お知らせ

 

3月3日(日)に

串田議員との

勉強会を開催します。

興味ある方はぜひ、ご参加ください。

詳しくはワイルドディアイニシアチブの

ホームページをご覧下さい。

下矢印

 

 

 

 
地面が霜でバリバリのなか、イヌのひよりちゃん(♀10歳)は少し興奮気でお散歩に出発。
 
クン活をたっぷりし、公園に入りのんびりウロウロ散歩を楽しんでいました。
 
帰宅後はデッキで日向ぼっこ。

「今日も散歩楽しかった!」とひよりちゃん。
 
 
保護シカすぐるちゃんは、後左脚と皮膚の調子が悪く、今日は表情がなんだかションボリと見えました。
 
撫で撫でしてほしいと言ってきたすぐるちゃんの表情はこちらです↓
「ぼく、ちょっと調子わるいねん」
 
シカには表情がないと言われていますが、シカもイヌやネコたちのようにいろいろな表情を見せてくれます。
 
表情がないと決めつけて、シカの顔を見ると、不思議とそのように見える場合があるので、決めつけずにそのままのシカたちの表情を観察してみよう。
 
ところで、外来種排除が日に日に増してきていますよね。
 
毎日新聞「オオサンショウウオ 外来種や固有種との交雑個体『特定外来生物』に」記事には、1972年に食用で輸入されたチュウゴクオオサンショウウオと日本固有種と言われるオオサンショウウオとの交雑個体の問題が書かれていました。
 
交雑することで、在来種の生息密度の低下が危惧され、在来種の保全に悪影響があると専門家たちは判断したのことで、チュウゴクオオサンショウウオを「特定外来種」に指定しようとする専門家の意見があるようです。
 
この記事を読んで思ったことは、他の土地から人間が種を(利用するため)意図的に移動させたにもかかわらず、在来種の数が少なくなるからと言って非在来種を排除する思考はあまりにも人間の身勝手であるということです。
 
そして、在来種と言われる種に執着することもわたしにはわかりませんし、自然生態系の保全の観点から、在来種の減少は生態系に悪影響というのも、よくわかりません。
 
なぜなら、生態系は流動的だからです。自然環境の生態系がずーっと同じということはありません。
 
生態系は現在進行形で今のこの時も動き続けています。それは従来の自然環境を維持する動きではなく、今に適した生態系が構築されていく動きだと思います。
 
チュウゴクオオサンショウウオも何十年も前に新天地にきて、そこから現在にかけて環境に適応して生態系の構築に貢献しているとわたしは考えています。
 
何十年も前からチュウゴクオオサンショウウオが日本にいますが、「健全」*な生態系に何か問題はあるのでしょうか?
 
*ここでわたしが用いる「健全」な生態系とは、環境と自然動植物のお互いの関係性により構築される生物が生存可能な自然環境と定義します。
 
種の移動で固有種と言われている種が減少したとしても、新たな種がその空いた空間を埋めることができれば、それでよいのではないでしょうか?
 
記事にはこのように書かれています。
 
 「外来種や交雑個体は在来種よりも攻撃的で、在来種を駆逐しているとされる。また外来種は飼育下で60年生きた例もあるなど長寿命で、交雑個体の子孫は繁殖力も強い。その影響は長期間続くことから、専門家グループは在来種の保全に悪影響があると判断した。」
 
「外来種」や交雑個体は在来種よりも攻撃的、と書かれていますが、それらの種は環境にうまく適応しただけのことで、在来種の減少は、非在来種の侵入だけと決めつけるのはなく、環境の変化にも注目してほしいと思いました。
 
たとえば、自然環境の破壊や汚染、人工物建築などいろいろな環境変化があります。
 
それらの影響を在来種は逃れることはできず、人間活動によってあっけなく地域絶滅が起ることもありますよね。
 
外来種排除思想は、チャールズ・エルトンの考えが主軸となっており、エルトンはふたつの世界対戦を経験し、外から来るも=「侵入」を生物にあてはめたにすぎないです(参考文庫 ケン・トムソン『外来種のウソ・ホントを科学する』築地書館、2017年)。
 
新しい土地に侵入し、巧みに侵略を成し遂げる戦争での出来事がそのまま、自然環境の生き物たちに反映し、外来生物種による「侵入」はのちに関心度を高めていくことになりました。
 
『ニュージーランドにおける動植物の在来化』の著者である、ジョージ・M・トムソンは「外来種の導入は決してそれ単独で起るはずがなく、同時に進行している何かがあるとみる」と述べており、「在来種の衰退する根本的原因が外来種であるケースはごく稀である」とすでに認識していたといいます。「彼は特に、導入された草がほぼ全面的に人間の定住地や耕作に頼って生きていることに目をとめていた」ということです。
 
今日にニュージーランドの植物学者の全員は、「人間からの直接または間接の作用を排除すれば、在来植物は常に外来種に優位を保っていられる」という意見だそうです。
 
つまり、昔からいる生物の存続を望むのであれば、人間は開発やその他の活動を止めると、昔からいる生物の衰退を回避できるということではないでしょうか。
 
たしかに、人間が活動を停止すれば、自然環境構造はわずかな変化しかない環境になるので、種の移動も今のような早さではないですよね(台風などによって種の移動が増えるとは思いますが)。
 
ともあれ、自然環境は常に変化しており、その環境に生物が適応するしないかの話なので、非在来種に対して、目くじら立てることでなはいとわたしは思っています。
 
すいぶん前の生態系を現在も維持しようする考えが、自然環境からすればとてもおかしなこととも思っています。
 
自然環境を大きく改変する人間活動により、地球の環境はとんでもなく変わってきているので、当然、そこに棲む生物たちへの変化は起り、今まで生息した生物の姿が消えてしまうこともあるでしょう。というか実際に人間活動よって、日本固有の種が絶滅していますよね。
 
何がなんでも、侵入動物を環境への害悪と帰そうとする考えは、一刻も早く改めるべきだと考えます。
 
 
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