シカたちを擁護する活動が煩雑な状況で気持ちがスッキリしない一日を過ごしていました。

 

イヌと保護シカたちは、いつも通りにマイペースに過ごしていて、気分が落ち込み気味のわたしを気にして度々様子を聞きに来てくれていました。

 

みんな、やさしいです。ありがとね。

 

みんなに心配かけないように、しっかりしなきゃね。

 

ところで、野生動物たちは家畜と言われている動物たちと異なり、人間を非常に警戒し、人間がかかわることでショック死を起こすこともあると聞いたことはないでしょうか?

 

たしかに、野生動物たちへの人間の接し方などを誤れば、動物たちに極度の緊張を与えるため、動物たちがショック死することもあるでしょう。

 

しかし、野生動物は人間の考えていることや潜在的な心理状態を察知する能力が極めて高いため、自分たちに友好的な人間に対しては、コミュニケーションを試みてくれます。

 

人間との距離を保ちつつ生きる野生動物たちであっても、救護の場合は、その状況を把握したのちに判断をし、人間が行う救護活動に協力をしてくれます。治療に関しても同じです。

 

たとえば、こちらの動画下矢印

 

 

 

 

こちらの動画では、雌のシカさんが木の枝に脚を絡ませて困っているところに、森を散歩していた男性が通りかかり、男性はシカさんを救出する様子が映っています。

 

近づく男性にシカさんは驚き恐怖からパニックになり、悲鳴をあげていましたが、しばらくしてシカさんは男性が行おうとしていることを理解し、男性は危険ではないと判断た様子です。

 

シカさんは救助されるまでの間、男性に協力的で、落ち着いています。

 

この動画のタイトルは「野生の鹿は人間が解放してくれるのを辛抱強く待っています」です。タイトル通り、シカさんはトラップから解放されるのを辛抱強く待っていました。シカさん、とても賢いです!

 

動物たちは、物事を把握し理解してそれを判断するという人間のそれと同じ能力を持ち具えています。

 

そのため、動物とかかわることで、その人間の内面的な部分が見えることがあるのです。

 

わたしも数頭のシカたちの救護を行ってきたので、それがよくわかります。

 

シカたちに対して、偏見や思い込み、決めつけ、支配性、暴力的なところがない人間とそうでない人間をシカたちはよく見極めています。

 

シカたちの存在を受け入れ、個々のシカたちを尊重し、大事にする人間に対しては、シカたちは心を開いてくれます。

 

つらい治療にでも協力してくれて、わたしたち人間を助けてくれます。

 

治療中には、時に「これは嫌だ」「あっち行って」と言われることがありますが(当然ですが)、そうやって自分の気持ちや感じていることを、わたしに伝えてくれることに、うれしく感じています。

 

そのシカたちの気持ちに寄り添って、わたしは行動してるので、そのうちにシカたちはわたしへの信頼を深めていってくれています。

 

このような関係は、人間同士でもありますが、その場合は、人間特有の感情など入ってくるので、人間以外の動物たちとの関係性とは少し違うのかなと思っています。そう思うのは、わたしが今まで経験してきたことが前提あるので、人によって感じ方は異なるかもしれません。

 

自分は人間なので、人間の感情や心理状態などわかることも多くあるため、わたしは人間とかかわるより、人間以外の動物たちと平和的にかかわって揺るぎない信頼関係を構築していきたいと思っています。

 

人間以外の動物たちから、動物が生きてくために必要なことや、判断などに関しても学び続けていきたいと思っています。

 

人間以外の動物たちの能力を過小評価せず、人間は謙虚さを身に着けたほうがいいなと思います。

 

 

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