とても冷え込んでいて小雪がちらついていました。

 

午前、心のクリニックへ診察に行ったのですが、院長が体調を崩されたようで代診でした。そのため、今日、院長に聞きたかったことが聞けず少しがっかり(院長にしかわからないことを聞きたかった)。

 

午後から県庁鳥獣対策課のいつも話をする担当者に連絡しましたが、その方も体調を崩してお休みということでした。

 

14日に倒れた同居人Kもまだ完全回復していないので、今、体調を崩す人が多いのかな?と。

 

明日もまだ寒いようなので、みなさんもあたたかくしてお過ごしくださいね。

 

ところで先日、知り合いのお寺の住職さんがシカへの認識が変わった話をしていました。

 

住職さんは、お寺の敷地で(勝手に育つ)薬草などを育てていて、お寺を訪問した人にその薬草を見てもらおうと考えていたそうです。

 

そのために、シカ対策をしようと思ったそうです。

 

そこで、Kが柵をしにお寺に行ったのですが、他の業者との折り合いもあり、柵の設置を全てKはできず帰ってきました。

 

その後、住職さんに柵の効果を聞くと、Kが設置した箇所からシカは入ってこないが、他の所(他の業者が作業した箇所)から入ってきていると教えてくれました。

 

Kが住職さんに「入れる所をきちんと防除しましょうか?」と言うと、住職さんは「しなくていいよ」と言いました。

 

理由は、「シカも生きるために葉っぱを食べているだけ」ということでした。

 

つまり、住職さんは、敷地内の植物をシカたちが食べることを「害」とせず、シカの生きるための行動と理解し、シカの存在を受け入れられたのです。

 

そして、住職さんはこのような話をしてくれました。

 

「薬草でもシカたちが食べるものと食べないものがあり、お寺に来た人にその話をしすると、その人が『シカも体調悪いとき薬草食べるんじゃない?体調に合った効果ある薬草を選んで食べているんじゃないかな?』と言ったので、その考え方もあると思ったんです」と。

 

たしかに、シカたちは食べる植物を選んでいます。

 

我が家では、2018年にレスキューした、のぞみちゃん(♀現在推定6歳)は、足の傷が深かった時、非常に好んで食べる植物がありました。その植物は繊維が多いものです。

 

他の植物があっても、のぞみやんはその植物だけを選んで口いっぱいに食べていたので、当時ののぞみちゃんにとって必要な植物だったのだと思っています。

 

野生の動物たちが人間の育てている植物や木の実などを食べる行為の多くは「害」と認識されていますが、視点を変えると、それぞれの動物たちの生きるための行動であることは簡単に見えてきます。

 

それを見るか見ないかは、個々人の価値観などによっても違うと思いますが、自然の現象と捉えることができると、心がポッとあたたかくなったり、地球で生きている実感が湧いたりしませんかね?

 

野生動物による損失という事実はありますが、その見方の視点を少し変えるだけでも、人間の人生を(深い意味で)豊かにする可能性があり、自然環境とうまく付き合っていける結果に繋がる可能性もあります。

 

このような話をすると、「何言ってんの!?農家の気持ちになれよ!」と言われるかもしれません。しかし、野生動物は自然環境の構成員であることを理解する我が家は農作物を野生動物たちが食べても何も思わず、むしろ、この地に野生の動物たちが生息してくれていることに感謝しています。野生動物たちがいてくれるからこそ、わたしたちは稲や野菜を育てることが出来ているので。

 

損失が大きい場合は、防除の工夫をして対処すればいい話なので、野生の動物たちが植物を食べても大騒ぎせずに、適切な防除をして損失を回避、または軽減するための冷静な対処が大事ですね。

 

シカへの見方が変わった住職さんの話から、シカの気持ちになって見ることも大事ということがわかります。

 

シカを「害獣」と決めつけるのではなく、わたしたちと同じ感覚的動物として理解し、個々の動物たちへ意識を向け、それぞれの暮らしを想像してみる。

 

そうするといろいろなことが見えてきませんかね?

 

見えてきたら、シカやその他の野生動物たちの行動など共感できるところがでてきませんかね?

 

種は異なれども、わたしたちとシカやイノシシなど同じ動物で、進化の過程で枝分かれしたにすぎないのです。

 

野生動物たちはわたしたちの「敵」ではなく「仲間」です。

 

仲間である認識は、問題とされることの軽減に繋がるのです。

 

野生動物たちにやさしく思いやりある人たちが増えるといいねっと思った方は、

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