朝方から強い風が吹き、めずらしい強風に保護シカすぐるちゃん(♂7歳)は興奮して庭を駆け回っていました。
あいにくの天気だったので、保護シカたちは室内で過ごすと思いきや夕方まで庭に出ていました。
イヌのひよりちゃんはトイレ以外は室内で寝て過ごしていました。
明日は雨が一時的に止むようなので、お散歩に行けることを楽しみにしています。
ところで、横浜市立よこはま動物園ズーラシアのポストがXで流れてきました。
2022年に誕生した(和名)マレーバグのひでおさんの台北市立動物園への移動の様子の写真がアップされてました。
●横浜市立よこはま動物園ズーラシアX
#マレーバク のひでお、台北市立動物園に向け出発しました!ひでお、いってらっしゃ~い👋
— 【公式】横浜市立よこはま動物園 ズーラシア (@ZOORASIA_office) June 21, 2024
台北市立動物園でも「ひでお」らしく元気に過ごせますように🌟
英雄 加油~❣#ZOORASIA #ズーラシア #MalayanTapir pic.twitter.com/8J0hhS74cn
写真を見ると四角の移動ボックスは密閉されており、ボックスの上にシートが覆われていました。
この様子を見て、気温が高くなっている今の時期の移送はリスクが高すぎると思いました。
気温が30度を超える日があるにもかかわらず、空気の循環ない箱のなかで舗装された道路を使用するのは、命の危険があるということです。
ましてや、移動中の騒音や震動など、動物にとって非常に負担がかかる状況です。
動物の移送は、気候がよい時期に行うべきで、音や震動への配慮もできることなら行うのがベストです。
もちろん、移動中に風に当たりすぎるのも動物の体力を奪うので、動物の移動は必ず、車の中や空気の循環ができるボックス(箱の側面上部に細長い空気孔がついているなど)がいいと考えます。
密閉された箱に閉じ込められて移送されたひでおさんの様子を心配していたら、「台北市立動物園への移動中に死亡しました」というポストが流れてきました。
これは回避出来る事故であたっと思います。
横浜市立よこはま動物園の「ひでお、たくさんありがとう」というコメント(X)に憤ります。
●よこはま動物園ズーラシア マレーバクの「ひでお」の死亡について
2022年には、♀のキリンひまわりさんが神戸市立王子動物園から岩手サファリパークに約22時間をかけて運ばれる途中に死亡しています(記事)。
おどろくことに、ひまわりさんは頭までの高さが約3メートルあったにもかかわらず、箱形の鉄製おりは高さ2メートル65しかなかったそうです。道路交通法施行令によりトラックの車高を含めた高さは最大3メートル80に制限されているため、低くせざるを得なかったということですが、これは、明らかに問題がある計画です。
このような最初から無理とわかっていることでも行ってしまうのが動物園で、感覚を持ち備える、個々の動物たちを「モノ」として扱うのが、動物園です(ひまわりさんの移動が無理であると思わないのであれば、それはそれで問題です)。
「そんなことない」と思うかもしれませんが、本質はそうです。
動物園は動物たちを見世物とする施設で、そこに収容されている動物たちはみんな人間の奴隷なのです。
自然環境で生活していた野生の動物たちが人間に捕獲され、施設で生涯監禁されるのです。
動物園で産まれた子たちは、本来棲息する環境を知らず育つため、その生涯は野生での生活を大きく異なるため、動物園が主張する「種の保存」とはかけ離れていると思います。
野生動物の売買や見世物とする施設がある限り、密猟もなくなりません。
動物園に行く人がいなくならない限り、野生動物たちの苦しみはなくなりません。
動物たち大切に思うのであれば、動物たちを人間の都合で誘拐したり、監禁したり、「芸」を強要したりせず、野生の動物たちの本来の生活を尊重し、大事にすべきです。
動物の移送について英語検索すると、移動時のガイドラインがあったので、その内容の一部を以下に書いておきます。
- 種の要求と移動時間に応じた給餌と給水の手配を行うこと
- ある気候帯から別の気候帯へ移送する際、突然移動しないことが重要である。気候の変化にゆっくりと慣らす環境を用意すべきである
- 輸送ケージは完全に固定し、ずっと平行に保たれるようにする
- 移動には資格を持った獣医師、個々の動物の接し方について経験を訓練を積んだ必要な人数の飼育係を同行させる
- 同行をする獣医師は、緊急時に必要とされる全ての薬品、医療品、道具を携帯すること。万が一輸送中に動物がケガをしたり、病気になったりした場合は、ゲージの中に治療する設備があること
- クレートに入れて輸送する際、動物に不必要な不快感、行動上のすとれす、または身体的危害を与えないように細心の注意を払うこと
- 動物の輸送は、暑い夏や寒い冬のような極端な気候条件下では避けるべきである
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