今日は朝から少し時間が空いたので、久しぶりにシカさんの絵を描きました。
仕上がりを見て、なんかすっきりとしたシカさんだなと思ったら、ヒゲを書き忘れていました。
シカさんの絵を描いている時は、いろいろな思いと感情が入り交じった状態書くのですが、奈良公園のシカさんの「駆除」拡大方針や、(完全な)野生の環境で生きるシカさんの「駆除」が、見直されることを常に願っています。
ところで、少し前に九州大学の研究がニュースになっていました。
その研究報告とは、「シカの増加は森林の炭素貯留機能を半減させた」(天然林における高いシカ採食圧の影響を初めて定量化)というもので、シカの増加が森林の構造を変化さることにより、「天然林の保全や生態系サービスを維持」によくない影響を与えるとのこと
この研究発表に、わたしは正直「だから?」と思いました。
なぜなら、人間が自然の森林を破壊したり、汚染したりすることの方がよほど大きな問題だからです。
野生のシカたちの活動は、人間のそれらと比較すると問題にはなりません。
人間は森林破壊に加えて二酸化炭素をおどろくほど排出しています。
問題は、増えたシカではなく、人間の活動です。
それを、このような研究によって、問題はあたかもシカたちのように人びとの目を本質の問題からそらすものになっています。
このような研究は、上記のような効果を発揮する、政府にとっては都合のよい研究だと思いました。
国策に沿った研究は、ニュースなどにすぐ取り上げられ社会に拡散されます。
国策に沿った偏った研究が行われていることも大変問題ですよね。
日本の研究領域は、30年以上前からブレ始め、今ではすっかり国のためだけの研究になっていることがほとんどではないでしょうか?
このような、他の種を悪者にして、人間の悪事から目をそらせる研究は、わたしたちのためにもならないと思います。
人間の行動を変えなければいけない時代に突入しているにもかかわらず、このような研究発表を通して、それらは行われなくなります。
逆に、事態を悪化させる野生動物殺しに社会は躍起担っているので、非常によくない現状だと思います。
今の社会の構造を変えないと何もかも悪循環で、野生動物たちはどんどん姿を消すことになり、生態系を回復、維持してくれる野性動物が不在になった地には、予期せぬ事態が待っているかもしれませんよね。
自然環境の劣化をシカのせいにするのではなく、その元凶である人間活動に目を向けるべきです。
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