今日は野生のシカ(奈良公園関係)について奈良公園室に問い合わせしました。
先日、奈良県知事山下さんが(奈良公園)保護管理区分C・D地区のシカの「『駆除』もやむを得ない」と発言しました。
その理由は、シカたちが農作物を荒らすからというものです。
しかし、シカによる農作物被害対策にあまり力は入れられていないようで、畑にはシカに強い適切な防除柵の設置は行なわれていないようです。
そのため、シカに強い防除柵の事例をまとめたものを奈良公園室に見てほしいと言いました。
すると、担当者は「資料を郵送してください」と言いました。
しかし、わたしは「説明したいところもあるので、資料を奈良公園室に届けたいです」と言いました。
担当者は「ずっと忙しいので、会う時間はない」と。わたしは「10分ほどでいいので話を聞いてもらえないですか?」と担当者に聞きました。
しかし、担当者は再度「ずっと忙しいので無理です」と言われました。
わたしは「その時間もないということは、資料を届けても読む時間もないということになりますよね?」と言うと、担当者は「もーそんな極端なこと言われると、ほっんと困るんですよね!!ほんと困る!(怒)」などといろいろと言いい、わたしは攻撃されたのです。
それはおかしいと思ったので、「わたし極端なこと言いましたか?言っていませんよね?なぜわたしが攻撃されるのですか?」と聞きました。
担当者は、その理由を述べた*のちに、呆れた様子で「わかりました、わかりました時間作ります」とわたしに言いました。
*シカに強い柵の設置を取り入れてほしいというわたしの要望を聞くのは無理だということでしたが、それはキレられる理由にならないのでは?と思いました。
奈良県立都市公園 奈良公園について、市民が意見や要望をすることへの行政の対応に正直驚きました。
意見や要望をする市民を行政は「厄介者」扱い、もしくは「クレーマー」と認識するのはあってはならないことですよね。
クマの「駆除」に関して、クマを殺すことに反対する市民の声は「厄介な声」と報道されていましたが、シカの駆除に反対する声も同じですよね。
論理的で倫理的に冷静に落ち着いて話をしているにもかかわらず、野生動物の擁護する側の声は「過激」とか「極端」だとか言われるのです。
一方、その逆の声(野生動物を殺せとの声)は行政は積極的に聞き、今では、その声しか聞いていない現状になっていますよね。
野生動物の保護の声には、政治家も行政も耳を傾けてくれない社会は本当におかしいと思います。
わたしたちの税金で管理などを行なっている奈良公園ですから、なおさら行政はどの声も聞くのは当然のことではないでしょうか。
行政の今日の対応は、心底残念に思います。
暴力的な声が優勢になり、平和的な声は入り口で消されてしまう今の社会で、野生動物保護を訴えるのは極めて困難であると実感しました。
このような社会なので、動物の擁護活動はとてもやりにくく、潰されることもあるのでは?と思いました。
ひとつとても疑問なのが、農作物被害をなくすためにシカの「駆除」を行なうということです。
農作物の損失を本気で回避しようと思えば、シカに強い柵を設置しますよね。
なぜ、それをしないで、シカを殺すとなるのでしょうか?
柵の設置費用や損失などの補償を政府や行政が行なえばいい話です。
ジビエ消費促進のために多額の税金を使用するのであれば、小規模で適切な防除柵や(野生動物が田畑の植物を食べにくくなる)自然環境構造の整備などにお金を使うべきではないでしょうか。
適切な防除柵(や田畑の作物を植える工夫など)をすれば、シカによる損失は回避できるので、ぜひ、小規模な柵の設置を行なってほしいと思います。
行政は市民にたいして公平であってほしいと思った1日でした。
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