今日は体長と気分がよくないので、ブログをお休みしようかと思いましたが、ある論文を昨晩読んだので、その整理をしておこうと思いました。

 

デンマークのオーフス大学と英国のオックスフォード大学の研究者らによって行われたこの新しい分析の論文記事です。


「本日『サイエンス』誌に発表された新たな研究によると、植物種の保護のために在来種でないという理由で動物を根絶やしにすることは、何百万ドルもの費用がかかる欠陥のある行為であり、その結果、何百万頭もの健康な野生動物が殺処分されることになると結論づけられました」。


世界中から221件の研究が集められ、それぞれの在来種の大型哺乳類と外来種の大型哺乳類の比較が行なわれ、「2つのグループが在来植物の豊富さと多様性の両方に区別出来ない影響を与えていることを発見しました」。

そのため、「私たちはこれらの動物が、在来かどうかにかかわらず、その帰属に基づいて判断するのではなく、生態系の中で果たす生態学的役割を研究する必要があります」ということです。

 

そして、研究の共著者であるジェッペ・クリステンセン博士(オックスフォード大学環境変動研究所)は、「動物の存在が景観に及ぼす影響を理解するために体重を合計することはできない」と述べています。

関心を持ったのは、
 

「動物が特定の場所に生息していないという私たちの認識により、毎年何百万ドルもの資金が動物の駆除に費やされている。逆説的だが、それらの動物の多くは生息地で絶滅の危機に瀕しているため、もし侵略的であると認識されている場所での駆除に成功した場合、その数が減少する危険性がある」。
 
(翻訳機能使用)

ということで、外来生物の根絶は、その種事態を絶滅させる可能性があるということです。

そのため、地球の自然環境の保全は、地域で行なっていては意味がなく、地球全土の生態系を考えるべきだと思いました。


国内であっても、特定の地域に生息するクマは「駆除」してもいいが、四国は「駆除」してはいけないとかも、生態系の保全や種を守るには無意味だと思いました。

在来種であても、非在来種であても(交雑種であっても)、自然環境に同じような機能を保っているのであれば、そのままでよいという主張であり、「在来種と非在来種の影響を同様に理解し、同じ基準を使用しはじめ、それに基づく根絶と殺処分プログラムの影響を真剣に検討する時期が来たとこを示唆している」と主著者のエリック・ラングレン博士(オーフス大学)は語っています。

他の国では、「外来種」についての研究が進んでいて、このように論文も発表されているので、いいなと思いました。

*「外来種」については、生態系にどのような影響を与えているかの長期的綿密な研究が日本ではほぼ行なわれていないのではないでしょうか?

「外来種」は「悪」という認識を変えていこう。
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