一昨日から保護シカたちの夜の寝付きがわるくなり、夜中にゴソゴソしています。
昨晩は、保護シカすぐるちゃん(オス6歳)が寝付かれず、わたしの布団のシーツを引っ張り出して口に加えてシガシガしたり、ビヨ~ンと引っ張ったり。
わたしもすっかり目が覚めて、布団の中でゴソゴソ動いていました(眠られなくなり寝返りなど)。
すぐるちゃんがやっと座って寝そうだな~と思ったら、今度は保護シカのぞみちゃん(メス推定6歳)が、襖を口でガタガタっと引っかきはじめました。
夜中でも賑やかな我が家ですが、イヌのひよりちゃん(♀10歳)はシカたちがガサゴソしていても自分のベッドでスヤスヤ寝ていたので、ある意味、ひよりちゃんすごいなと思いました(笑)。
ところで、今日は動物認知行動学者でフィールド調査を行なっているマーク・ベコフの記事を読みました。
●記事はこちらです↓
クマを長年観察研究するBruce McLellan博士の著書Grizzly Bear Science and the Art of a Wilderness Life: Forty Years of Research in the Flathead Valleyにハイイログマの調査でわかったことなどが書かれているそうです。
博士はハイイログマとの共存はますます課題になってきているため、本書がクマとの共存のできる方法の助けになるといいと語っています。
クマとの共存に大事なのは、何がかれら(クマたち)を興奮させるのか?を知り、かれらとどのように共存するのか?を考えることと博士は述べています。
クマによる人間への攻撃のほとんどが、人間が至近距離でクマを脅かすこともわかっているようです。
日本でクマに遭遇した男性の動画などをいくつか見てきましたが、どの男性もクマに対して過剰過ぎるほど反応(大声を出し続ける、クマに危害を与えるなど)し、クマを興奮させていました。
それぞれのクマは独自の個性があり、「賢く、順応性があり、ユニークな存在で、知性・知覚ある動物」です。
そのかれらの暮らしの全体像を長期観察などで得て、かれらが人間への攻撃に興味ないことを知り、かれらを理解することが共存への道を切くのではないかということです。
これはわたしもそう思いました。
クマやその他の野生動物たちの習性や行動、感情、感覚などの知識を正しく得ることは、人々がクマを過度に恐れなくなることに繋がります。
クマへの過度な恐れが軽減すると、クマを遭遇した時に(人間が)大パニックに陥らず、驚きながらも冷静に対処できる可能性が高くなります。
要は、人間の安全の観点からも、クマへの理解が重要ということです。
クマが好き嫌いという話ではなく、ここ(地球)に住んでいる人間は他の種について学び、理解する必要があるということです。
人間が他の生き物を苦手とする原因に、種への理解不足が関係していることは研究から明らかになっており、他の種の習性などを知って生き物たちの行動などを理解すると不思議と苦手意識が薄くなります。これは、わたし自身の経験からも言えることです。
動物認知行動学の研究を基に、クマに対するわたしたちの行動を適切なものに変えていく必要があると思います。
まずは、地球はわたしたち人類だけが生息する惑星でないことをしっかり理解し、ここで共に生きる野生動物たちの存在の重要性を認識するところからだと思います。
わたしたち人類単一では地球で生存できないことを理解し、自分はどのように生きるのかを考えてほしいなと思います。
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