今日もあっという間に1日が終わろうとしています。
イヌと保護シカたちは日が沈んだ静かで涼しい時間になると庭に出てくつろいでいます。
ところで、物事に対する対応能力は人間だけが持ち備えているのではなく、人間以外の動物たちも当然持ち備えています。
たとえば、イヌが野生動物たちと出会った時、イヌは遭遇した野生動物に対して、カーミングシグナル(友好的なシグナル)を出します。時におどろいて吠えることもありますが、吠えながらも野生動物から視線をそらしたり、動かずにジッとしたりします。
これは、人間がイヌに対して「しつけ」やトレーニングを行ったから、イヌが他の動物たちにこのような行動をするのではなく、イヌという動物がもともと持っている能力と経験からの学習によるものです。
相手と不要な争いを避けるために、イヌに限らず動物たちは相手に対して友好的なシグナルを出します。
遭遇した者同士が互いに争いを避けるシグナルを出し、それを互いで確かめ合い双方にとって安全な距離を保ったり、あるいは距離を縮めて挨拶を行ったりします。
動物たちは生存するための必要なスキルを習性や経験によって身につけているので、人間が動物たちに「しつけ」やトレーニングを行って、「これをしなさい」などの指示をする必要はありません。
人間が動物たちのために行うことは、動物たちが本来持っている能力を十分に発揮できる環境作りを行うことだと思います。
動物たちへの「しつけ」やトレーニングは、種と個々の動物たちの能力の発揮の妨げにしかなりません。
人間が動物たちに命令を行いそれに従わせるのは、個々の動物たちの自分で考える能力や状況判断力、問題解決などの能力を遮断してしまいます。
人間に指示に従って動くことは、主体である個々の動物たちを自分で成長する機会を奪うのです。
その結果、物事に対して自分はどのように行動したらいいかもわかず、パニックになったり、固まったりして、状況を悪化させる(争いが起こりやすい状況になるなど)行動をとることがあります。
人間は他の種より、自分たちの種が優れていると思いがちですが、能力によっては他の種の方が優れているものがあり、人間にはない能力を他の種たちは多く持ち備え、その能力を駆使して、人間が支配するこの厳しい生活環境で生活しているのです。
人間は他の種にできないことを行い、地球の自然環境や動物たちに圧倒的大きな力を行使していますが、それが種として優れているということにはなりません。
人間には備わっていない能力を持つ動物たちは、人間とは全く違った世界に生き、さまざまなことを感じ取りながら生活しています。
その世界は決してわたしたち人間に経験することはできないものです。
動物たちは物事に対してさまざまな能力を駆使して適切な対応をしますが、その対応がそうでない時は、個々の動物たちが高ストレス状態(恐怖なども含めて)な時です。
動物たちの能力を過小評価せずに、動物たちの本当の姿を知ってほしいなと思います。
人間以外の動物たちは、私たちが理解している以上に驚くべき能力を持っています。
かれらの賢さや適応力を認識し、それぞれの種や個々の動物たちを尊重して生きていきたいですね。
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