると約5.9倍になります。

<姫路城公式ホームページ>http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/

 

こちらの築城主は赤松貞範説が今は有力のようだ。

 

 

photby gin

 

 

 

photby gin

 

 

このように単純比較できないところが歴史の妙味ともいえる。そこには民情とか文字通りの「縄張り」が垣間見えてくるのである。

 

因みに名古屋城の近辺を散策していたら

那古野なるしもたや風の町並みがあり昔の那古屋商人風のシニアに道を尋ねたりしてお元気なご様子に微笑ましく思われたものです。

 

 

倉敷風の蔵も

 

 

さて日本の主な名城を挙げたら次は国際水準の東京五輪2020を見据えて世界の名城(Castle)も紹介しないわけにはいきません。

 

皆さんは「世界一美しい夢のお城図鑑」(宝島社)に載っている名城でトップ3はどこだと思いますか?

 

第3位は童話「眠れる森の美女」が生まれた森の中に佇むフランスはロワール渓谷のファンタジックな古城、ユッセ城。フロリダのディズニーワールドにあるシンデレラ城のモチーフともいわれる。

 

 

 

そして第2位としては、大人の実用的統治の城チェコのプラハ城がここにきます。

重厚な重鎮でヨーロッパの押さえの要たる威厳が漂ってきます。

 

 

ギネスブックによると世界で最も大きく古い城で、城壁の中は東西430mの敷地を擁する、とある。

また中世ボヘミア王国の首都として「黄金の都」と讃えられた古都プラハ。そのボヘミア王の居城として9世紀後半築城。

プラハ城は高さ100mを越える鐘楼を拝し、内部も壮大な「聖ヴィート大聖堂」と巨大なホールのある「旧王宮」を配していることからも、かつてこの城がヨーロッパの中心だったことを感じるに充分な威容と紹介されている。

 

 

そして堂々第1位に称されるのはご覧になれば誰しも納得のこのアーキテクチャー

文化遺産。

「眠れる森の美女」の城のモデルになった白亜の城。

ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)

アメリカのディズニーランドにある「眠れる森の美女」の城のモデルとされ世界で最も美しい城№1に光り輝くこの逸品。

 

、城、ドイツ、ノイシュヴァンシュタイン城、バイエルン州、都市

 

こじんまりとしているが全体的にまとまって抒情的なノーブレスオブリージュ、徳政が施されたであろう佇まいを感じさせられる。

が、実はここにもドラマがあってバイエルン王国の若き王、ルードヴィッヒ2世が1869年施工を始めたその理由はこの城の美しさからも諮れるが、それはなんと、敬愛するワグナーのオペラ上演こそが王の築城の目的だったのだ。

ワグナーといえば映画「地獄の黙示録」の挿入曲「ワルキューレの騎行」などでもお馴染みですが、どうやらワグナーの戯曲は人をたぶらかすまやかしのようでもあり、「人を堕落させる」とニーチェが言った。

ワグナーの劇にのめり込んだ王は城の完成を待たず追放され不可解な謎の死を遂げた。とあるがこういうケースは古今東西珍しいことではない。最近の例を挙げると差し障りがあるが、古い例では、「絵島生島事件」で傾城の危うき国家秩序の乱れを呈した国史上の汚点もぬぐえない。

が、総じていずこの「城」も時世、地勢、実情によって変わろうとも名城は時代を越えて人々の心の支えとなっていつまでも残っていくようだ。がんばれ熊本城。(吟)

 

 

参考資料:名城研究会著・日本の名城地図帳

       世界のお城研究会編・世界一美しい夢のお城図鑑(宝島社)

       名古屋城公式ウエブサイト

       姫路城公式ホームページ

           他