ネガティブな情報に触れすぎで心の調子がわるくなってしまったわたしですが、イヌと保護シカたちのお世話をしながら、心の充電を行なっていました。
今日の日中は少し春の気配がして動きやすかったです。
須知内の掃除をしていると、窓から庭にいる保護シカのぞみちゃん(♀推定6歳)の姿が見え、写真を撮ろうとしたら、保護シカすぐるちゃん(♂6歳)がやってきました。
「ぼく、ここにいるで~」とすぐるちゃん。のぞみちゃんの姿がすぐるちゃんの体で隠れてしまいました(笑)。
「まだ掃除してんのん?」とすぐるちゃん
のぞみちゃんは藁の上でまったり。
2月は庭の下草がほぼない状態になり地面は土がむきだしになるため、藁を多く敷くようにしています。
早くあたたかくなって、葉っぱが生えてくるといいね。
ネガティブな情報に触れるといつも人間の存在について考え込んでしまいます。
なぜ、人間はこれほど残酷なのか?と……。
そこで数年前に読んだ記事を思い出しました。
「現生人類がホモ・サピエンスだけである理由は、最も有害で危険な種であるホモ・サピエンスが他のヒトをすべて滅ぼしてきたから」という記事です。
●記事はこちらです↓
30万年前の地球には、9種のヒトが生息していたそうですが、現在生息しているヒトは、ホモ・サピエンスだけなのはなぜか?
古生物学者ニック・ロングリッチはThe Conversationの記事で以下のように説明しています。
「我々は類を見ないほど危険な種である。 我々は毛におおわれたマンモスや地上のナマケモノやモアを絶滅に追い込んできた。 我々は農地のために平野や森林を破壊し、地球の土地面積の半分以上を変容させてきた。我々は地球の気候さえ変化させたが、我々が最も危険となるのは、他のヒト集団に対してである。その理由は、資源と土地を奪い合うことである。」
そして、記事にはこのように書かれています。
「楽観主義者たちは、初期の狩猟採集民としてヒトの生活を平和的なものだと脚色したがるが、フィールド研究から考古学的証拠まで、初期の文化もすでに破壊的であったことをそろって示している。
そして、他のヒトたちを絶滅に追いやった大きな要因は、協力的なハンターとして成功し、外敵の脅威を克服したホモ・サピエンスが、大きく個体数を増やしたことであるという。
その結果、資源を求めてテリトリーを拡大する必要が生じ、同じ資源を巡る他のヒトとの争いに至り、彼らをすべて抹殺してしまった。
現在の相変わらず暴力的な社会を眺めれば、この血塗られた歴史から、我々の多くは何も学んでいないことがわかる。」
歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリはベストセラー著書サピエンス全史で「寛容さはサピエンスのトレードマークではない。近代や現代にも、肌の色や方言、あるいは宗教の些細な違いから、サピエンスの一集団が別の集団を根絶しにかかることが繰り返されてきた。」と記しているそうで、その暴力は現在、動物たちに向けられ拡大しているということです。
暴力の割合は歴史的に減少していると楽観主義者たちは述べているそうですが、暴力の減少は割合だけであり、苦しみや死の総量は増加しているということです。
暴力の割合は今後増加する可能性もあるそうです。
動物たちに行なっている暴力の「残酷さは地球という惑星の歴史上前例がない」ということで、それを支えているのは今を生きる多くのホモ・サピエンスです。
わたしたちの残酷性から、わたしたちは地球環境にとっても、他の動物種にとっても有害で危険な存在あるとわたしは自覚しています。
ホモ・サピエンスが他のヒトを根絶した話では、ホモ・サピエンスがネアンデルタール人を一夜にして根絶したのではなく、ネアンデルタール人が絶滅するまでの1万年以上にわたり、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が同地で共存していたかもしれないことを示唆する研究報告があります。
記事を読み直して、われわれ(現生人類)が暴力を手放すことはこの先もないかもしれないと思いました……。
しかし、暴力を使わず、暴力と距離をとり平和的に生きるヒトたちが少数ですが存在するので、そのヒトたちの知力を集結させて、暴力をなくしていきたいなと思いました。
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