今日も天気がよかったので、イヌと保護シカたちはごきげんさんに過ごしていました。

 

奈良のシカ(国の天然記念物)たちの「駆除」エリア拡大の方針に伴い、その方針に反対の声が上がっています。

 

奈良公園のシカさんたちの動画を作成されている「奈良鹿チャンネル」の方たちが、今回の件を動画でまとめてくれました。

 

動画の後半では、殺処分回避の署名へのみまさんのご協力のお願いがされています。シカたちの殺処分回避のため、わたしからもみなさまにお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。

 

●署名はコチラです下矢印

 

 

 

●奈良鹿チャンネルさんの動画はこちらです下矢印ぜひ、見てほしいなとおもいます。

 

 

 

ほんの一部の方たちのシカを「駆除」してほしいという声があるのは事実ですが、シカの「駆除」に反対する多くの声があるのも事実です。

 

今日、たまたまパタゴニアが作成した、アメリカのオオカミ事情の動画を見ました。

 

その内容が、日本のシカやイノシシ、その他の動物を取り巻く現状とよく似ていると思ったので、今日はその話をしたいと思います。

 

アメリカでは昔から人間はオオカミを敵とし、非常に多くのオオカミたちが犠牲になっています。

 

ワシントン州北東部周辺では、かつてオオカミ狩りは正義だと言われていました。

 

家畜と言われる動物たちをオオカミから守るため、猟師や牧場主はオオカミ狩りに熱中し、1930年代、この地域に住むオオカミたちは絶滅しました。以来、オオカミたちは100年近く姿を消したままでした。

 

2007年になり、オオカミたちがこの地に再び姿を現すようになりました。

 

そのため、一部の牧場主たちが騒ぎ立てたのです。

 

牧場主は「オオカミは殺すしかない。長年の習わしだ」とインタビューで語っており、牧場主はオオカミを殺す方法以外ないと決めつけている(思い込んでいる)のです。

 

ワシントン州北東部のケルト・リバー山脈付近の牧場では、6月から9月にかけてウシを国有林に放牧するそうです。

 

その時に、ウシたちがオオカミに襲われるそうです。

 

オオカミは「撃って、埋めて、口を閉ざせ」と言われているそうで、そのように言えるのが恐ろしいと感じます。

 

オオカミ殺しは、魚類野生生物局が行ない、オオカミの群れを全滅させるとのことです。

 

補助金漬けの牧場主の利益を守るために、公金を使用してオオカミを撲滅するのです。

 

オオカミ殺しは、「公共の利益になると謳い」州当局に駆除をさせているのです。

 

オオカミは危険だ!今のオオカミは人に恐怖を抱かず*脅威だ!などと言い……。

 

*オオカミを含め動物が防衛行動(相手を攻撃するなど)をとるのは、恐怖と痛みなどからだと研究でわかっているため、オオカミが人間に恐怖を抱いていない限り、オオカミは人間を攻撃しないということです。

 

このような状況ですが、オオカミがウシを襲わないように1年を通して、その監視がおこなわれています。

 

レンジ・ライダー(RANGE RIDER)です。

 

レンジ・ライダーのひとりである、ダニエル・カリーさんは(男性)、「捕食動物を殺さない方法でウシを守りたい」と語っています。

 

カリーさんは、数頭のウマとイヌたちとともに、ウシたちが国有林に放牧される期間、ウシたちをオオカミから守る監視を行ない、「オオカミと共存できことを証明しよう」としています。

 

しかし、このカリーさんの活動を一部の牧場主たちは快く思っていません。

 

オオカミと共存できることを証明されたくないからです。

 

そのために、カリーさんは身の危険を感じることを経験しています。

 

牧場主は、撲滅以外の選択肢には目もくれないといいます。

 

カリーさんは、「敵か味方に分けて対立するのではなく、共通点を見つけるのです。前例にとらわれず、歩み寄る勇気を持つこと」と述べ、自分はそうありたいと静かに語っています。

 

ワシントン州のオオカミたちを取り巻く現状を見ると、日本と同じであることがよくわかります。

 

ただ、アメリカでは、野生動物たちを守ろうとする声が日本よりとても大きいです。

 

なので、レンジ・ライダーの取り組みも行なわれているのだと思います。

 

日本の農家さんでも、野生動物との共存や作物を育てるに野生動物との「共創」を目指している方たちもおられます。我が家も農家ですが、野生動物の「駆除」に反対している農家のひとりです。

 

ワシントン州の牧場主でも、オオカミを殺さずウシを犠牲にしない方法を希望する方もいます。

 

そのような方たちがいますが、なぜか政府や行政は「駆除」の声だけ聞き、そうでない声には耳を傾けません。

 

なぜなら、野生動物の問題は政治的だからです。

 

日本の場合であれば、戦後ごく一部の期間を覗いた全ての期間をひとつの政党(自民党)が政治を行なっていますよね。

 

自民党は農山村に確実に「納税者の金を農山漁村につぎ込んで」います。

 

そのお金のつぎ込み方はいろいろあると思います。

 

この指摘を行なったBBCの動画(2021年)があるので、それも貼り付けておきますね。

 

●動画はこちらです下矢印

 

 

農家の方たちが、シカを殺すしかないと決めつけているなら「殺さない方法があるよ」ということを伝えたいです。

 

シカを殺さない方法があるので、その方法を行なえばいいのですが、外野から「○○は○○だから無理」などと「できない」理由が飛んできます。

 

できない理由ばかり探すのではなく、工夫をして「できる」方法を見つけていくのがわたしたち人間です。

 

脳は飾りではありません。

 

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