今日は保護シカたちの牧草を買いに牧草屋さんまで車を走らせました。
久しぶりに車の運転を数時間行なったのでとても疲れました。
牧草は、お目当てのものが一種類あったので、それを3ブロックとお試しにアルファルファのダブルプレス1ブロック買って帰りました。
購入した牧草は明日、シカたちに味見をしてもらおうと思います。
ところで、数日前に奈良公園のシカたちについて文化庁に問い合わせの電話をしました。天然記念物の担当の方が会議で不在だったので、折り返し連絡をくださるとのことでした。
そして、今日のお昼に担当の方から電話がありました。
奈良公園のシカたちの管理エリアを拡大する件について、担当者の方にお話を聞いてもらたく面会を希望しましたが、現在、奈良のシカたちについての問い合わせが多く、面会はお断りさせていただいているとのことでした。
3月25日の検討委員会で、今まで保護対象エリアだった地区のシカたちの管理の方向性が示され、今後、1年かけて具体的な内容を議論し、来年3月に合意を目指すそうです。
2017年7月から開始された奈良公園のD地区のシカたちの「駆除」について、自然保護団体である熊森協会が当時のことを記事に残してくれています。
熊森さんの記事には「今回、捕殺対象となるシカはD地区のシカだけですが、これを認めてしまえば、いずれ、CBAへと捕殺対象が発展していくと思われます」と書かれていて、まさに今それが現実味をおびています。
2017年のD地区のシカたちの「駆除」にたいして、多くの反対の声があったのを覚えています。
●熊森協会の記事はこちらです
2024年3月25日の検討委員会で、緩衝地帯の奈良のシカたちを管理する方向でまとまったのは本当ににショックでした……。
山下知事が2023年12月22日の定例会見で「鹿の駆除の範囲を広げていかざるを得ない」と発言されのもショックでした。
文化庁の担当の方には、この方向性について慎重になっていただきたいとお伝えしました。
文化庁の担当の方は、科学的根拠に基づき、奈良公園のD地区やカモシカの捕獲に許可を出していますと述べられていました。その科学的根拠とはどのようなものなのでしょうかね……。
シカによる農業被害であれば、適切な防除策の設置で被害を防ぐことはできますし、その他の方法と柵の設置を併用すれば、シカたちを田畑に侵入させない環境が作られると思います。
そのため、農家さんとお話をしたいととても思っています(今調節をしています)。
シカによる農業被害を防ぐことができれば、農家さんたちからのシカの「駆除」の要望も減るのではと思います。
政府や行政が農家さんたちへ十分な補償をして、どの農家さんも適切な防除柵の設置ができるようになるといいですよね。
野生動物解体処理施設の建設やジビエ推進キャンペーンを行なったり、集落を囲うように広域な柵を設置したりするのであれば、そのお金と労力を使い、農家の方たちの田畑ひとつひとつに小規模で適切な防除柵の設置が行えるのではないでしょうか。
c地区の奈良のシカたちの管理をするという方針が示されましたが、最初は、奈良の鹿愛護会の特別柵で収容されている雄シカたちの衰弱死の問題でしたよね。そこから農業被害の話になり、その後、奈良公園のシカたちの遺伝子の独自性の話になりました。
シカたちの生活環境改善の話から、緩衝地帯のでシカの管理の話になるとは、本当に驚きしかありません。
論点すり替えのように捉えられるこの流れについて、「おかしんじゃない?」と思っている人たちはどれほどいるのでしょうか?
NBSNEWSに、奈良のシカの「駆除」エリア拡大の方針について奈良県民の方たちのコメントと奈良市の仲川市長のコメントが書かれてありました。
①「神の使いということで奈良では大切にしていますけれども、農作物に害を及ぼしているのならば、ちょっと仕方がないのかなと」
②「かわいそうと思いますけどね。でも大変は大変ですもんね。すごい増え続けますもんね」
奈良市の仲川げん市長はこのように述べていました↓
「一定の駆除をするということは理解できる。奈良の中心部のいわゆる観光客の皆さんが認知されている『奈良のシカ』というところの世界は、より保護の度合いを高めて、コントラストをもう少しくっきりつけていく必要があるだろうと」
このコメントを読み、げんなりしました。
今日は気分が落ち込んでいるので、ブログをこのぐらいにしようと思います。
昨晩は、保護シカすぐるちゃん(オス6歳)が、「ともちゃん、冷静にならなあかんよ」と、わたしがいつもと違う様子であることを伝えてくれました(自分ではなかなか気づかないもので・汗)。
教えてくれた方法は、野菜スープが入った鍋を床に引っ張り下ろして落とすです。
通常の精神状態や穏やかな気持ちでいる時は、わたしは鍋の置き場所のミスはほとんどないので、すぐるちゃんが鍋を床に落とす位置に鍋を置いていたわたしの意識が足りなかったということになります。
動物たちを取り巻く現状を見ていると、本当に胸が苦しくなります。
どうしてこうも人間は小さく弱き者たちにたいして冷酷なのでしょうか……。
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