先ほどまで、大学のハラスメントを看過しない会主催の「動物運動小史」の座談会をズームで視聴していました。

 

そこで、コメントをしたのですが、大変なミスをしてしまってとても凹んだわたしです。

 

コメントの文字を打ち間違えたのです。

 

シカ個体数は増えていないことを言いたかったのですが、「増えている」と読めるタイプミスをしてしまいました(泣)。

 

そのため、運営側に訂正のコメントを送り、みなさんに訂正コメントを届けてもらった。参加されているみなさんの所にはそれが届いているとのことでしたのでホッとでし(後ほど井上太一さんからお聞きしました)。

 

 

シカの個体数について、シカ個体数は必ずしも増えていないことをここで再度書いておきますね。

 

シカ個体数は過去頭数が多かった時代から1950年代頃から1970年代頃に激減し、2000年にかけて、シカは個体数を少しずつ回復させてきています。

 

兵庫県では、過去のシカ個体数が多かった時代と現在はほぼ同じ頭数、北海道のエゾジカはまだ過去の個体数まで回復していません。

 

その他の地域のシカの個体数については、今後、調査報告が出てくるだろうと専門家から聞いています。

 

現在のシカ個体数は過去より増えているという根拠が現時点ではないので、シカが「増えている」と断言できません。

 

座談会では、井上太一さん、生田武志さん、川口好実さんらが違う立場から意見し合い、興味深い話もありました。

 

生田さんは、狩猟を肯定されているので、井上さんとは別の立ち位置から動物たちを見ているということが今回の話からもよくわかりました。

 

川口さんの話からは、狩猟を行う人たちには様々な考えを持ってその行為をしていることがわかりましたが、人は殺さないのに、野生動物を自らの手で殺せるのは、差別に基づく感覚麻痺だと思います。

 

 

生田さんは、シカやイノシシの数が爆発的に増えていると述べ、シカやイノシシの殺害や野生動物たちに恐怖を与えることを擁護する発言をされていたので、動物の倫理とは全く別の所におられるのだと思いました。

 

動物たちの倫理は動物たちのものであって、人間のものではないので、人間的な倫理の考え(人間の勝手な解釈によって動物の扱いを決めるなど)に対してわたしは強い違和感があります。

 

2019年に出版された生田さんの著書『いのちへの礼儀』は、販売当時、動物擁護者からの評価がよかったのを覚えています。

 

しかし、わたしは『いのちへの礼儀』というタイトルが理解できず、むしろ不快に感じ、最初はこの本を手に取るつもりはありませんでした。生田さんが登壇される講義に参加するのをきっかけにこの本を読みましたが、多くの疑問が残りました。

 

動物倫理については、再度勉強し直しているので、知識が熟成されたら、WDIの記事で動物倫理についても語ろうと思います。

 

井上さんは、狩猟に関する箇所でも、狩猟に反対する(動物たちを守る)擁護発言をされていて、今日もキレキレでした。

 

動物倫理の界隈の方でも、狩猟や野生動物の個体数管理(捕殺)について肯定的な考えの方が多いですが、井上さんは違います。

 

動物倫理とは、道徳的存在同士の関係を問うもので、わたしの考える倫理には絶対的な原則(感覚的存在である個々の動物たに害を与えない)があるのですが、生田さんのようにその原則を持たない人もいるのだなと思いました。

 

この分野は学べば学ぶほど深いものなので、時間をかけてゆっくり知識をつけていきたいと思っています(動物だけに留まっていない=人間と動物への扱いは地続きである=人間社会の構造を知るべき)。

 

 

雨上がりの日差しを楽しむ保護シカたち。

 

 

「同居人K帰ってきたな」とイヌのひよりちゃん。

 

 

動物たちの利益になる活動がしたので、できの悪いわたしですが、意地でも勉強を続けたいです(笑)。

 

ミスったり、物覚えが悪くなったりしたのを歳のせいにしたり、発達特性のせいにしたりしないで、前向にやっていこうと思います。

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