後右脚と皮膚の調子がよくない保護シカすぐるちゃん(♂6歳)ですが、今日は少し気分が良さそうで表情がしっかりとしていました。昨日は表情がしょぼくれていたので心配でしたが、今日は少しホッとです。

 

日中もごきげんさんに過ごしていたので、このまま調子が戻ってくれるといいなと思っています。

 

ところで、数年前から政府や行政は、狩猟者不足により、鳥獣の管理ができず農業被害が増加していると述べており、若い人たちを猟師にしようと積極的に呼びかけています。

 

その成果が最近出てきているようで、狩猟をする若い人たちがとても増えています。

 

このことについて、わたしは若い人たちへ、「だまされないで」と言いたいです。

 

狩猟は、農業被害を減らし農家を助けると言われたり、自然生態系を守ったりと言われたりしていますが、よく考えてほしいです。

 

シカやイノシシを殺しても、農業被害はなくなりません。

 

逆に、個体数の増加を招いたり、個体数が維持し続けたりします。

 

もし、目に見えてシカの姿が見られなくなったり、農業被害がなくなったりした時は、シカの地域絶滅の一歩手前かもしれません。

 

本来生息していたシカが不在な自然環境は、「本来」の自然環境ではなく、「不自然」な自然環境です。

 

自然環境は無数の生き物たちで構成されており、構成員である生き物たちを殺す行為は自然環境破壊です。

 

さらに、感覚的存在である動物を殺すことは、とてつもなく残酷な行為です。

 

生きている「誰か」を殺すのですから、その時は当然凄惨な光景が広がるのです。

 

狩猟者が減ったので、シカが増えたと言われていますが、研究者によると狩猟者の減少はシカの個体数の増加とは関係ないということです。

 

1920年~1960年代は、1990年代よりもハンターは一貫して少なく、もし、狩猟者減少説が正しければ、1990年頃より、1960年以前の方が野生動物による被害は激しかったことになります。

 

しかし、シカによる被害が目立ち始めたのは1990年頃からです。

 

しかも、1990年以降は、狩猟者の減少もかかわらず、シカ捕殺頭数は急増しています。

 

そのため、今までより少ない捕獲頭数であった過去は、どうやってシカの数を抑制していたのか疑問が残ることになります。

 

狩猟によりシカ個体群を制御してきたと言われていますが、その根拠があるわけではないのです。

 

過去には、シカがたびたび増えて人々を困らせていたという記録が各地にあるそうです。このことから、かつて人はシカ個体群を制御できていなかったということが示唆されるということです。

 

シカを無数と殺し、シカの姿が見られない自然環境になった場合、自然環境は大ダメージを受けているということでしょう。

 

自然環境の生態系は、環境と自然動植物のお互いの関係によって、地球で生物が生存できる環境を構築しています。

 

その動物たちがいなくなると、わたしたちは水や空気、作物などに困ることになります。

 

狩猟や野生動物の個体数管理は、持続不可能な自然環境への道筋へと追い打ちをかけ、食糧危機や熱波、旱魃、森林火災、洪水、豪雨、土砂災害、海面上昇など引き起こすことに繋がります。

 

また、野生動物の殺害や死体利用は、新たなパンデミックを発生させる可能性があると専門家らは警鐘を鳴らしています。

 

このブログで何度も書いていますが、一般的に言われていることや政府や行政が言っていることの全てが正しいわけではありません。

 

若い人たちには、情報についてよく調べて、その活動は何を生み出すのかをよく考えてほしいなと思います。

 

一般的な情報に簡単に流されない、自分でよく調べた正しい情報を基に、他者を傷つけない活動を選択してほしいなと思いました。

 

狩猟は、自然環境とそこに棲む動物たちへの暴力です。

 

狩猟は、自然環境を破壊し、動物を傷つける活動であることに気づいてほしいと心から思っています。

 

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