あいにくの雨模様で地面がドロドロな庭環境に保護シカたちは心地悪そうにしていました。
しかし、庭には水はけのよい場所や地面の高さが少し高いところもあるので、シカたちは少しでも快適にすごせる場所ですごしています。
保護シカすぐるちゃん(♂6歳)は、今日は室内ですごす時間多めで、夜も早い時間に室内に入ってきました。
保護シカすぐるちゃん(奥)とイヌのひよりちゃん(♀10歳・手前)
*2月21日以下の記事内容を書き直しました。
ところで、シカが畑の野菜を食べることを「おいしいから食べるんだ」と聞いたことはないでしょうか?
「おいしい」は擬人化なので、シカたちの食性に対して使用するのは注意が必要と、専門家の方から聞いたことがあります。
生態学的に「〝おいしい”というのは、カロリーが高いとか、たんぱく質が多く含まれているとか、消化阻害物が少ないとか、生存する上で好ましい栄養素を多く含んでいる」ということだそうです。
農作物はシカの食物選択性を高める要素が多く含まれているそうで、農作物を食べ物であるとシカたちが認識した後はよく食べるようになるということです。
それを擬人化して単純化した表現が「おいしい」なので、一般の人を相手に使うときは注意が必要とだと説明を受けました。
この話を聞いて、「確かにそうだな~」と思いましたが、よく考えるとシカたちも人間と同じように、「おいしい」と感じているかもしれないと思いました。
シカたちの「おいしい」という感覚がわたしたちのそれと全く同じものかわかりませんが、シカたちには食べ物の好みがあるので、わたしたちの感覚に似た「おいしい」を感じているのかもしれません。
「擬人化はよくない」ということは、昔から言われきたことですが、動物認知行動学などの研究が進むにつれて、それはあまり言われなくなってきています。
人間以外の動物たちも、人間とよく似た感情や感覚を持ていることがわかってきています。
ただ注意が必要なのは、人間独自の感情や社会構造などを人間以外の動物にあてはめることです。
誤った擬人化によって、本来の動物たちの姿ではない認識が広まり、動物たちの立場が悪くなることがよくあり、本当の動物たちの姿が見えなくなったり、動物たちは人間に誤解されたりして、生活や命を脅かされることがあります。
どんなことでも、自分でよく調べる習慣をつけて、より知識を深めて、動物たちのことを知っていけるといいなと思いました。
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