午前中に奈良県獣医師会の事務所へ行き、野生動物の救護に関する要望書を提出してきました。

 

事務所に着くと、専務理事兼事務局長が対応してくれたのですが、どこかで見かけたお顔で、その方の名刺を見て、20年ほど前にお世話になっていた方だとわかりました。

 

わたしが20代の頃、県の愛護センターに出入りしていたのですが、その時にセンター勤務をされていた方だったのです。

 

とても久しぶりに出会い、お互い懐かしく感じて話がはずみました。

 

獣医師会に提出した要望の内容は、種に関係なく動物の救護を行えるシステムを獣医師会と行政が連携して作ってほしいことと、大型動物の診察と治療を行える獣医師の育成を行うことです。

 

市民が野生動物の救護を行おうとしても、どうすればよいか分らなかったり、シカの場合であれば救護してくれなかったりするので、心ある市民が困っている動物を助けることができる奈良県になってほしいなと思いますし、そのような市民の声を聞くことができる奈良県であってほしいです。

 

奈良県には、数十年前に作られた立派な動物関係の施設があるのですが、建設当初の建設目的は「自然環境保護に関する施設」ということだったそうです。しかし、現在は、その機能をほぼ失っているとのことでした。

 

数年前から奈良県の鳥獣関係課が、野生動物の「駆除」をメインして、野生動物たちの保護活動がほぼ行われていないそうです。

 

そのため、県が野生動物の保護も積極的に行うよう、獣医師会は県に働きかけをしていとのことでした。

 

滋賀県などは、野生動物の保護が比較的行いやすいそうで、自治体によって、野生動物を取り巻く状況は異なると教えてもらいました。このような自治体は、行政と獣医師会がしっかりと連携しているそうです。

 

県の考えなどを今すぐに変えることができなくても、今、獣医師さんたちや会が県に働きかけてくれていることが、今後の奈良県における野生動物救護活動に繋がればいいなと思っています。

 

動物たちを助けるために、獣医さん達には県への働きかけを頑張ってほしいなと思います。もちろん、市民であるわたしも頑張りたいです。

 

ところで、長野県松本市の水路に体重60キロほどのイノシシさんがいるのが発見され、そのイノシシさんを麻酔銃を使用して眠らせ、山に返したという報道がありました。

 

●日テレNEWS【イノシシ】住宅街で川を走る 「初めてでびっくり」はこちらです下矢印

 

 

街に迷いこんだイノシシさんを松本市は山へ返すという判断をしたということに、最初はおどろいたと同時に安堵しました。

 

おどろいた理由は、イノシシは指定管理鳥獣指定されているので、社会では「駆除」一色になっているため、イノシシさんを山へ返すというのは、ほとんどないと思っていたからです。

 

殺さず山へ返す判断を行った松本市に他の自治体も続いてほしいです。

 

イノシシさん、とても不安で怖い思いをしたけれど、山に帰ることができてよかったね。

 

野生動物に対する「害獣」というレッテル貼りは、感覚的存在である個々の動物たちの存在をないものとし、その動物種たちの大虐殺を引き起こします。

 

その行為は非常に罪深いものです。

 

まずは、野生動物たちに対するレッテル貼りや偏見などを捨て去り、個々の動物たちに目を向けてみよう!

 

今日のイヌと保護シカたちは、雨上がりの湿った庭で平和に過ごしていました。

 

「今日は良い天気になったで~」と保護シカすぐるちゃん。

 

「天気いいと、ちっちゃな虫さんがいるから、ちょっと嫌やねん」と鼻先に力を入れて、虫さんを見るすぐるちゃん。

 

 

保護シカのぞみちゃんは、日陰で体を休めながら、下草を食べていました。

「雨降ったから、ちょっと草伸びてるねん」とのぞみちゃん。

 

 

イヌのひよりちゃんは、日向ぼっこの後は室内でスヤスヤ★

 

 

みんなで夜ご飯を食べて、シカたちのベッドメイキングを済ませすると、すぐるちゃんがすぐに寝はじめました。

 

 

今日も1日お疲れさまだね。

 

ゆっくり休んでね。

 

お休みなさい☆

 

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