今日は、奈良のシカに関することで関係者とお話をしていました。

 

奈良のシカたちを取り巻く現状は厳しいですが、今回、「駆除」の方針が示されたC地区のシカたちの殺処分回避の署名活動が行われていますので、署名内容にご賛同してくださった方は署名のご協力をお願いします。

 

署名はこちらです下矢印

 

 

WDI(わたし)は、この署名の発起者ではありません。また、この署名を立ち上げた神鹿を守る会(神鹿を守る有志一同)とWDIは別の団体です。 

 

日本では、シカの大虐殺が起こっており、困っているシカがいても、救護せず、捕獲して殺しています。

 

 

シカたちに対するこのような日本の対応にわたしは強い危機感を抱いています。

 

野生動物は、この地にいて当然の存在です。

 

しかし、その存在を見るなり騒ぎ立てて捕獲してその命を奪っているのが現状です。

 

他の国では、困っているシカたちやその他の野生動物がいたら、救護しています。

 

たとえば、こちら下矢印

 

 

 

消防官と動物救助部隊らがフェンスに体をはめ込んだシカの救助を行い、その後、シカの安全が確保できる場所でシカを自然環境に解放しています(イギリス)。

 

日本でこのような状態のシカさんが発見され、行政に連絡が入ると、シカはそのまま捕獲されて殺されるそうです。

 

シカを捕獲できる状態であれば、自然界に返さず捕殺するということが条例で定められているというのです。

 

このような条例を制定している自治体があることにはおどろいています。もちろん、このような条例がない自治体もあります。

 

権力との癒着が強い地域では、やはりシカやその他の野生動物の捕殺が積極的に行われている印象です。

 

ある自治体では、行政職員と猟友会が癒着しており、農作物の防除ではなく、野生動物の「駆除」ばかり行われ、最終的に野生動物の解体処理施設が建設されました。解体処理施設は、猟友会から要望があり建設したということですが、数億もの税金をつぎ込むことになる建物の建設にも関わらず、あっさりとそれが決定していまうのです。

 

当然市民は、その施設にどれほどの市税が使われるかわかっておらず、施設建設の話も知らない市民がいる中、あれよあれよという間に山を切り崩しその施設が建設されたのです。

 

野生動物の解体処理施設が建設されることで、殺される動物の数は必然的に増えていくでしょう。

 

それ以前に、殺すことが前提となっている動物種の存在があるのは非常に問題です。

 

他の国でも、シカは厄介物扱いされいることがありますが、困っているシカがいたらそこに住む人たちはシカを助けて安全な場所にシカを案内しています。

 

他の国で当然に行われていることが、この社会では行っていないということにみなさんはどう思われますか?

 

自国と他の国の比較を否定的に捉えられることもありますが、比較を行うことは現状(問題)を改善するために必要なことです。そのため、どの分野でも他との比較が行われているのです。

 

シカにたいする日本人が行っている行為は、どのような理由を述べても、残酷であることに変わりはなく、野生動物に対する配慮も思いやりの心もないのがこの社会の状態だとと思います。

 

感覚的存在である個々の動物たちの命を奪ってもよいという理由は、もっともらしいことが言われていますが、それに対して懐疑的になり、「何を行っているか」ということに目を向け、それが暴力なのか差別なのか、その他なのか自分で考えられるようになろう。

 

頻繁に言われていることや報道されている情報にこそ、注意が必要です。

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