今朝はとても冷え込みましたが、イヌのひよりちゃん(♀10歳)はいつも通り元気よくお散歩に出かけました。
今日はいつもより少し早い時間に出発したので、通勤の車が多く、怖い思いをしたわたしたちです。
中央車線のない細い道路で車が猛スピードで、わたしたちのすぐ横を通過するので、本当に困ります。
歩行者優先ですが、歩行者の安全などへの配慮が全くない車の運転にはヒヤヒヤします。
めいいっぱい道路の端に寄っても、スピードが出ている車が通過するのは怖いです。
車が見えた時点でわたしは、ひよりちゃんと車の間に入り、わたしが車側になるようにして、ひよりちゃんの安全を確保します。
時間に都合がつくのであれば、イヌのお散歩は車通りが少ない時間帯がいいですね。
ところで、今日は奈良公園のシカさんたちのことで、ある方たちと出会ってお話をしてきました。
奈良公園周辺の畑の作物をシカたちが食べるので、「駆除」もやむを得ないと奈良県知事の山下さんが言っていましたが、シカたちを殺しても農業被害はなくなりません。
シカたちの命を奪うことにより、シカたちは個体数を回復させようとするので、個体数の維持や増加に繋がります。
「駆除」をして被害が減少したとしてもそれは一時的なもので、持続可能ではありませんし、もし継続的に被害がないのであれば、それは地域絶滅やその手前ではないかと思います。
そのため、シカたちから農作物を守る方法を行政も農家の方たちも学び、シカたちを殺さず、農作物を守っていく必要があります。
しかし、2023年12月21日に行なわれた「奈良のシカ保護管理計画検討委員会 鹿苑のあり方等検討部会」では、シカたちの「駆除」ありきの話が進んでいました。
「『駆除』するにあたり、柵が効果ないことを市民にどのように説明すればいいか」という話もあり、大変おどろいていました。
適切(有効)な柵を設置すれば、シカたちは柵の中に入れない(防除は成功する)にもかかわらず、柵の効果がないことどのように立証すればいいか話し合われているのです。
結論は「シカ個体数が増えると、シカたちは無理矢理でも柵を突破する。そのため、シカを殺して個体を減少することで、柵の効果はアップする」という、「柵の効果を発揮するためにもシカを殺す必要がある」というものです。
おどろきますよね。
現在、2024年です。
防除に適した資材など建材屋には揃っていますよね。
人口素材を使用しなくても、一部に竹など自然素材の材料を使うこともできます。
シカたちの生活をよく知り、シカたちの習性や防除の知識をつけて、いろいろな工夫をしながら農作物は守っていくものではないでしょうか。
柵の設置は農家さんの負担になることから、高齢化が進む現在、農家の方たちだけでできないこともあります。
そのため、柵を設置したいけど自分たちだけでは無理、と言われる農家の方たちのお手伝いをWDIの柵設置担当者は行なっています。
奈良公園周辺の畑の柵の設置作業についても、わたしたちに柵の設置作業のお手伝いをできないか行政に聞きましたが、県で行なう柵の設置事業が進んできているので、お手伝いしてもらわなくても大丈夫ということでした。
行政が農家の方たちに対して直接的支援をしてくれるといいのですが、柵の設置費用の補償も少ない地域が多いですよね(泣)。
ともあれ、シカを殺しても農業被害はなくならないことと、適切な防除柵について、もっと情報を発信していかなければと思った1日でした。
長い歴史とともに、人間の近くで生活してきた奈良公園のシカたち。
シカたちは人間のために奈良公園の観光大使として、多くのシカたちは生涯を奈良公園内やその付近で生きています。
人間に翻弄されるシカたちに酷い仕打ちではなく、配慮と思いやりの心を向けよう。
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